おしらせ
【今週の重賞】[エリザベス女王杯]3歳ディアドラ充実一途[武蔵野S]カフジテイク上積み顕著[福島記念]サンマルティン[デイリー杯2歳S]フロンティア
■11月12日、京都競馬場でエリザベス女王杯(GI、芝2200m)が行われる。
ディアドラ(牝3、栗東・橋田)は、夏の札幌で1000万条件勝ち、紫苑Sで重賞初V。オークス4着馬が、夏にグンと力を付けてきた印象だ。前走の秋華賞は道悪競馬となり、持ち味の切れが削がれるのでは……という見方もあったが、そんな懸念を笑い飛ばすかのように豪快な伸びから勝利を掴みラスト1冠をモノにした。馬場を問わない力強い伸び脚、そして抜群の操縦性と総合力で抜けていた印象。札幌戦が466キロ、紫苑Sが478キロ、そして秋華賞が490キロとハードに攻められながら、一戦ごとに馬体を増やしていたように成長曲線も急カーブを描いていたようだ。目下の充実度から考えれば古馬GIでも十分に勝ち負けは可能だろう。実際中間の坂路追いでは、馬なりで自己ベストに迫ろうかという好時計をマーク。まとまった休みなく走っているが、疲れは感じられず、好調維持。
リスグラシュー(牝3、栗東・矢作)は、前走の秋華賞など同世代のGIで2着が3回。歯がゆさは同居するものの、どんな環境でも安定して終いにしっかり食い込んでくる。エンジンの掛かりにやや時間を要するのが詰めの甘さにつながっているようだが、そういう意味では3角からの坂の下りを利して加速でき、直線も長い京都外回りはベストの舞台。これまでの鬱憤を晴らすようなレースに期待したい。秋3戦目で中間の攻めはいささか軽めだが、抜群の手応えで併せた相手を圧倒しており、高いレベルで安定している。
昨年の秋華賞を制したヴィブロス(牝4、栗東・友道)は、今春ドバイターフで世界の強豪を撃破。前走の府中牝馬Sは2着に終わったが、帰国初戦で調整に難しさがあっただろうし、逃げ馬が残る展開も向かなかった。始動戦としては上々の内容と言え、3度目のビッグタイトル奪取へ視界は明るい。先週は3頭併せの最後方から発進し、貫禄の違いを見せるかのように最先着。反応は鋭く、休み明けを使った効果はかなり大きそう。
ルージュバック(牝5、美浦・大竹)は、昨年の毎日王冠、今年は前走のオールカマーと強豪古馬相手のGIIを2勝。力は間違いなくトップクラスだ。その前走は同じ距離、同じ右回りのエリザベス女王杯を多分に意識した一戦。そこで快勝を収め、悲願のGI勝ちへ大きく前進というところだろう。この馬としては早めにトレセンへ帰ってきており、稽古では気合い十分の姿を見せている。前走時もいい仕上がりだったが、さらに数段上の状態か。
鳴尾記念2着、京都大賞典を勝利とここへ来て中長距離で強さを発揮しているのがスマートレイアー(牝7、栗東・大久保)だ。マイル前後での活躍が印象深いが、折り合いに問題なく距離適性の守備範囲は広い。要は切れ味を存分に発揮できる綺麗な馬場でやれるかどうかで、それが叶うようならこの豪華メンバーに入ってもまったく見劣らない。秋始動戦だった前走を使われ、状態はグンと上昇している。
3歳時にオークス、秋華賞を制した2冠馬ミッキークイーン(牝5、栗東・池江)は、昨年このレースで3着。今期も阪神牝馬Sを制し、宝塚記念で3着と底力に衰えは感じられない。鉄砲で走れるタイプ。攻めも順調とあって、上位進出は十分可能だろう。
クイーンズリング(牝5、栗東・吉村)は昨年このレースを制しており、連覇が懸かる。海外帰りで調整に難しさがあったのか、今期はここまで冴えない走りが続いているが、前走ではこの馬なりにラストで脚を使っていた。復調気配は感じられたし、中間の動きは絶好。見直しは必要かもしれない。
■11月11日、東京競馬場で武蔵野S(GIII、ダ1600m)が行われる。
カフジテイク(牡5、栗東・湯窪)は、昨年のこのレースで3着、チャンピオンズCで4着と一線級と互角にやれる力をつけ、今年1月の根岸Sで重賞初V。続くフェブラリーSでメンバー最速の末脚を使い0秒1差3着に入った。常に終いの脚を確実に使えるタイプでドバイや盛岡でも上位に食い込めているが、やはり脚質的にいちばん走りやすいのは東京コースだろう。久々だった前走を使われ上積みは顕著のようだ。好勝負必至。
ベストウォーリア(牡7、栗東・石坂)は、左回りのマイル戦が得意中の得意。過去2勝2着1回と抜群の相性を誇ってきた南部杯で今年は崩れてしまったが、道中の不利が痛かった。その鬱憤をここで晴らしたいところだろう。今年のフェブラリーSでは2着、稽古で見せる動きも豪快で、まだ力が衰えた印象はない。先週の坂路追いでは格下相手だったとは言え、手応え圧倒で相手を大きくパスするなど好調維持。
モーニン(牡5、栗東・石坂)は昨年根岸Sで重賞初V、そして続くフェブラリーSと連勝し、一気にGI馬の仲間入りを果たした。それ以降目立った成績こそ残せていないものの、堅実に崩れない走りはできている。久々だった前走を使われ、一定の上昇はあるようだしGIを制した舞台で復活の走りに期待。
サンライズノヴァ(牡3、栗東・音無)は2着に4馬身差という圧勝だったユニコーンSなど、全3勝がすべて東京。前走・グリーンチャンネルCは3カ月ぶりで初の古馬相手、スタートでは後手と楽ではない一戦だったにも関わらず大外から前有利の展開を差し切ってみせた。無類の東京巧者と言え、ひと叩きされ上積みも必至なだけに、相手強化の今回も結果を残す可能性十分だ。
■11月12日、福島競馬場で福島記念(GIII、芝2000m)が行われる。
サンマルティン(セ5、美浦・国枝栄)は体質が弱く、去勢手術などもあり出世が遅れていた。しかし今年5月に準オープンを勝って条件クラスに別れを告げると、重賞初挑戦だった前走小倉記念ではハナ差の2着といきなりメドの立つ走りを披露。勝たれた相手タツゴウゲキは順調に使われており、かつ2キロ軽かったことを考えれば勝ちに等しい内容だった。ハンデは前走から1キロ増の55キロとなるが、まだ恵まれた印象だし、馬格もあるので問題なくこなすだろう。初タイトルのチャンス十分。中間は3カ月ぶりを思わせない豪快な動きを連発し、文句なしの仕上がりにある。
スズカデヴィアス(牡6、栗東・橋田)は、1月の白富士S勝ちを皮切りに金鯱賞や鳴尾記念で上位に食い込み、休み明けの前走オクトーバーSでは3着に入るなど、今期は好調が続いている。終いの脚を活かすレース運びが板に付いてきたのが大きいよう。小回り福島向きの脚質とは言えないものの、目下の充実度と相手関係を考えればここで首位争いに加わっていい。先週はウッドコースで好タイムをマーク。上昇度は大きい。
マイネルミラノ(牡7、美浦・相沢)は、先行力が大きな武器。控えてもハナでもOKで、要は揉まれずに自分のリズムを守れれば力を発揮する。実績からハンデ58キロは致し方ないが、小回り福島はベスト舞台。スムーズならば勝ち負け可能だ。短期放牧明けだが、緩んだ雰囲気はなくこの馬なりの好調維持。
ウインブライト(牡3、美浦・畠山)は、春にGII・スプリングS勝ちの実績。秋の復帰戦だった毎日王冠が10着と案外だったが、休み明けだったしスローからの瞬発力勝負も不向きだったよう。叩き2戦目、小回り、そしてハンデ54キロなら前進可能だ。中間は前走以上の迫力を見せており、上積みを見込める。
■11月11日、京都競馬場でデイリー杯2歳S(GII、芝1600m)が行われる。
フロンティア(牡2、栗東・中内田)は7月1日に中京の新馬戦を勝つと、前走新潟2歳Sも制し、ここまで芝マイルで無傷の2連勝だ。前走では後にファンタジーSでも好走するコーディエライトを楽々3/4馬身差をつけ下しており、器は相当なものがあるはず。相手は強くなるが、引き続き首位争いに加わってくるだろう。10月中旬から古馬相手の併せ馬を再三こなす意欲的な調整が進められており、先週はウッドコースで好タイムをマーク。これが実質の最終追いで、2カ月半ぶりを思わせない上々の仕上がりにある。
ジャンダルム(牡2、栗東・池江)は、母がスプリントGIを2勝したビリーヴで、上のきょうだいにはファリダット、フィドゥーシアがいる。9月9日の新馬戦では4角で外に膨れる若さを見せながらも、楽な手応えで快勝。スローだったため時計こそ平凡だったが大物感はたっぷりで、重賞でも即通用しそう。坂路とコースを併用し、ここまでの調整は順調。現時点でほぼ万全だ。
その他、タフな道悪競馬となった新馬戦でセンスあふれる走りから快勝したカツジ(牡2、栗東・池添兼)、今期の新馬戦開幕日に非凡な内容で勝ち上がったケイアイノーテック(牡2、栗東・平田)らも上位争いに加わってきそう。
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