【地方競馬トピックス】23日浦和記念！　ヒガシウィルウィン中央古馬勢撃破なるか！？

■11月23日、浦和競馬場で交流重賞・浦和記念（JpnII、ダ2000m）が開催される。本競走はJRA所属馬が4頭、迎え撃つ地方所属馬は7頭が出走予定だ。発走は15時25分。

ヒガシウィルウィン（牡3、船橋･佐藤賢）は、本年6月の東京ダービーを6馬身差で制し、前走ジャパンダートダービー（以下JDD）では中央の強豪を撃破。7年ぶり史上5頭目の地方馬Vを成し遂げ、南関東2冠はもとより、ダートにおける世代の頂点に駆け上がった。なお、今夏は生まれ故郷のグランド牧場で英気を養い、9月下旬に船橋へ帰厩。ここまで順調に稽古が重ねられており、緩んでいた馬体もひと追いごとに引き締まりつつある。少なくともここできっちり走れるだけの域には持ってこれていると考えていいだろう。古馬との力関係は気になるものの、JDDで負かしたサンライズソアが武蔵野Sで一線級古馬相手に僅差接戦、また、サンライズノヴァは古馬相手のオープン勝ちということを考えれば、この馬とてやってやれないことはないはず。飛びぬけたレベルの馬は見当らないだけに、何とか恰好をつけて先々の視界を明るくしたいところ。

中央重賞3勝の実績を誇るクリノスターオー（牡7、栗東･高橋忠）もエントリー。もうかれこれ2年7カ月ほど勝ち星から見放されてはいるが、本年7月のマーキュリーC、前走の白山大賞典でともに3着としているように、スムーズな好位追走が叶えばまだまだ一線級でやれる力は保持している。浦和は意外にも初登場だが、小回り向きの先行脚質だけに、コーナー6つの当コースにフィットする可能性は大ではなかろうか。なお、中間は坂路で入念に乗り込まれており、16日の追い切りでは時計の出難い馬場＆時間帯ながら4F52秒1、1Fを12秒台でまとめ上げている。引きあげてきた後に気難しいような素振りは見せず、気配としては上々の域。このままの雰囲気で当日本番を迎えられるようならいい競馬ができることだろう。

オールブラッシュ（牡5、栗東･村山）は、本年2月、地方初遠征となった川崎記念であのサウンドトゥルーに3馬身の差をつける逃げ切り勝ちを演じた。その後はややモノ足りずの内容に終わってはいるが、当時負かしたサウンド以下、ミツバ、ケイティブレイブがのちJBCクラシックで1.2.3着なのだから、その価値は計り知れない。まともなら力は上。今回は大幅にメンバーレベルが下がるし、突かれずスムーズな逃げが打てそうなメンバー構成だけに、うまく事が運べるようなら上位争いに加わってきて不思議はないだろう。なお、中間稽古は目立たないがこれはいつものこと。19日の坂路追い（重馬場）で、4F55秒9-1F13秒1（馬なり）ならこの馬としては問題なし。持ち得るぶんの力は引き出せるはずだ。

マイネルバサラ（牡4、美浦･松山）は、3歳時の鳳凰Sでのちの交流GI馬キョウエイギアとタイム差なし2着の実績。その後はやや低迷したが、本年3月と10月末に準OPを2度制覇。目下力をつけている真っ只中といった感じで、格は劣るものの決して侮れない存在と言える。初となる地方の砂に対応できるかがポイントだろう。ナムラアラシ（牡4、栗東･目野）は、8月末の釜山Sで豪華な差し切り勝ちを決めオープン入り。ここ2走は5着、4着も、レースぶりは格段に良くなってきており、クラス3走目の慣れが見込めるここらが怖いところ。デキもかなりいいとのことだ。

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