【先週のお別れ】短距離界のバイプレイヤー＆皐月賞馬の弟が登録を抹消

[11月15日抹消]
オメガヴェンデッタ（セ6、美浦・田中剛）
通算成績
28戦5勝

ゼンノロブロイ2011年産の牡馬（2014年なかばに去勢）で、母は牡馬顔負けの豪脚を武器にスワンSなど3つの重賞タイトルを掴んだビハインドザマスク。同年のセレクトセール当歳馬セッションにて2500万円で原禮子さんが落札、栗東の安田隆行厩舎に所属した（上記田中剛厩舎所属は本馬のラストランとなる本年10月の障害未勝利戦のみ）。

デビューは2013年11月の京都2歳新馬戦（ダ1400m）。そこでは単勝オッズ1.8倍の圧倒的人気を裏切り4着と敗退したが、続く同月内の未勝利戦では同じく1.8倍（2人気は7.1倍）の支持に応え5馬身差の圧勝劇を演じることに。その後は、1年の歳月をかけて勝ち負けを交互に繰り返し、2015年2月の雲雀S勝利（この時負かしたのがのちスプリンターズS連覇を成し遂げるレッドファルクス）をもってオープンクラスに到達となった。

重賞初挑戦となった同年5月の京王杯SCでは1着から12着馬までが0秒3差にひしめく激戦となったが、勝ち馬でありのちGIスプリンターズSで2着するサクラゴスペル、安田記念でモーリスとタイム差なし2着の接戦を演じるヴァンセンヌに次ぐ3着と奮闘し、確かな実力を世間にアピール。その後も、10月末のスワンSで勝ち馬アルビアーノ、フィエロに次ぐ3着、翌年2016年2月末の阪急杯ではあのミッキーアイルの2着に入るなど、タイトルを掴めずとも短距離戦線ではなくてはならないバイプレイヤーとして大いに存在感を示した。なお、本年は平場のレースで7度走るも馬券絡みはなし。前走、初入障したものの人気に応えられずブービー負け。残念ながらこれを最後に中央登録を抹消している。

[11月16日抹消]
ステイリッチ（セ5、美浦・加藤征）
通算成績
16戦1勝

2012年5月7日、北海道白老町にある社台コーポレーション白老ファームの生まれ。父は大種牡馬ステイゴールド、母はイスラコジーン。1つ上の兄が2014年の皐月賞馬イスラボニータという良血馬だ。オーナーは宇田豊さん。美浦の加藤征弘厩舎に所属した。

これだけの血統だけに大いに期待されたことは問うまでもないだろうが、残念ながら偉大な兄のようにはいかず、競走成績は2014年10月のデビューより本年11月の3歳上500万下までの全16戦で1勝どまりとなった。2015年8月22日の札幌3歳未勝利戦（ダ1700m）で3馬身半差の圧勝を演じ気を吐くものの、その後は見せ場のないフタ桁大敗続き。距離を変え、コースを変え、騎手を変え、去勢手術を施しと、いろいろ手は尽くしたようだが、結果は伴わなかったよう。

ただ、本馬は本年11月16日に行われた楽天競馬サラブレッドオークションにおいて171万円の値をつけ取引が成立している。現在は茨城県にある阿見TC内セグチレーシングステーブルに在厩しているようだが、今後は地方の地で現役続行の可能性もありそうだ。新天地での良血開花にぜひとも期待したい。

11月13日～11月19日までの登録抹消は他64頭。

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