【今週の重賞】[AJCC]ミッキースワロー　首位争い可能[東海S]テイエムジンソク　負けられない一戦

■1月21日、中山競馬場でAJCC（GII、芝2200m）が行われる。

ミッキースワロー（牡4、美浦・菊沢）は、昨年9月のセントライト記念で皐月賞馬アルアインらを相手に重賞初勝利。不良馬場と距離が不向きだった菊花賞でも0秒8差6着と崩れておらず、ここに入れば首位争い可能な力の持ち主と言っていい。放牧で疲れを取り、昨年12月15日に帰厩。以来、ここを目標に入念な調整が続いている。1週前追いの併せ馬は反応を確かめる程度の内容だったが、瞬時に抜け出して1馬身の先着。いささか太く感じるが、キビキビとした身のこなしで走れる態勢にあるようだ。

ゴールドアクター（牡7、美浦・中川）は、2015年の暮れに有馬記念を制覇。それを含めて重賞を4勝、菊花賞での3着、昨年宝塚記念での2着などがあり実績では断然の存在と言える。休養が長引き今回が7カ月ぶりの復帰戦となるが、鉄砲を苦にしないし、コースはこの馬にとって走りやすい中山だけにあっさりというシーンも十分。先週の追い切りでは格下相手に遅れ入線となってしまったが、ゴールドアクター自身悪くないタイムで走れていた。あとひと追いでいい状態に仕上がってきそうだ。

ダンビュライト（牡4、栗東・音無）は、昨年の牡馬クラシックで3着、6着、5着と健闘。前走の準オープン勝ちは順当な結果と言えるだろう。皐月賞と弥生賞でそれぞれ3着があり、コース適性は申し分なし。形としては昇級初戦だが互角以上の走りに期待していい。先週はM.デムーロ騎手を背に、軽快に伸びた。ひと息入っていた前走を使われて、しっかり上昇している。

その他、連勝でオープンに上がってきた勢いが魅力のレジェンドセラー（牡4、美浦・木村）や、前走の中山金杯で差のない4着に入ったブラックバゴ（牡6、美浦・斎藤誠)にも注目したい。

■1月21日、中京競馬場で東海S（GII、ダ1800m）が行われる。

テイエムジンソク（牡6、栗東・木原）は、昨年後半一気に本格化。夏にオープン特別を連勝、11月のみやこSで重賞初制覇、そして前走のGI・チャンピオンズCではクビ差の2着に入った。今回はその前走と同じ舞台。GI獲りへ弾みをつけるため、負けられない一戦だ。中間は短期放牧で英気を養い、帰厩後は意欲的な調整が進んでいる。主戦・古川騎手が跨った先週のウッドコース追いでは外を大きく回しながら6Fの自己ベストを更新。緩んだ雰囲気は皆無だ。

ディアデルレイ（牡7、美浦・牧）は、昨年11月、12月とダートのオープン特別を連勝と勢いに乗っている。特に前走は4馬身差の逃げ切り勝ちを収めており、GIIでもなんら見劣る感はない。中間はしっかり負荷の掛かった併せ馬をこなせており、休みなく走っているが一連の好調をキープしているようだ。

モルトベーネ（牡6、栗東・松永昌）は、昨年このレースで2着。その後重賞タイトルを手にしたように力量を強化させている。前走のチャンピオンズCは13着に終わったが、0秒8差とそこまで崩れていなかった。相手がグンと楽になる今回、大幅上昇があっていい。

その他、前走は大敗に終わったものの得意の中京なら巻き返し可能なドラゴンバローズ（牡6、栗東・渡辺）や、勝ち味に遅いものの堅実に走るオールマンリバー（牡6、栗東・五十嵐）らも上位進出の可能性十分。

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