おしらせ
【今週の重賞】[チャレンジC]昨年の覇者・ソーヴァリアントにヒンドゥタイムズやビーアストニッシドらが立ち向かう
■12月3日、阪神競馬場で第73回・チャレンジC(GIII、芝2000m)が行なわれる。
今年で73回を迎える伝統ある阪神の重賞で、かつては初秋に開催され、3歳馬が古馬に「チャンレンジ」するレースとして知られていた。2012年より12月に移設され、別定戦からハンデ戦に、さらに距離も1800mに短縮と、それまでの施行内容とは大きく変化。しかし2017年からは再び元の別定戦・距離2000mに戻された。ハンデ戦時代の勝ち馬は小粒だったが、かつてはタップダンスシチーやドリームジャーニーなど後に大レースを勝つ馬を輩出しており、一昨年の優勝馬レイパパレものちに大阪杯を制している。
昨年の勝ち馬・ソーヴァリアント(牡4、美浦・大竹)は、今年は王者としてチャレンジャーを迎え撃つ立場。昨年は札幌の条件戦を圧勝で連破し、セントライト記念も2着に好走。勢いそのままに、2着に3馬身半差をつける完勝で重賞初制覇を達成した。しかしその後、骨折が判明し長期の療養生活に。10カ月ぶりの実戦となったオールカマーはチャレンジCの走りが評価されて2番人気に支持されるものの、レース中に心房細動を発症し、大差の最下位に沈んでしまった。能力とレース適性は昨年証明済み。56キロの斤量も問題ないだろう。あとは実力を発揮できる状態かどうかだけだ。
初のタイトル獲得に燃えるのは、ヒンドゥタイムズ(セ6、栗東・斉藤崇)だ。2年前の当レース3着を経て大阪城Sに勝つまでは、5着以下に負けたことがない堅実派だった。ところが2番人気に推された鳴尾記念で突如11着に崩れると、次走・鳴尾記念も7着に敗退。すると牧場サイドは去勢を決断。去勢明け初戦の小倉記念は10番人気の低評価を覆し2着に激走。続く京都大賞典は4着に敗れるも、それは鞍上の早仕掛けが祟ったもの。初の2400m戦だったことも加味すれば、着順以上に評価できる内容だった。2年前3着でレース適性は有しており、鞍上が当時の武豊騎手に替わる点もプラス。さらに前走から2F距離短縮するのは好ローテといえるだろう。
不気味な存在なのが、ビーアストニッシド(牡3、栗東・飯田雄)。京都2歳Sで9番人気2着に激走すると、シンザン記念4着、共同通信杯3着を経て、スプリングSで待望の重賞初制覇を成し遂げた。その後4戦は大敗が続いているが、そのうち3戦はGIレース。2走前の神戸新聞杯は本来の先行策がとれず、また距離も長かった模様。いずれも敗因はハッキリしている。当レースは3歳馬に有利な傾向があり、当該条件になった過去5年のうち4回は3歳馬が優勝。さらに菊花賞から臨んだ3頭はすべて3着内に好走しているのだ。本馬はメンバー唯一の3歳馬。阪神芝2000mも京都2歳Sで好走経験があり、一発大駆けがあってもまったく驚けない。
前走大敗から巻き返しを期すのは、エヒト(牡5、栗東・森)。それまでは地味な条件馬だったが、昨年暮れのサンタクロースSを3馬身差で勝利すると本格化。昇級初戦のAJCCは0秒7差の9着、2戦目の京都記念は0秒4差の7着と、いきなりのGII別定戦でも善戦を重ね、続く七夕賞をレースレコードで制覇。54キロの軽ハンデだったとはいえ、速い流れを自ら潰しにいく非常に強い勝ち方だった。前走・新潟記念は14着に大敗したが、あれはサマー2000の優勝がかかっていたので無理に出走したフシがある。能力は今年のメンバーなら上位。同コースのサンタクロースS快勝からコース適性も高い。体調が整えば、2つ目のタイトルも十分狙える。
そのほかでは、昨年の新潟大賞典に勝ち、今年は京都記念と鳴尾記念で3着に好走したサンレイポケット(牡7、栗東・高橋忠)、今年の愛知杯を制した紅一点・ルビーカサブランカ(牝5、栗東・須貝)、決め手は鋭いものがあるディアマンミノル(牡5、栗東・本田)、一昨年の2着馬で近走復調気配にあるブラヴァス(牡6、栗東・友道)あたりが検討候補になるだろうか。近年は比較的堅く収まる傾向にあったが、今年は確たる軸馬が不在で大荒れの結果もありそうだ。
(Text:Hattori)
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