【重賞出走馬追い切り】[大阪杯]サトノダイヤモンド、スワーヴリチャード[ダービー卿CT]グレーターロンドンなど

■4月1日に、阪神競馬場で開催される大阪杯（GI、芝2000m）に出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

サトノダイヤモンドは、今回初コンビを組む戸崎騎手を背に栗東ウッドで古馬1000万下と最終スパー。3馬身ほど先に行かせた相手ジワジワと追い詰め、内に進路を取った直線でスパッと弾けると1馬身の先着を果たした。操縦性、反応、そして実際の伸びと仕上がりいまひとつだった前走時から格段に上向いている。

スワーヴリチャードは、M.デムーロ騎手を背に栗東ウッドコースに入り単走の追い切り。万全の状態で臨んだ前走から中2週とあって、反応を確認する程度の内容となり、終いだけスッと伸ばされた。鞍上との息はぴったりで大きなストライドで駆け抜けることができたあたり、前走完勝の反動はまったくなさそう。高いレベルで安定している。

シュヴァルグランは、三浦騎手を背に栗東坂路で併せ馬。古馬1000万下を先に行かせ、追い比べに持ち込むとねじ伏せるように抜け出して先着フィニッシュを果たした。時計は4F53秒0-1F12秒4（一杯）と派手なものではないが、坂路ではまったく走らずこれまではラスト1F12秒5を切ったことがない馬だけに、抜群の数字と言っていい。3カ月ぶりとは思えない絶好の状態だ。

アルアインとペルシアンナイトは、素質馬アイスバブル（3歳500万下）をまじえ栗東CWで3頭併せを敢行した。アイスが先導し、福永騎手鞍上ペルシアン、川田騎手鞍上のアルアインという隊列でスタート。アルアインは気の悪さを出したのか出がけが悪く、序盤にやや置かれたが、脚力の違いで楽に取り付いていく。直線では内アルアイン、中ペルシアン、外アイスとなり最後はGI馬2頭が楽に抜け出し、併入のフィニッシュを果たした。2頭ともに先週まででしっかり負荷を賭けられており、ラストの反応を見る程度の内容。いずれも重苦しさはなく、楽にギアを上げることができており前走からの上積みは大きい。

ミッキースワローは、菊沢師を背に美浦ウッドで単走。モヤのため時計は不明だが楽な手応えを保ってラストはいい伸びを見せていた。先週の併せ馬では豪快に追走先着できていたし、2カ月半ぶりを感じさせない好状態にあると見ていい。

トリオンフは、栗東坂路で松田騎手（レースは田辺騎手）を背に単走で追い切られた。先々週、先週と目一杯に追われており、この日は終いだけ軽く伸ばす内容。楽な手応えを保ったまま、ラストは数字（1F12秒7）以上の切れを感じさせた。一連の勢いをしっかりキープできているようだ。

ダンビュライトは、浜中騎手を背に栗東坂路でオープン馬レッドアヴァンセと最終スパーリングを行った。相手も騎手（北村友騎手）騎乗で、稽古では走るタイプのためわずかに遅れて入線となったが、自身絶好の時計4F50秒5（一杯）をマーク。帰厩後やや動きに鈍さがあったが、このひと追いで万全の状態に仕上がったと言える。

■3月31日に中山競馬場で開催されるダービー卿CT（GIII、芝1600m）に出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

グレーターロンドンは、田辺騎手を背に美浦ウッドで併せ馬。3歳未勝利馬を脚色で圧倒し、同入に持ち込んでいる。先週はお釣りを残して好タイムを出せているし、前走から中7週とひと息入っているものの緩んだ雰囲気はない。力を出せるデキ。

マルターズアポジーは、柴田善騎手を背に美浦ウッドで単走。前走時である程度仕上がっており、終始楽な手応えを保ったまま終いをスッと伸ばされた。大幅上昇とまでは強調できないが、この馬なりの好調をキープ。

レッドアンシェルは、栗東ウッドで併せ馬。3歳馬を相手に貫禄の違いを見せ、脚色圧倒で先行先着を果たしている。2月下旬から入念に乗り込まれており、さっそく力をフルに出せそうな態勢だ。

ゴールドサーベラスは、美浦ウッドで単走。濃霧のためタイムは不明ながら、終いはしっかり伸びることができていた。中1週の不安は感じられず、依然好調。

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