【今週の3歳戦注目レース・プリンシパルS】コズミックフォース　東京なら一変に期待

5月5日、東京競馬場で1着馬に優先出走権が与えられるダービートライアル・プリンシパルS（OP、芝2000m）が行われる。

コズミックフォース（牡3、美浦・国枝）は、未勝利勝ち後ひと息入れて臨んだ京成杯で2着。勝ち馬ジェネラーレウーノは使われている勢いがあったし、コズミックは初の右回り戦でもあった。それを考えれば器は相当なものがありそうだ。前走すみれSは5着と人気を裏切ってしまったが、初の関西圏への輸送で体を大きく減らしたのが影響したよう。立て直され、未勝利戦を快勝した東京2000mなら一変の走りに期待できる。先週は3歳未勝利馬相手とは言え、ウッドコースで楽に追走先着。力を出せる状態だろう。

ハッピーグリン（牡3、北海道・田中淳）は、2歳時にコスモス賞、すずらん賞でそれぞれ3着に入り、JRA勢相手に芝適性の高さをアピール。初の東京戦だったセントポーリア賞では外から一気の末脚で差し切り勝ちを収め、洋芝よりもむしろ硬い馬場のほうが向いているところを見せた。強敵が揃い、荒れた馬場コンディションが不向きに思えた前走のスプリングSでも3着馬に0秒2差の8着と力の一端を示していたし、今回の相手関係と東京への舞台替わりなら勝ち負けを意識していいだろう。

イェッツト（牡3、美浦・金成）は、新馬戦勝ち直後に挑んだ京成杯で3着。勝負どころで包まれ、スムーズさを欠きながらゴール前で馬群を割って鋭く伸びており、能力と勝負根性は相当なものがありそう。前走、1番人気に推された自己条件戦が7着と案外な結果に終わったが稍重馬場を気にしてまったく力を出していなかった。休みなく使われてきた疲れもあったか。立て直され、準オープンをアオるなど攻め気配は上々。馬場コンディション次第だが、巻き返してくる可能性は高そうだ。

ブレステイキング（牡3、美浦・堀）は、前走のフリージア賞で3着。1着馬ギベオンは後に毎日杯2着、2着馬マイネルファンロンはスプリングSで3着に入っており、単に相手が強かった。今回格上挑戦の形にはなるが、前走だけ走れれば上位争いは可能だろう。2カ月半ぶりとなるが、中間は古馬相手に入念な併せ馬を消化。仕上がりは申し分ない。

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