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【先週のお別れ】2001年オークス馬の仔/シニスターミニスター産の逸材らが登録抹消に

[5月10日抹消]
オアシスクイーン(牝4、栗東・高柳)
通算成績
10戦4勝

現在古馬中距離の一線級で活躍しているヤマカツエースや、1997年の最優秀障害馬アワパラゴンらと同じ、岡田牧場(北海道新ひだか町静内)の生まれ。父はインカンテーションやキングズガード、コウエイエンブレムなど、ダート戦に強い産駒を多く輩出しているシニスターミニスターだ。

2016年6月25日、函館の2歳新馬戦(ダ1000m)にて、栗東の佐藤正雄厩舎(本年2月末、師の引退により高柳厩舎へ転厩している)よりデビュー。スタートはさほど速くなかったが、二の足を利かせサッとハナに立つと、軽快なスピードを如何なく発揮し悠々の逃げ切り勝ちを収めた。

当時のインパクトを思えばその後意外なモタつきを見せはしたが、翌年夏前までの休養で成長を促したことでか馬が激変。復帰戦となった8月末の小倉500万条件戦圧勝(3馬身半差)を皮切りに、続く9月の夙川特別、10月の藤森Sと怒涛の3連勝を決め一気にオープン入りを果たすこととなった(父の牝産駒のなかでは初のオープン入り)。

……が、好事魔多し。

走る馬ほど故障するとでも言おうか、いざこれからという時に、左前膝付近の疲労骨折に見舞われ戦線を離脱する事に。手術等含め、陣営サイドの懸命な処置がなされるも、残念ながらカムバック叶わず。このたび登録抹消の手続きが取られている。もし無事であれば如何程までに強くなっただろうか、はたまた、上記父の代表産駒らに肩を並べるような存在になっていたのではないか、そのような考えに至るほどの実に惜しい素材であったように思う。

[5月10日抹消]
パステラリア(牝4、栗東・高野)
通算成績
5戦1勝

ケイアイファーム(北海道新ひだか町)で生まれた、オークス馬レディパステルの8番仔(その父エンパイアメーカー)。

当初は「牝馬の割に背丈が高く、馬格にも恵まれたタイプ。自己主張の強い傾向にあった上のきょうだいらとは異なり、真面目かつ冷静な気性の持ち主のよう。クラシックを狙っていきたい」などと称賛されていたのだが、

致命的にも体質が弱く、デビューして以降は、「追い切るごとに馬体が萎んでいってしまっている」「カイ食いが良く元気だけど、馬力が弱く力感がない」「才能を秘めるのは確かなんだが、時間がかかりそう」などとの言葉が、頻繁に関係者筋より聞かれるようになってしまっていた。

それでも、馬はキャリア4戦目(2017年7月)にあたる中京3歳未勝利戦(芝2000m)で、最後方一気の追い込み勝ちを決め、資質の高さをアピールするのだが、残念ながらその後が続かず。同年8月の都井岬特別(11着)後に脚部不安を発症し休養に入ると、慢性的な跛行が改善されないことを受け、本年5月に精密検査を実施。その結果、左肩関節変形性関節症の診断が下されることとなった。復帰を目指すのは厳しいとのことで、関係者協議の末、登録を抹消するに至ったよう。

ただ、これだけの血統馬。今後もし繁殖入りするようなら、母方に眠る、稀代の快速ドクターファーガーや、スタミナ&底力に定評があるワイルドリスクといった内包血脈がうまく種馬と噛みあい、自身を超えるような産駒を次々に輩出してくれるかもしれない。第二の馬生で大成してくれることを切に願いたい。

5月7日~5月13日までの登録抹消は他97頭。

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