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【香港スプリント】香港馬の“庭”にジャンダルム、ナランフレグらが挑戦

12月11日、香港・シャティン競馬場で香港スプリント(GI、芝1200m)が開催される。発走時刻は日本時間の15時50分。

香港馬が得意とするスプリント戦だが、日本馬も2012-2013年連覇のロードカナロア、2020年のダノンスマッシュと近10年で3勝を挙げており存在感を見せている。今年は4頭の日本馬が出走。虎視眈々とタイトルを狙う。

ジャンダルム(牡7、栗東・池江)は前走のスプリンターズSでGI初勝利。母はスプリントGI2勝のビリーヴで、同レース史上初の母仔制覇を達成した。香港スプリントは20年前に母が挑戦して高い壁に跳ね返されてしまった舞台。孝行息子が母のリベンジに挑む。

ナランフレグ(牡6、美浦・宗像)は高松宮記念を制した春のスプリント王。スプリンターズSでも3着に食い込んでおり、国内のスプリント路線における大将格の1頭だ。舞台は海外に替わるが、ここもいつも通りの後方待機策を選ぶことが濃厚。自慢の豪脚でまとめてズバッと差し切れるか。

メイケイエール(牝4、栗東・武英)は今年短距離重賞を3勝。高松宮記念2番人気、スプリンターズS1番人気という事実からもファンの高評価がうかがえる。今回も折り合いがカギになるが、GI級の能力を秘めていることは疑いようなし。海の向こうで悲願のGIタイトルを掴みたい。今回は池添騎手が負傷のため、J.マクドナルド騎手を鞍上に迎えることに。今年のワールドベストジョッキーが稀代のおてんば娘をどうエスコートするのかにも注目だ。

レシステンシア(牝5、栗東・松下)は昨年のこのレース2着馬。今年に入ってからは3着が1回あるのみだが、勝ち馬から大きく離されたレースはなく、いずれも展開のアヤに泣いている印象。4頭の日本馬のうち、唯一海外遠征の経験がある同馬。香港の地で久々の勝利なるか。

地元香港馬のうち、実績最右翼はウェリントン(セ6、香・R.ギブソン)。チェアマンズスプリントプライズ連覇などGI3勝の実績を誇る。前哨戦のジョッキークラブスプリントでは1番人気に支持されていたものの、残り100m付近で失速し6着。今回は巻き返しのかかる一戦になる。主戦のA.バデル騎手がケガにより手綱を取れなくなった点は気がかりも、代わりに跨るのは世界の名手・R.ムーア騎手。当然無視できない存在だ。

■2022年 チェアマンズスプリントプライズ(GI)


そのジョッキークラブスプリントでウェリントンを下したのがラッキースワイニーズ(セ4、香・K.マン)。これが初めての重賞タイトルだったのだが、勝負どころで堂々と外を回して差し切ったレースぶりは貫録すら感じさせるものだった。勢いに乗ってGI獲りへいざ出陣。腕達者・Z.パートンの手綱捌きにも期待がかかる。

■2022年 ジョッキークラブスプリント(GII)


(Text:Hiraishi)

☆香港国際競走の展望は以下のリンクから!
【香港ヴァーズ】グローリーヴェイズが連覇を目指してラストランに臨む(UMAJINニュース 22/12/08)
【香港スプリント】香港馬の“庭”にジャンダルム、ナランフレグらが挑戦(UMAJINニュース 22/12/08)
【香港マイル】“香港の顔”ゴールデンシックスティ3連覇なるか(UMAJINニュース 22/12/08)
【香港カップ】パンサラッサを筆頭に豪華5頭の日本馬が香港制圧へ(UMAJINニュース 22/12/08)

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