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【今週の重賞】[カペラS]安定感抜群のリュウノユキナが主役候補の筆頭

12月11日、中山競馬場で第15回・カペラS(GIII、ダ1200m)が開催される。JRAで施行される重賞のうち、唯一ダ1200mが舞台となるこのレース。昨年の勝ち馬ダンシングプリンスはこのレースをステップに、海外重賞のリヤドダートスプリントでも圧勝劇を演じた。海外へつながるレースへと変貌を遂げつつあるこの重賞に今年は20頭が登録している。

リュウノユキナ(牡7、美浦・小野)はダート短距離重賞の常連。特筆すべきはダ1200mにおけるその安定感。この条件で最後に3着を外したのは2020年4月の京葉S(4着)が最後で、そこから14戦にわたって3着を外していない。前走のJBCスプリントでもダンシングプリンスの2着と好走したように、7歳ながらまだまだ実力はこの路線のトップクラス。当然ここでは主役候補の筆頭だ。

リメイク(牡3、栗東・新谷)は伸び盛りの3歳馬。古馬との初対決となった前走のダートグレード競走・オーバルスプリントでは勝ち馬と1馬身半差の2着。勝ったシャマルがその次走・マイルCS南部杯で3着したことを考えれば、決して悲観する敗戦ではなかった。今回は初めてとなる1200mの距離がポイントになりそうだが、母サリエルは1200mで4勝を挙げており、ひょっとするとリメイクにとってもこの距離がベストの可能性あり。ここでも期待できる1頭だ。

オーロラテソーロ(牡5、美浦・畠山)は8月のダートグレード競走・クラスターCの勝ち馬。相手の出遅れがあったとはいえ、後のJBCスプリント勝ち馬ダンシングプリンスを下しての勝利は価値あるものだ。揉まれず先行できれば最後まで粘り強く走れるのが持ち味。師走の中山で重賞タイトルの上積みを狙う。

ハコダテブショウ(牡4、美浦・相沢)は中山ダ1200mのレコードホルダー。快速自慢が集ったこのカペラSでも速力は上位の存在だ。徹底先行型で、間違いなくレースの展開を左右するであろう同馬。スピードの活きる馬場状態になれば侮れない。

ジャスティン(牡6、栗東・矢作)は一昨年のこのレース勝ち馬。例年冬場に調子を上げるタイプのようで、今年2月の大和Sでは58.5キロのトップハンデを背負いながら、前述のリュウノユキナを完封した。今回は逃げ先行馬が揃ったが、先行争いをうまく捌くことができれば上位進出しても全く不思議はない。

この他にも距離問わずダートなら末脚堅実なオメガレインボー(牡6、栗東・安田翔)、3連勝でOP入りを決めた快速3歳牝馬カルネアサーダ(牝3、栗東・加用)、前走の室町Sで久々の白星を手にした重賞馬エアアルマス(牡7、栗東・池添学)あたりにも上位進出のチャンスがありそうだ。

(Text:Hiraishi)

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