【重賞出走馬追い切り】[七夕賞]キンショーユキヒメ、マイネルサージュ[プロキオンS]インカンテーションなど

■7月8日に福島競馬場で開催される七夕賞（GIII、芝2000m）へ出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

キンショーユキヒメは、先週猛時計を出したのが実質の最終追い。今週は栗東CWで単走、終い重点の内容を消化した。四肢を大きく伸ばした走りで、最後の肩ムチにもいい反応を見せる。ひと息入っていた前走からの上積みは大きそうだ。

マイネルサージュは、美浦ウッドで古馬1000万下を追走。差は6馬身ほどあったが、直線で軽く促されると鋭伸し、併入フィニッシュを果たしている。3カ月ぶりとなるが、ここまで意欲的に攻められており、さっそく力をフルに出せそうな雰囲気。

サーブルオールは、美浦ウッドで単走。余力を十分に残したまま、ラストで力強い伸びを披露している。中間は短期放牧を挟んでいるが、緩んだ雰囲気は感じられず依然好調だ。

レイホーロマンスは、先週のコース追いでしっかり負荷を掛けられたのが実質の最終追い。輸送を控える今週は栗東坂路で終いだけ軽く伸ばされた。4F54秒2-1F12秒1（馬なり）と全体時計は平凡ながら、ラストは鋭い反応を見せており前走からの上積みは相当ありそう。

プラチナムバレットは、岩崎騎手を背に栗東CWで3歳未勝利馬と併せ馬。仕掛けられたラストでいい反応を見せ、追走先着を果たしている。手応えにお釣りがなかったあたり、まだ良化の余地は感じられるが前走以上のデキにはありそう。

ワンブレスアウェイは、美浦ウッドで単走。終始馬なりで追われ、上々の伸びを披露した。夏場の中3週ながら、中間は意欲的に攻められており好気配にある。

■7月8日に競馬場で開催されるプロキオンS（GIII、ダ1400m）へ出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

インカンテーションは、中間に速いタイムを出しており既に仕上がり十分。今週の追い切りは栗東CW単走で、反応を確かめる程度となった。最後までスムーズな脚捌きを見せており、いい状態にありそう。

サクセスエナジーは松山騎手を背に栗東坂路で古馬1000万下を追走する併せ馬。ラストで鞍上の叱咤に反応すると鋭く伸びて1馬身の先着を果たした。時計は4F52秒5-1F11秒8（一杯）。高いレベルで好調維持と見ていい。

ウインムートは、和田騎手を背に栗東坂路で単走の追い切り。初コンビを組む鞍上が感触を確かめる程度の軽い内容だったが、軽快に伸びて4F53秒6-1F12秒2（馬なり）を計時した。中間の速い時計はこの1本のみだが、調教でそこまで強い負荷を必要としないタイプ。これだけ動ければ問題なく、一連の好調キープだろう。

キングズガードは、寺島師を背に栗東CWで最終追い。後方から古馬1000万下を迎え撃ち、ラストはアオられ気味に同入となったが、稽古では地味なタイプなだけに問題はない。負荷をしっかり掛けられ、6F全体で81秒7とこの馬としては好時計を出せている。力を出せる状態だろう。

ドリームキラリは、栗東坂路で古馬1000万下と最終スパーリングを行った。最後は熱のこもった追い比べとなり、渋太く伸びて1馬身の先着。時計は4F52秒0-1F12秒2（一杯）をマークしている。まとまった休みなく走っているが、強い攻めをこなしているあたり体調はすこぶる良さそうだ。上積みこそ強調できないが、安定している。

ナムラミラクルは、栗東坂路で調整程度の内容を消化し4F53秒0-1F12秒5（馬なり）をマークした。一頓挫明けの前走で快勝した反動はなく、順当に上向いているか。
（Text：Nishimura）

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