【重賞出走馬追い切り】[函館記念]トリコロールブルー、サクラアンプルールなど

■7月15日に函館競馬場で開催される函館記念（GIII、芝2000m）へ出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

トリコロールブルーは、函館ウッドで単走。先週騎手騎乗の併せ馬をこなしており、今週は控えめな内容となった。終いだけ軽く気合いを入れられると力強い伸びを披露。反応にやや要した感があり、まだ良化の余地は感じさせるが一連の好調は維持できているようだ。

サクラアンプルールは、函館ウッドで後方からの僚馬を迎撃する形の併せ馬。序盤はゆったり構えて進み、終いも突き放すことなく相手に併せる格好で併入フィニッシュとなった。この日はいささか平凡だったが、先週美浦で好内容の稽古をこなしており、仕上がりは申し分ない。輸送もしっかりクリアできたようで、4カ月ぶりと考えれば悪くない状態。

ナイトオブナイツは、函館ウッドで単走。リズム重視の内容で、終始楽な手応えのまま脚を伸ばした。快勝だった前走の反動は感じられず、減った体もある程度戻っているよう。前走時の勢いをキープ。

エアアンセムは、藤岡佑騎手を背に函館芝コースで単走の追い切り。終いに気合いを入れられると鋭い反応を見せて伸びた。函館入厩後軽快な動きを連発しており、前走からの上昇気配著しい。

スズカデヴィアスは、函館ウッドで単走。終い重点で負荷を掛けられ上々の伸びを示した。中間は栗東、函館とじっくり乗り込まれており2カ月ぶりを感じさせない好状態にある。

ブレスジャーニーは、中井騎手（レースは柴田善騎手）が騎乗し、函館ウッド単走で終いにしっかり負荷を駆けられると豪快に伸びた。いささか急仕上げだった前走を使われ、一定の上積みは見込めそう。

マイネルハニーは、函館ウッドで10馬身ほど先に行かせた3歳未勝利馬を追う稽古。序盤からある程度スピードに乗って差を詰めると、直線でスパッと切れて抜け出し3馬身差の先着フィニッシュを決めている。ひと息入っていた前走を使われ、かなりの上積みがありそうだ。

ブラックバゴは、岩田騎手を背に函館の芝コースで3歳未勝利を目標に併せ馬。差は5馬身ほどあったが、脚力の違いを示すようにあっさりパスして2馬身先着のフィニッシュを果たした。いささか太く感じさせるが、仕上がりそのものは悪くない。この馬の力は出せそう。
（Text:Nishimura）

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