おしらせ
【今週の重賞】[小倉記念]充実一途トリオンフ[レパードS]グレートタイム 仇敵不在なら
■8月5日、小倉競馬場でサマー2000シリーズの第3戦・小倉記念(GIII、芝2000m)が行われる。
中心はトリオンフ(セ4、栗東・須貝)。2月の小倉大賞典圧勝はもとより、GI大阪杯での見せ場十分な内容、および、前走・鳴尾記念でのコースレコード決着から僅か0秒1差(この馬も従来レコード更新)奮闘など、目下、充実一途といった印象にある。中間の稽古にしても気迫のこもった内容を数多く消化し、動きはまさにキレッキレの域。最終のひと追いで、まず万全の態勢へと持っていけるだろう。なお、鞍上は当レース3勝を誇る武豊。2つ目のタイトル奪取へ虎視眈々といったところか。
サンマルティン(セ6、美浦・国枝)は、前走の都大路Sを1分44秒6の好時計で圧勝。後に函館記念を勝つエアアンセムをなんら問題にもしなかったのだから大したものだ。ここは約3カ月ぶりの実戦となるが、前走の臨戦過程よりは遥かに上。昨年2着とコース相性も良く、嵌れば圧倒まであり得そう。ただ、気荒な面があるゆえ、前に壁をつくって折り合えないと脆いクチ。最悪2走前(福島記念14着)のようなシーンも頭に入れておくべきだろう。
池江厩舎意欲の3頭出し、その筆頭が当地3勝の実績を誇るストロングタイタン(牡5、栗東・池江)だ。2走前の鳴尾記念でコースレコード(1分57秒2)を叩き出したように、ここにきての地力強化が顕著のよう。また、例年暑い時期に調子を上げてくるタイプでもあり、26日の坂路追いに至っては4F50秒6、終い1F11秒7(一杯)の一番時計。具合いも良さそうで、キャリア不足が祟った昨年(1番人気8着)とはまた違った走りに期待が持てるだろう。なお、鞍上は日本初参戦、豪州の若武者ブレントン・アヴドゥラ騎手が務める見込み。
サトノクロニクル(牡4、栗東・池江)は、チャレンジC勝ちに加え、阪神大賞典でレインボーラインと0秒2差。現状GIでは敷居が高そうだが、GII・GIIIレベルであれば力は上と見ていいだろう。ただ、まだ気ムラな面が残っており、囲まれたりゴチャついたりすると、進んでいかないことしばしば。頭数が落ち着きそうなのはいいとしても、初となる小倉のトリッキーなコース(コーナー4つ、スパイラルカーブあり)を克服できるかどうか。
マウントゴールド(牡5、栗東・池江)は、ここが重賞初挑戦。同厩2騎に格では見劣るが、前走下鴨Sの勝ちタイム(1分58秒8)はなかなかのもの。そつなく前々で運ぶ競馬を型とし、早め抜け出しから終いまで持たせるような持久力もあり。1週前稽古ではサトノクロニクルに喰らいつき好時計をマークと、体調も良さそうだ。ハンデ54キロを味方にスイスイ行けるようなら怖い存在になる。
ここも好走するようならシリーズ制覇に大きく前進するメドウラーク(牡7、栗東・橋田)にも注目。パンパン馬場の決め手勝負だと少々分が悪いが、前走七夕賞時(ブービー11番人気V)のように、下が柔らかくなって時計がかかると侮れないクチ。この中間は終いしっかりとした稽古を課せられており、具合いに不安はなさそう。最年長7歳の再奮起に期待。
ほか、前走でそのメドウラークに詰め寄ったマイネルサージュ(牡6、美浦・鹿戸)も要警戒。出遅れ、かつ勝負どころで外を大きく回しての進出で、結果クビ差及ばなかったとはいえ内容的にはこちらが上だった。叩かれ2戦目で大幅な前進が見込める。また、鋭い決め手あるキョウヘイ(牡4、栗東・宮本)、息の長い末脚が魅力のストーンウェア(牡6、栗東・吉田)も、流れ次第で十分上位が見込めそう。
(Text:Uehara)
■8月5日、新潟競馬場でレパードS(GIII、ダ1800m)が行われる。
グレートタイム(牡3、栗東・藤原英)は、重賞初挑戦だったユニコーンSで2着。前走は自身初の地方遠征、初のナイター競馬だった交流GIのジャパンダートダービー(JDD)で、2着にクビ差の3着に入った。流れに乗れてそつなく脚を使える安定感は光っており、後塵を拝し続けた仇敵ルヴァンスレーヴが不在なら首位争い濃厚。千八では過去2勝しており、距離もベストだろう。レース間隔が詰まっているため、中間は軽め調整が続くがラストにはいい伸びを見せている。高いレベルで安定。
ドンフォルティス(牡3、栗東・牧浦)は、昨年暮れの全日本2歳優駿でルヴァンスレーヴの2着に入り、今年4月の伏竜Sではそのルヴァンを撃破。前走のJDDは6着に終わったが、直線半ばでの失速ぶりを見るかぎり距離が若干長かったか。伏竜Sと同じ1800mなら巻き返しがあっていい。中間は負荷こそ軽めながら併せ馬を3本消化。元気一杯だ。
グリム(牡3、栗東・野中)は、前走ユニコーンSで9着だったが、直線で完全に行き場がなくなったもので度外視できる一戦。ヒヤシンスS勝ち馬スマハマ、後にJDDで2着に入るオメガパヒュームを破った青竜Sを見直せば、ここで好勝負があっていい。千八は初だが、青竜Sでは長くいい脚を使っており距離が伸びてもやれそうな雰囲気は感じさせている。JDDで走っていない分、上記2頭に比べフレッシュさで勝っているのは好材料。中間は坂路とコースで好時計を出しており、具合はかなり良さそうだ。
アドマイヤビクター(牡3、栗東・友道)は、芝の新馬戦で4着のあと1年弱休み、復帰後は未勝利、500万条件とダートで無傷の2連勝。特に前走は平場ながら好素質馬が揃った一戦で、それを余力十分に勝ち切ったのだから、重賞でも即通用していいだろう。中間は質の高い併せ馬を消化できており、長期休養明けから2戦使われ、さらに気配は上昇か。
ほか伏竜S、鳳雛Sとダート1800mのオープン特別で続けて3着に入ったコマビショウ(牡3、栗東・南井)、古馬相手の猪苗代特別を勝ったアルクトス(牡3、美浦・栗田徹)、同じく古馬相手に濃尾特別を快勝したプロスパラスデイズ(牡3、栗東・昆)らにも上位進出の可能性十分。
(Text:Nishimura)
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