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【今週の重賞】[関屋記念]大器チェッキーノ 変わり身あるか[エルムS]ミツバ 好調維持 

■8月12日、新潟競馬場でサマーマイルシリーズの第2戦・関屋記念(GIII、芝1600m)が行われる。

2年ぶり(左前浅屈腱炎明け)を一度叩いた実力馬チェッキーノ(牝5、美浦・藤沢和)がどこまで変われるか。復帰戦だった6月の米子Sは体重38キロ増で動きが重苦しく、正直これといった見せ場はなかったが、この中間は一転、実に活発な様子を見せており、まず相応の上積みが見込めるだろう。かつてはGIで2着、GIIでレコード勝ちしたほどの器。力さえ引き出れば圧倒まであっていいはずだ。

フェアリーS勝ち&NHKマイルC5着の実績を誇るのがプリモシーン(牝3、美浦・木村)。出遅れ癖、かつ器用さがないぶんのリスクはあるものの、スパッと切れる鋭い差し脚は非常に魅力的で、新潟マイルのコース形態は大いにフィットしそう。合わせて斤量51キロで走れるとあらば、いきなりからでもフルパフォーマンスの期待が持てる。ただ、3歳馬の活躍は1996年のエイシンガイモンV(当時は4歳表記)を最後に昨年まで連対ゼロ(出走数が少ないのもあるが)。古馬との力差がどう出るだろうか。

リライアブルエース(牡5、栗東・矢作)は、脚元の不安解消に比例するように力をつけてきた1頭で、オープンに上がったここ2走(ともに重賞)も極少差の内容。流れの緩急にも柔軟に対応できるようになっており、クラス3戦目でさらなる慣れが見込める今回はチャンス十分であろう。なお、昨秋の復帰より休みらしい休みがないが、稽古では活気に満ち溢れた脚取りでポンポン登坂しており使い詰めのダウン気配など微塵もなし。引き続きデキは高値安定にあるようだ。

昨年2着のウインガニオン(牡6、栗東・西園)だが、今年は戦績に当時ほどの勢いがないうえ、斤量も昨年比で1キロ、前回からは0.5キロ重くなる58キロ。常識的には厳しい一戦だ。ただ、暑い時期がいいのは間違いなく、この中間の気配は良好も良好。前走・中京記念が結果8着も、序盤より非常に厳しい流れを引っ張っての内容で、見方によればよく1秒ほどの差に踏みとどまったとのジャッジもできなくはない。仮にマークが薄くなり自分のリズムが守れるようなら、あれよあれよのシーンがあってもいいのでは。

ほか、新潟2歳S勝ちの実績があり、前走・中京記念で古馬との戦いにメド立てたフロンティア(牡3、栗東・中内田)や、香港Cをレコード勝ちした快速馬エイシンヒカリの全妹で、目下2連勝中のエイシンティンクル(牝5、栗東・坂口)、ここ2戦の走りに本格化の兆しが窺えるショウナンアンセム(牡5、美浦・田中剛)、復調傾向にある実績馬ロードクエスト(牡5、美浦・小島茂)なども怖い存在に。今週も実力拮抗の激戦模様だ。
(Text:Uehara)

■8月12日、札幌競馬場でエルムS(GIII、ダ1700m)が行われる。

ミツバ(牡6、栗東・加用)は、前走盛岡のマーキュリーCを勝ち連覇を達成。流れに乗れて終いもしっかり脚を使う走りが板に付き、成績が安定してきた。札幌は久々の参戦となるが、過去ダート1700m戦で3回走り3着、1着、2着。適性は申し分なく、この相手関係なら中央重賞初勝利のチャンス到来だ。盛夏に長距離輸送を挟んでの中3週。調整には難しさがあるだろうが、函館入りしての初時計でキビキビと動けており、この馬なりの好調は維持か。

ロンドンタウン(牡5、栗東・牧田)は、昨年このレースをレコード更新のおまけつきで制覇。その後、韓国GI・コリアCも制覇しており暑い時期は得意としているようだ。近2走、GIIIで連続6着と案外な走りが続くが、マーチSは外枠とトップハンデがキツく、アンタレスSは自身最高タイだった馬体重が示すように絞り切れておらず体調がいまひとつだったよう。4カ月の休養で立て直された今回、変わり身に期待したい。7月上旬から栗東で時計を出し始め、函館への輸送後も軽快に動いている。体は徐々に絞れてきており、あとひと追いで態勢万全となりそう。

リッカルド(セ7、船橋・佐藤裕)は、中央在籍時代の2016年にこのレースを制している。その後成績を落としたが、船橋移籍後は復調気配を見せ今年2月から南関重賞を4連勝。前走の交流GI・帝王賞では地方馬最先着となる4着と気を吐いた。コース適性が高いのは言うまでもないし、中5週と間隔を取ってGIの疲れもしっかり癒えているよう。上位争い必至と言える。

ハイランドピーク(牡4、美浦・土田)は、オープン昇級初戦だった3月のマーチSで9着。ダート戦で初めて大きく崩れたが、疲れとスタート直後に躓いた影響が大きかったようだ。立て直されて臨んだ6月の降級戦を一発クリア。中2週で臨んだ前走マリーンSで2着に入り、改めて軌道に乗った感がある。相手強化となるここでも侮れない。中間は函館で調整され、先週は単走でまずまずのタイムをマーク。安定している。

ほか、レコード決着だった昨年このレースで0秒1差3着に入ったドリームキラリ(牡6、栗東・矢作)、7カ月ぶりがどうかだがアンタレスS勝ちなど底力上位のモルトベーネ(牡6、栗東・松永昌)、牝馬限定戦ながら交流重賞を目下2連勝と勢いに乗るアンジュデジール(牝4、栗東・昆)らにも上位進出の可能性十分。
(Text:Nishimura)

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