おしらせ
【今週の重賞】[セントウルS]GI馬ファインニードル 負けられない一戦[京成杯AH]ヒーズインラブ 調子はすこぶる良さそう[紫苑S]マウレア ラスト1冠へ好スタートを
■9月9日、阪神競馬場でサマースプリントシリーズの最終戦・セントウルS(GII、芝1200m)が行われる。
ファインニードル(牡5、栗東・高橋忠)は、昨年このレースで重賞初制覇。今年に入りシルクロードS、そして春の短距離王決定戦・高松宮記念を制し、押しも押されもせぬトップスプリンターにのし上がってこの舞台に帰ってきた。香港遠征帰りでの4カ月ぶり、そして斤量は昨年から2キロ増の58キロと楽なレースにはならなさそうだが、相手関係を考えれば負けられない一戦と言っていいだろう。先月中旬から乗り込みを開始し、調整は海外帰りということを考えれば順調過ぎるほど。先週は栗東坂路4F51秒7(一杯)とまずまずの時計を出せており、あとひと追いあれば万全の態勢となりそう。
ラブカンプー(牝3、栗東・森田)は、初の古馬重賞挑戦だったアイビスSDで2着、続く北九州記念では3着に入線。勝ち馬には水を開けられているが浅いキャリアと夏場の連戦であることを考えれば大きく評価していいだろう。実績ある古馬相手に前々の競馬ができている点も好感。今回GIIとあってさらに相手は強くなるが、使われている強みを活かして上位争いに加わりたい。レース間隔詰まっているため、中間の速い時計は9月2日の日曜追い1本のみだが、序盤からいい行きっぷりを見せた。高いレベルで安定していると見ていい。
アサクサゲンキ(牡3、栗東・音無)も、この夏は古馬と相対しCBC賞で4着、北九州記念で6着と崩れず走っている。ゲートに課題があった馬だが前走では改善の兆しが見えており、今回争覇圏に手が届くシーンは十分ありそうだ。中間は坂路で15-15を1本消化するに留まっており、上積みこそ強調しづらいが今週問題なく動けば、この馬の力は出してくるだろう。
ほか、阪急杯を勝っておりコースとの相性高いダイアナヘイロー(牝5、栗東・大根田)、オープンへの再昇級初戦だった前走・アイビスSDで0秒5差4着に入ったレジーナフォルテ(牝4、美浦・佐藤)、近走チグハグな競馬は続いているが昨年このレースで0秒2差5着の実績があるアドマイヤゴッド(牡6、栗東・須貝)らの上位進出も十分にありそう。
(Text:Nishimura)
■9月9日、中山競馬場でサマーマイルシリーズの最終戦・京成杯AH(GIII、芝1600m)が行われる。
ヒーズインラブ(牡5、栗東・藤岡)は、安田記念こそ13着に敗れはしたが、こと中山マイルなら、6戦して本年のダービー卿CT勝ち含む3勝、掲示板外なしという相性の良さ。ペースの緩急問わずきちんと折り合えるのが強みで、一瞬の決め手には定評あり。時として自ら動いていける機動力も合わせ持つ、まさに当コース向きの馬だ。なお、1週前追いでは同厩のワントゥワンと猛烈リハを敢行。僅かに遅れたとはいえ、脚取りは確かで以前覗えたトモあたりの弱さはすっかり解消されている様子。馬体も逞しさを増し、調子はすこぶる良さそうだ。ハンデはダービー卿CTから1.5キロ増の56.5キロが課せられたが、馬格があるだけにそこまで苦にはしないはず。今秋の大舞台進出へ向け、ここは何としてでも賞金加算を、の思いだろう。
ワントゥワン(牝5、栗東・藤岡)は、これまでデビュー23戦すべてで上がり上位の末脚を駆使しており、こと前走の関屋記念にしても直線最後方大外からメンバー唯一となる上がり32秒台の差し脚を披露。斤量が3キロ軽かった勝ち馬にタイム差なしの2着と肉薄した。強豪牡馬にも対等以上に渡り合える実力の持ち主で、中間の具合いの良さを合わせ考えれば、引き続きの好走に期待をもって当然だろう。ただ、今回は初の中山遠征で、トリッキーなマイルコースを攻略できるかどうか。初重賞タイトル&サマーシリーズ制覇にはパートナー・戸崎騎手がどう捌くかが鍵となりそう。
ロジクライ(牡5、栗東・須貝)は、休み明けだった前走・中京記念でグレーターロンドンから0秒1差2着と奮闘。相手の強烈な決め手に屈したとはいえ、レコード決着となるような前傾ラップのなか唯一前々から踏ん張り通したことは素直に評価すべきだろう。中間は反動が懸念されたが、丹念に乗り込まれてきており、1週前の坂路追いでは一杯にやられ(4F50秒7-1F12秒2)、同厩ブラヴィッシモ(古馬オープン)を圧倒したほど。これならば素直に上昇を見込んでいいはずだ。機動力が長所の馬だけに初の中山でも問題なし。逆転で夏のマイル王座奪取の期待がかかる。
ミッキーグローリー(牡5、美浦・国枝)は、格では見劣るものの、素質は相当。昨年末の1000万条件では後続に3馬身の差をつけ、5カ月半の休養&昇級初戦だったむらさき賞では、勝ったエアウインザー(のち函館記念V)と同タイムの3着とした。さらには前走・阿武隈Sにおいて早め進出の競馬から緩馬場お構いなしにそのまま押し切る強い内容を披露と、目下の勢いは並々ならぬものがあるといえる。なお、1週前の坂路追いではビシッとやられ4F51秒2、1F12秒7と上々の動き。最終の1本が加わればきっちり仕上がるはずで、大型馬の叩かれ3走目を考えればもっとも走り頃か。重賞初挑戦とはいえ侮るべからずだろう。
ほか、復調顕著、嵌れば圧倒までありそうなロードクエスト(牡5、美浦・小島茂)、久々ながら中山適性十分のストーミーシー(牡5、美浦・斎藤誠)あたりも怖いところ。ウインガニオン(牡6、栗東・西園)はどうにも以前の粘りがないが、斤量57キロ、かつマークが薄くなりそうな今回は多少なりともの警戒が必要かも。
(Text:Uehara)
■9月8日、中山競馬場で3着馬までに優先出走権が与えられる秋華賞トライアル・紫苑S(GIII、芝2000m)が行われる。
マウレア(牝3、美浦・手塚)は、2歳女王ラッキーライラックやリリーノーブルといった世代トップレベルの面々らと五分に渡り合ってきた実力馬。やや詰めの甘い点があるとは言え、ここに入れば格的に一歩抜きん出た存在と言えるだろう。なお、1週前追いでは厩舎の先輩・セダブリランテス(重賞2勝)と併せられ、闘志剥き出しの走りを披露。以前に比べ体全体をまんべんなく使えており、馬体もひと回り大きくなったよう。ひと夏挟んでの成長を見込んで問題ないはずだ。最後の1冠奪取へ向けまずは幸先いいスタートを。鞍上は引き続き武豊騎手を予定。
ノームコア(牝3、美浦・萩原)は2歳の早い時期に2連勝を遂げるも、脚部不安で戦線を離脱。復帰した今春のフラワーC・フローラSで3着と気を吐きはしたが、結局大舞台への進出は叶わなかった。ただ、その後は無理せず休養に充て、ここ目標に順調な調整。1週前追いこそ相手が粘り引き離すことは出来なかったが、直線を真一文字に伸びて1F12秒台なら及第点。以前の線の細さは解消され、確かな成長が窺える状況だ。切符は3枚。高いポテンシャルを改めて示し、ラスト1冠の舞台へ進みたいところ。
アヴィオール(牝3、美浦・堀)は、デビュー3連勝の期待がかかった前走の藻岩山特別で1秒2差4着と敗退。ただし、初めての牡馬・古馬相手、かつ大きく逃げた勝ち馬を早めに捕らえに行く形を強いられてしまっただけに致し方ない部分もある。本来はレースセンスが高く立ち回りの巧さには定評のあるクチ。フィットしそうな中山コースで見直してみるだけの価値はあるだろう。なお、1週前追いでは同厩のオープン馬レアリスタと併せられ、まずまずの動きを披露。本格化はまだ先だろうが、現状持ち得るだけの力は引き出せるはず。
ほか、中山開幕週の馬場を味方に、持ち前の先行力と渋太い粘りが活きそうなパイオニアバイオ(牝3、美浦・牧)、キャリアこそ浅いものの、ポテンシャルでは決して見劣らないフィニフティ(牝3、栗東・藤原英)、オークスがいい経験になったロサグラウカ(牝3、美浦・尾関)、切れ味鋭いサラス(牝3、栗東・西村)あたりにもチャンスはありそうだ。
(Text:Uehara)
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