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【今週の重賞】[スプリンターズS] ファインニードル春秋制覇なるか レッドファルクス史上初3連覇へ挑む [シリウスS]巻き返すかグレイトパール

主役を担うは春の短距離王ファインニードル。ロードカナロア以来となる史上5頭目の同一年スプリントGI春秋制覇なるだろうか。

■9月30日、中山競馬場でスプリンターズS(GI、芝1200m)が行われる。

同一年スプリントGI春秋制覇を目指すのがファインニードル(牡5、栗東・高橋忠)。前走・セントウルSでは、本調子にない(海外遠征明け4カ月半ぶり)なかで、かつ斤量58キロ&外枠&雨重馬場を克服しての楽勝劇。力の違いをまざまざと見せつける結果となった。当然、ひと叩きでの上昇が見込めるはずで、さらなるパフォーマンスアップを望めるとあらば、史上5頭目の偉業成就も決して夢ではないだろう。ちなみに、昨年の当レース12着惨敗は、スタートで挟まれ後退してしまったうえ、かつ終始外を回らされる展開が響いてのもの。まともでさえあれば、同じ轍を踏むようなことはないはず。

一方、史上初のJRA同一GI3連覇に挑むのがレッドファルクス(牡7、美浦・尾関)だ。適性どうこうは問うまでもなく、今年2月の阪急杯(タイム差なし3着)の内容を見ても、極端なパフォーマンスダウンは見られない。ただ、丸1年勝ち星から見放されている点、かつ主戦・M.デムーロ騎手を欠いての参戦(戸崎騎手が騎乗)がどう出るか。しかも、1週前稽古ではWコースで併せ一杯に追われるも、相手に1馬身の遅れ。追走して外を回ったもので、きっちり負荷もかけられていただけに大目にも見たいが、やはりもう少し覇気のようなものが欲しいところ。最終追いでどこまで変わってこれるかが焦点に。

ナックビーナス(牝5、美浦・杉浦)は、逃げ差し自在の脚質を武器としており、今年春の高松宮記念で0秒1差3着と気を吐いた。前走・キーンランドCにおいては後続に2馬身半の差をつける悠々の逃げ切り勝ちを演じ待望の重賞初制覇を遂げている。スプリント戦ではまずもって崩れる事は想定し難く、かつ中山コース(条件問わず)においては9戦して連対率89%、複勝率100%と抜群の適性を誇る馬。ツメの甘さを解消した目下の勢いに加え、世界的名手J.モレイラが手綱を握るとあらば、一気の頂点獲りがあっても驚けないだろう。

春先までは一介のOP馬の域を出なかったアレスバローズ(牡6、栗東・角田)だが、今夏、CBC賞&北九州記念(日本レコードに0秒1差)を制しブレイク。両レースともに中団でしっかりと折り合い、前者は外めから、後者では最内から抜群の反応で突き抜けるに至っている。これまでのような気の悪さは影を潜め、一段二段前にポジショニングできるようになった点は大いに評価して然るべきで、完全に本格化したと見て問題ないだろう。状態は引き続き良好、夏のシリーズ制覇の勢いままに、スプリント王座を狙う。鞍上は藤岡佑騎手を予定。

ほか、前走・函館スプリントSで久々の美酒に酔ったGI馬セイウンコウセイ(牡5、美浦・上原)や、スプリントGI3度の2着があるレッツゴードンキ(牝6、栗東・梅田)、レーティング上位5番目で何とか滑り込んだ一昨年の3着馬ワンスインナムーン(牝5、美浦・斎藤誠)らも圏内の1頭。香港のラッキーバブルズ(セ7、香港・K.ルイ)は地元GIチェアマンズスプリントプライズを制したほか、香港スプリントでエアロヴェロシティ(高松宮記念勝ち)らと互角の競馬を演じた実力馬。中山芝への適性は未知も、千葉県白井市にある競馬学校での調整は至って順調な様子。丸々軽視は危険だろう。


■9月29日、阪神競馬場でシリウスS(GIII、ダ2000m)が行われる。

前走・平安Sでダート初黒星(5着)を喫したグレイトパール(牡5、栗東・中内田)。ただ、思わぬ体重増(過去最高体重554キロ)、かつスタートの後手で自分のレースができなかったことも確か。骨折による11カ月の休養明けを激走した反動も少なからずあったろう。致し方なしと見るべきかと。ただ、当然今度は真価が問われる場。この中間はいったん立て直され、コースと坂路、プールも併用され実に丹念な乗り込みよう。藤岡佑騎手を背にした20日の追い切りでは一杯にやられ6F83秒0-4F52秒4-1F12秒1を叩き出した。ほぼほぼ出来上がっており、状態としては上々の域。秋初戦、幸先いいスタートを切りGIロードへと向いたいところ。

オメガパフューム(牡3、栗東・安田翔)は、堅実な差し脚を武器にここまで5戦3勝、馬券圏100%という実績の持ち主。こと前走のJpnI・ジャパンダートダービーにおいては、ゴール前鋭伸しルヴァンスレーヴと差のない2着と気を吐いた。実力は3歳世代屈指の1頭と見ていい。なお、中間はまずまず乗り込まれており、20日の坂路追いでは4F52秒5、1F12秒8(強め)を計時。普段時計が目立たない馬としては上々の域と見て良く、最終の1本が加わればきっちり態勢は整うはず。距離はこの2000mがベスト。53キロで走れる強みを活かし、古馬撃破を狙う。

5月の平安Sでグレイトパールを負かしたのがサンライズソア(牡4、栗東・河内)だ。気難しい性格で、フワッとしたりモタれたりする面が多々あるものの、スムーズに逃げ先行策がとれれば、べらぼうな強さを発揮する馬。ここも、自分の型を貫けるかどうかが好走への鍵となるだろう。そのあたりを初騎乗となるC.ルメール騎手がどう捌くか。

ほか、ラジオ日本賞1・4着のヒラボクラターシュ(牡3、栗東・大久保)・クインズサターン(牡5、栗東・野中)にも注目したい。前者は、そのレースで古馬勢を一蹴しレパードS2着(10番人気)がフロックでないことを証明。好位抜け出しの策を得意とする馬で、引き続きの53キロで挑めるとあらば、ここもひと泡吹かせるシーンがあって驚けない。後者は、後方より確実に伸びてくる末脚を持ち味とし、上記グレイトパールやサンライズソアと接戦の経験あり。中1週とはいえ、叩かれ2戦目での上昇が期待できるはずで、流れも向きそう。警戒が必要だろう。ミキノトランペット(牡4、栗東・大橋)は、ここがOP、かつ重賞初挑戦。試金石でどこまでやれるかといったところだが、2走前の八王子特別が4馬身差、前走の白川郷Sが3馬身半差と圧勝続き。決して甘くはないだろうが、目下の勢いなら通用して不思議ない印象にある。
(Text:Uehara)

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