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【今週の重賞】[毎日王冠]アエロリット 牡馬とも渡り合える[京都大賞典]復権狙うサトノダイヤモンド[サウジアラビアRC]グランアレグリア ここは通過点か

GI勝ちがある東京コースで秋の復帰戦を迎えるアエロリット。鞍上に“マジックマン”モレイラ騎手を確保しているのが心強い限りだ。

■10月7日、東京競馬場で毎日王冠(GII、芝1800m)が行われる。

ヴィクトリアマイル(0秒1差4着)で左前、安田記念(タイム差なし2着)で右前、と春は落鉄が相次いだアエロリット(牝4、美浦・菊沢)。ただそれでも結果を出すのだから大したもの。千八戦の1000m通過を58秒前半で飛ばすような力強くも颯爽としたスピードと、牝馬らしからぬ勝負根性を武器とし、牡馬一線級とも互角以上に渡り合える実力の持ち主だ。夏季休養から9月の7日に帰厩し、ここまで坂路とコースを併用して入念な乗り込みよう。先月26日の追い日は反応を確かめる程度だったが、ギアの切り替え、伸び脚ともに鋭く、直線真一文字に弾けた姿にさらなる進化が見てとれた。馬体の緩さもなく、まず持って好仕上がり。名手J.モレイラとの新コンビで秋初戦に挑む。

キセキ(牡4、栗東・中竹)は、超劣悪条件となった昨秋の菊花賞を制し力のほどを証明したが、その後は振るわずの結果ばかり。ただ、皮膚病による隔離があったり、体調不良であったりと真っ当なパフォーマンスを引き出せる状態になかったことも確か。当然陣営としても、仕切り直しとなるここで改めての思いだろう。なお、夏場北海道でうまくリフレッシュされたようで、この中間の雰囲気を見るにテンションは平穏な波を保っている様子。1週前のウッド追いでは川田騎手を背に6F81秒4、終い1Fはビュンと伸びて12秒4をマークと、動きも上々だ。復活へ向け着々と態勢が整いつつある。

ケイアイノーテック(牡3、栗東・平田)は、春のNHKマイルC覇者。母はスプリンターだが、自身ドッシリとした気性で外めでもじっくり折り合えるのがいいところ。そのぶん、距離が持ち最後までしっかりとした脚を使えるのが特徴的な馬だ。当時見せた上がり33秒台(メンバー唯一)の切れ味は当然ここでも驚異。ひと夏越して力強さも増しているだけに、古馬相手とも十分対等に渡り合えるはず。今後の選択肢を広げられるような走りに期待したい。

本年6月のエプソムCで待望の重賞初制覇を飾ったのがサトノアーサー(牡4、栗東・池江)。不利な大外枠&道悪を克服しての強い勝ちっぷりで、かねてより期待されていた大器がいよいよ本格化してきた感がある。そこから間隔は開いたものの、この中間実に丹念な乗り込みようで、1週前のウッド追いでは僚馬ペルシアンナイトらと併せ6F81秒ジャスト、終い1F11秒4を計時。トモに実の入った力強いアクションで、背腰の肉付きも以前とは段違い。いい形で秋初戦を迎えられるだろう。

ほか、経験豊富なステファノス(牡7、栗東・藤原英)、東京5勝&昨年0秒2差4着の実績を誇るダイワキャグニー(牡4、美浦・菊沢)、スプリングS覇者(のちの皐月賞馬エポカドーロ撃破)ステルヴィオ(牡3、美浦・木村)、切れ味鋭いハクサンルドルフ(牡5、栗東・西園)らも虎視眈々と上位を狙う。まさに実力伯仲、白熱した天皇賞前哨戦となりそうだ。
(Text:Uehara)

■10月8日、京都競馬場で京都大賞典(GII、芝2400m)が行われる。

サトノダイヤモンド(牡5、栗東・池江)は、3歳時に菊花賞を快勝し、続く有馬記念でキタサンブラックらを封じた国内最強クラスの1頭。今年前半は勝ち負けの競馬ができておらず、凱旋門賞大敗の影響を引きずっている感はあるものの、一瞬一瞬ではいい脚を使えており、きっかけひとつで軌道に乗れるはず。休養で立て直され、走りやすい京都外回りコースなら復権を果たすシーンがあっていいだろう。9月頭から坂路とコースを併用し、ここまでの調整は順調。先週は川田騎手を背にウッドコースで3頭併せを行い、オープン馬ジャンダルムらを相手に最先着を果たした。動き、体ともにいい頃の迫力に近づきつつある。

シュヴァルグラン(牡6、栗東・友道)は、昨年のジャパンCを快勝し、有馬記念では3着。今春の天皇賞ではクビ差の2着に入っており、こちらも国内最強馬の一角と言える。天皇賞後は宝塚記念を回避し、休養を優先。その甲斐あってか、帰厩当初から豪快な動きを連発している。先週は藤岡康騎手(レースは福永騎手を予定)を背に終い重点に負荷を掛けられ、上々の伸びを示した。最大目標であるジャパンC連覇へ向け、いい滑り出しとなるレースができそうだ。

パフォーマプロミス(牡6、栗東・藤原英)は、順調さを欠きながらも着実に走っており、重賞初挑戦だった今年1月の日経新春杯で勝利。遅れてきた素質馬が、ようやくタイトルを手にしている。GI初挑戦だった6月の宝塚記念は9着に終わったが、渋った馬場と初めて背負う斤量58キロに戸惑ったか。相性のいい京都コースで、改めて力を示しておきたいところだろう。中間はやや動きに軽快さを欠くが、もともとそこまで稽古は派手に見せないタイプ。休み休み走ってきた馬で、休み明けそのものはまったく苦にしないし、今週しっかり動けば問題ないだろう。

ほか、昨年このレースを制したスマートレイアー(牝8、栗東・大久保)、距離不足の感はあるがGII3勝の底力は侮れないアルバート(牡7、美浦・堀)、骨折による長期休養からの復帰後コンスタントに走れているブレスジャーニー(牡4、栗東・佐々木)らも上位進出を目論む。

■10月6日、東京競馬場でサウジアラビアロイヤルC(GIII、芝1600m)が行われる。

もっとも注目を集めるのはグランアレグリア(牝2、美浦・藤沢和)となりそう。安田記念当日の6月3日、東京芝マイル戦のデビュー戦に臨み、好位から余裕たっぷりに抜け出し勝利。同競馬場の新馬戦レコード更新のおまけつきだった。しかもそこで2馬身差2着に破ったダノンファンタジーが未勝利戦でまったく追われないまま快勝を収めており、グランアレグリアの器は世代最上位級と見ていい。ここは単なる通過点にしたいところだろう。先週はコースで追われ年長馬に食らい付く動きを披露。あとひと追いあれば万全の態勢となりそうだ。

ほか、新潟芝マイルの新馬戦で別格の瞬発力を見せたアマーティ(牝2、美浦・武井)、同じく新潟芝マイル戦でデビューし、絶妙な立ち回りから接戦を制したサムシングジャスト(牝2、栗東・松田)、アスター賞で2着だったドラウプニル(牡2、栗東・斉藤崇)らも上位争いに加わってきそうだ。
(Text:Nishimura)

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