【重賞出走馬追い切り】[スプリンターズS]ファインニードル、レッドファルクス[シリウスS]グレイトパールなど

■9月30日に中山競馬場で開催されるスプリンターズS（GI、芝1200m）へ出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

ファインニードルは、川田騎手を背に栗東坂路を単走。終いに若干負荷を掛けられ4F52秒5-1F12秒7（強め）をマークした。数字的にそこまでのインパクトはないものの、馬場が荒れていた時間帯だったことを考えれば上々の走りだったと言える。まだ若干良化の余地を感じさせるが、前走からしっかり上積んで臨めそう。

レッドファルクスは、美浦ウッドで今回初コンビとなる戸崎騎手を背に最終スパー。1000万条件馬を目標に直線ではインに進路を取ると、仕掛けに力強い反応を見せて1馬身の先着フィニッシュを果たした。先週まではやや動きに鈍さを感じさせていたが、このひと追いで万全の態勢が整ったようだ。

ナックビーナスは、美浦ウッドで2歳馬と併せ馬。直線では外から貫禄の違いを示すようにアオり、相手に合わせる格好で併入を果たしている。まったくの馬なりで鋭く伸びており、追えばいくらでも突き放せそうな雰囲気。夏場に走ったダメージは感じさせず、むしろ使われた効果で抜群の状態に仕上がったか。

アレスバローズは、先週速い時計を出したのが実質の最終追い。輸送を控えた今週は静に徹した内容となり、栗東坂路単走で4F56秒2-1F12秒4（馬なり）をマークしている。終いは重苦しさなく楽に伸びていた点に好感。大幅上積みはどうかも、一連の好調は維持しているようだ。

セイウンコウセイは、池添騎手を背に美浦ウッドで単走。先週目一杯追われており、今週は4Fからの時計で反応を見る程度に留まった。鞍上との息はぴったりで、直線で気合いを入れられると絶好の伸びを披露。3カ月半ぶりを感じさせない、いい状態に仕上がっている。

レッツゴードンキは、先週のハード追いで猛時計をマーク。今週は岩田騎手を背に栗東坂路で終いだけ重点に追われている。序盤はゆったり入ったが、ラストはしっかり負荷を掛ける念の入れよう。これだけ追われて問題ないのは体調がいいからこそだろう。前走からの上昇ぶりは顕著。

ワンスインナムーンは、石橋騎手を背に美浦坂路で1000万条件馬と併せられた。先行する相手を外からアオる格好で進み、満を持して仕掛けられるとあっさり6馬身の先着フィニッシュ。勝ってさらに上昇といった雰囲気にある。

■9月29日に阪神競馬場で開催されるシリウスS（GIII、ダ2000m）へ出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

グレイトパールは、栗東CWで川田騎手を背に藤原英厩舎のオープン馬ステファノス、パフォーマプロミスを目標とする変則的な3頭併せ。いったんは並び掛けたものの、直線では切れ負けする格好で両頭に遅れ入線に終わっている。見栄えは良くないが、もともと稽古では走らない馬。ここまで入念に質の高い稽古をこなしてきており、久々と考えれば上々の仕上がりだ。

オメガパフュームは、栗東坂路で終いだけ重点の併せ馬。2歳馬を問題にせず突き放し、4馬身の先着を果たした。全体で4F55秒1-1F12秒9（強め）と数字は平凡だが、この馬なりに気迫を前面に出せており好気配と見ていいだろう。

サンライズソアは、C.ルメール騎手を背に栗東坂路で併せ馬を行った。500万条件馬を目標に進み、外から並び掛けると手応え優勢を保ったまま抜け出し2馬身の先着。反応の鋭さは際立っており、休み明けを感じさせない絶好の状態にありそう。

中1週となるヒラボクラターシュは、栗東坂路で流す程度の内容となり、4F54秒1-1F13秒2（馬なり）をマークした。夏場に稼動した疲れは感じられず、この馬なりに安定しているようだ。

クインズサターンは、栗東坂路で4F54秒1-1F12秒8（強め）をマーク。ラストは数字以上の切れを感じさせており、久々だった前走を使われ型通り上昇を果たしている。
（Text：Nishimura）

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