おしらせ
【今週の重賞】[秋華賞]アーモンドアイ 3冠制覇を目指す[府中牝馬S]ディアドラ 万全の仕上がり
■10月14日、京都競馬場で牝馬3冠最終戦・秋華賞(GI、芝2000m)が行われる。
2012年のジェンティルドンナ以来、6年ぶり史上5頭目の牝馬3冠制覇を目指すのがアーモンドアイ(牝3、美浦・国枝)だ。今さら能力どうこうは問うまでもなく、また、変幻自在の脚質(桜で後方一気、樫で好位抜け出し)でトリッキーな京都内回り二千コースにも十分対応可能。有力馬の相次ぐ戦線離脱でVロードへの視界がさらに開けてもいるだけに、偉業成就の可能性はかなり高いと見て問題ないだろう。なお、肝心のデキに関しては、今月4日の追い日に攻め駆けする古馬を圧倒しており、脚力、決め手、馬体ともにさらなる進化が見てとれるほど。ぶっつけ本番(当初の予定通り)とはいえ、さしたる問題ではなさそう。どう勝つかが焦点に。
2歳女王ラッキーライラック(牝3、栗東・松永幹)は、アーモンドアイの台頭によって主役の座こそ追われはしたが、桜2着、樫3着の実績を誇る世代屈指の実力馬だ。3日のウッド追いでは長めを一杯にやられ、7F97秒3-4F50秒9-1F11秒9の好時計。全体をまんべんなく使えているうえ、気合いが漲りながらも、堪えるところはきっちり我慢できている素晴らしい状態のよう。右後肢球節の腫れにより急遽ぶっつけ本番となったこと、また、主戦であった石橋騎手が右足関節脱臼骨折で戦線離脱と、旗色が悪い印象ではあるが、立場・乗り役が変われば競馬の仕方も変わるはずで、これまでとはまた違った一面が見られるのでは。逆転へ向け新コンビ・北村友騎手(予定)がどうエスコートするであろうか。
カンタービレ(牝3、栗東・中竹)は、折り合いに心配のないドッシリとした気性と機動力の高さをウリに、フラワーC&ローズSの2重賞勝ち。オークスこそ距離が長く惨敗したが、器用さ必須の内回り二千の当コースはこの馬にドンピシャな感も。約4カ月ぶりの前走でマイナス4キロと仕上がってはいたものの、中間の動きを見るにまだもう一段階上が望めそうな趣。鞍上に百戦錬磨・武豊騎手を配し、一発を狙う。
サラキア(牝3、栗東・池添学)は、キャリア全6戦すべてで出遅れ。それでいて大崩れせずチューリップ賞4着、ローズS2着などの実績を残すのだから大したものだが、ロスを最小限に抑えることが要求される京都内回り二千のコースで、果たして同じような競馬が通用するかどうか。また、かといって、スタートの悪い馬がポンと出たからといって、好位から同じような脚を使えるのかというと、これはこれでまた別の話。力は世代上位のものがあろうが、勝ち負けを見込むには乗り方に一工夫が必要かもしれない。なお、当初予定していたJ.モレイラ騎手が騎乗停止に。手綱は引き続き池添騎手が握ることとなる。
プリモシーン(牝3、美浦・木村)は、前走・関屋記念で強豪古馬を撃破。51キロの斤量恩恵があったにせよ、息の長い末脚を駆使しての走破タイム1分31秒6はコースレコードに僅か0秒1差だ。春のNHKマイルCで0秒2差5着などの走りからしても、極めて高水準の力を有していることは間違いない。稽古でも以前とは別馬かと思えるほどに動けており、ここにきての成長は顕著なよう。果たしてここでどれだけのパフォーマンスを示せるか。ただ、距離経験がマイルしかないうえ、この馬もサラキア同様、スタートに不安があり(前回はまともであったが)、追い込み一辺倒なクチ。いかにスムーズに捌いてこれるかがカギになりそう。
ほか、目下3連勝中(いずれもが圧勝)のミッキーチャーム(牝3、栗東・中内田)、自在な型で崩れなしのゴージャスランチ(牝3、美浦・鹿戸)、渋太い先行力がウリのランドネ(牝3、栗東・中竹)あたりも展開次第で十分上位食い込みが見込めそうだ。
(Text:Uehara)
■10月13日、東京競馬場で府中牝馬S(GII、芝1800m)が行われる。
昨年の秋華賞馬ディアドラ(牝4、栗東・橋田)は、抜群の瞬発力と操縦性の高さが持ち味。3着と健闘したドバイターフからの帰国初戦だった8月のクイーンSで3馬身差の快勝を収めるなど、心身のタフさも特筆レベルと言える。改めて牝馬同士の一戦でその強さを見せ付けておきたいところだろう。先週はC.ルメール騎手を背に栗東ウッドで併せ馬。テンよし、終いよしの内容で、仕上がりはほぼ万全だ。
リスグラシュー(牝4、栗東・矢作)は、2歳時からコンスタントに走りここまで重賞2勝。GIでは2着が4回と惜しくもビッグタイトルには手が届いていないが、そつなく力を出せる安定感はこのメンバー内随一のものだろう。東京コースとの相性も十分で、Vを意識して臨む一戦となる。しかし帰厩後は500万条件馬に見劣るなど、いつも稽古駆けする馬にしてはいささか動きに物足りなさがある。今週どこまで動いてくるか、注目だ。なお、鞍上は当初J.モレイラ騎手を予定していたが同騎手は騎乗停止となったため、M.デムーロ騎手で出走となる見込み。
ジュールポレール(牝5、栗東・西園)は、今年のヴィクトリアマイルで8番人気という評価を覆し勝利。自身重賞初制覇を果たしている。昨年のヴィクトリアマイルでも2着にクビ差の3着へ入っており東京適性は高い。マイルでの強さが目立つが、一昨年秋に京都千八の条件戦を勝利。そこではアドマイヤリード、アンドリエッテらを撃破しておりこなせる素地はあると考えていいだろう。帰厩後、速い時計は3本のみで仕上げはいささか急ピッチな感はあるが動きそのものは上々。今週のひと追いで態勢は整いそう。
アドマイヤリード(牝5、栗東・須貝)は、昨年のヴィクトリアマイル勝ち馬。今年は勝ち負けに絡めないレースが続いているが、東京新聞杯は外傷明けで反応鈍く、阪神牝馬Sは接触があった。前走のヴィクトリアマイルは追われた直線馬場のコンディションが悪かったのを気にしてしまったか。華奢ゆえに揉まれ弱く、馬場に対しても繊細なところがあるが、底力は一級品。スムーズにさえ走れれば、勝ち負けに絡んできても不思議はない。先週は栗東へ駆け付けた田辺騎手が騎乗し、坂路で強い負荷。稽古駆けしないこの馬なりにまずまずのタイムを出せており、調整は順調なようだ。
ほか、昨年のオークスなどGI2勝の実績を誇るソウルスターリング(牝4、美浦・藤沢)、昨年このレースを制したクロコスミア(牝5、栗東・西浦)、阪神牝馬Sなど重賞3勝、今年のヴィクトリアマイルでは0秒3差5着だったミスパンテール(牝4、栗東・昆)らも上位進出を目論む。
(Text:Nishimura)
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