おしらせ
【今週の重賞】[ホープフルS]東京スポーツ杯2歳Sを制したガストリックらが初GI制覇を狙う
12月28日、中山競馬場で第39回・ホープフルS(GI、芝2000m)が開催される。
ガストリック(牡2、美浦・上原博)は、東京スポーツ杯2歳S覇者。新馬戦同様スタートでやや後手を踏み後方からのレースとなった。1000m通過58秒9と淀みないペースのなか内でじっくり脚を溜め4角で位置を上げると、直線で鋭い末脚を繰り出し、外から伸びてきたダノンザタイガーをクビ差退けて勝利。一気の相手強化も強い競馬をしてみせた。今回は初の2000mとなるだけに距離延長が課題となりそう。前走に続き騎乗する三浦騎手に中央でのGI初勝利をプレゼントできるか。
グリューネグリーン(牡2、美浦・相沢)は、未勝利戦、京都2歳Sとこちらも2連勝中。2走前の未勝利戦では引っ掛かって大逃げしたエエヤンが作ったハイペースの2番手を追走し、4角からグンと加速すると直線抜け出し2馬身半差の完勝。前走の京都2歳Sでも好スタートから先頭に立ち、先頭をキープしたまま直線へ。ゴール前追い込んできたトップナイフを僅かに押し切り重賞初制覇。タフな流れのなか先行し上がりをまとめて抜け出すという取り口が魅力で、中山へのコース替わりならより大きな武器となりそう。今回も先行押し切りの競馬でGI制覇を目論む。
ファントムシーフ(牡2、栗東・西村)は新馬戦、野路菊Sと無傷2連勝中だ。新馬戦は好位3番手でリズム良く運ぶとあっさり抜け出し上がり最速で優勝。3カ月の間隔を空けた2戦目の野路菊Sでもスローペースのなか好位で進み、上がり33秒5の鋭さでまとめて差し切ったように折り合いに心配がないのは強みとなるだろう。野路菊Sで下した相手には、アルテミスSで3着と好走したアリスヴェリテや京都2歳S2着のトップナイフの名前があり決して低レベルな相手ではなかった。中11週と久々の競馬がどう出るかだが、この相手でも通用の余地はありそう。
ミッキーカプチーノ(牡2、栗東・矢作)も注目を集める1頭。近親に阪神JFの勝ち馬のサークルオブライフ、フラワーC勝ち馬のトレンドハンターなどがいる良血馬は、前走の葉牡丹賞で出遅れながらも3馬身半差の快勝を収め、GIへ駒を進めてきた。関西馬ではあるが、すでに2度の関東輸送を経験していることはプラスに働きそう。500キロをゆうに超す大きな馬体であり、中山の急坂もこなせそうだ。矢作厩舎は本レースでも2017年にステイフーリッシュ3着、2019年にコントレイル1着といった実績があり、好相性と言えるだろう。今年もリーディングを快走中の名伯楽が3連勝へ導けるか注目だ。
同じく矢作厩舎が送り出すフェイト(牡2、栗東・矢作)は、前走東京スポーツ杯2歳Sで先行勢から少し離れた6番手を追走。スムーズに直線を迎えたがスッと反応できず、ジリジリと伸びて5着まで。例年に比べてペースが流れていた事も敗因の一つか。しかし近親に朝日杯FSなど重賞4勝のサリオス、府中牝馬S勝ちのサラキアのきょうだい、NHKマイルC勝ち馬シュネルマイスターらがいる良血なだけに秘めた素質は相当ありそう。デビュー戦で上がり最速(2位に0秒7秒差)で5馬身差の圧勝をしたように末脚比べが向きそうで、道中のペースが重要になってくるだろう。末脚が生きる流れが望ましい。
この他にも、前走の東京スポーツ杯2歳S上がり最速も届かず3着だったハーツコンチェルト(牡2、美浦・武井)、母は2015年のローズSを勝ったタッチングスピーチで百日草特別勝ちに続いてC.ルメール騎手騎乗も魅力のキングズレイン(牡2、美浦・手塚)、黄菊賞を勝ったセブンマジシャン(牡2、栗東・高野)など、今年も中距離の2歳ナンバーワンを決める一戦に好メンバーが集った。
(Text:Nakai)
▽【関連リンク】
■【先週の結果】朝日杯FSは主宰者8名がズバリ!の的中ラッシュ!「覆面馬主7号」氏はターコイズS【7万馬券】どーん!
■【Weekly POG2022⇒2023】先週の結果を公開中!
■【重要】登録ができない、メールが届かない会員様へ