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【今週の重賞】[菊花賞]ダービー馬不在 長距離向きエタリオウ、古馬一蹴ブラストワンピース、皐月賞馬エポカドーロらがラスト1冠狙う[富士S]エアスピネル連覇なるか

皐月賞V、ダービー2着のエポカドーロが実績最上位。だがエタリオウやブラストワンピースらもラスト1冠を虎視眈々と狙う。

■10月21日、京都競馬場で牡馬3冠最終戦・菊花賞(GI、芝3000m)が行われる。

エタリオウ(牡3、栗東・友道)は、ここまで8戦1勝2着5回。ツメの甘さは現役時の父と同様のようだが、それでもダービー&神戸新聞杯でワグネリアンと極少差の競馬を展開したように力のほどは確か。中団後方よりジワジワと押し上げてくる脚力はいかにも長距離向きと言ったところで、ひと夏越え、カッカする気性も今では大分穏やかになった印象。京都外回り3000での力比べなら、ともすれば一歩抜きん出ている可能性すらある。なお、鞍上は昨年の当レース(究極の消耗戦)をモノにし、先週節目の900勝を達成したM.デムーロ騎手。史上初の1勝馬による菊大輪となるかどうか、注目が集まる。

毎日杯圧勝、ダービー0秒2差5着、そして前走・新潟記念で強豪古馬を一蹴したのがブラストワンピース(牡3、美浦・大竹)。夏のローカル最終日より中7週という異例ローテではあるものの、中間の動きは絶品で、先週の追い日には併せた相手に大差の先着。真一文字の伸びで一気に抜き去った姿にさらなるパワーアップが見てとれた。馬体の緩みもなく、現状でもほぼ完璧の域。正直、新潟記念時のパフォーマンスそのものに菊戴冠のイメージは抱き難いが、力を存分に揮える状態であることは確かだ。

2012年ゴールドシップ以来、史上9頭目の皐月&菊2冠制覇に挑むのがエポカドーロ(牡3、栗東・藤原英)。実力のほどは今さら問うまでもなく、距離そのものもダービーの内容からしてこなせないことはないはず。前哨戦(神戸新聞杯)4着敗退とて、スタートの躓きが響いたもので先着された3頭との差はごく僅か。いついかなるときも安定した力を発揮できる点は大きな魅力と言える。ただ、唯一気になる点が前走時の馬体重。休み明けながらマイナス4キロで、ほぼほぼ仕上がっていた印象だけに、ここでのさらなる上昇が望めるかどうか。中間の動きは決して悪いものではないが、もう少し覇気が欲しいような印象も。最終追いでどんな姿を見せてくれるだろうか。

人気は上記3頭に集まりそうだが、伏兵馬も多士済々。

ラジオNIKKEI賞を勝ち、神戸新聞杯少差3着の実績を誇るのがメイショウテッコン(牡3、栗東・高橋忠)。春の大舞台進出こそならなかったが、当時でもエタリオウやサラキア(秋華賞4着)を負かしていたほどの力量馬。ひと夏越え、完全にひと皮向けた状態でここへと駒を進めてきた。小気味いい先行力と、折り合いに難のない素直な気性が持ち味のマンハッタンカフェ産駒。マイペースで運べるようなら脅威の存在となる。

グローリーヴェイズ(牡3、美浦・尾関)は、7月末時点で古馬準OPを撃破。当時記録した新潟2000mの走破タイム1分56秒6は破格も破格といっていい高数値(開催時期違うが、ブラストワンピースの新潟記念は1分57秒5)だ。しっかりと折り合いがついて、勝負どころでの反応も抜群。おかしな走りはしないクチだけに、3000越えの距離にも無難に対応できるのではないか。なお、中12週ローテではあるものの、中間じっくりと乗られており、1週前追いではウッド6F82秒9-4F52秒3-1F12秒8を叩き出した。大差追走した僚馬に外めから併入、息の入りも良くかなり具合いがいい様子。うまく噛みあえば実績馬にひと泡吹かすシーンも十分望めそう。

ほか、前走古馬1000万相手に圧勝したグロンディオーズ(牡3、美浦・田村)&アフリカンゴールド(牡3、栗東・西園)&カフジバンガード(牡3、栗東・松元茂)、古馬準OP相手に2着と力を示したシャルドネゴールド(牡3、栗東・池江)なども怖い存在。

実績組では、セントライト記念勝ちのジェネラーレウーノ(牡3、美浦・矢野英)、ダービー3着コズミックフォース(牡3、美浦・国枝)の名が光るが、中距離向きといった印象だけに初の京都・未知の3000という距離にどう対応するか。グレイル(牡3、栗東・野中)、ステイフーリッシュ(牡3、栗東・矢作)は安定味こそないが、得意の舞台ならば、といったところ。

いずれにせよ、実力拮抗、手に汗握る戦いに期待が持てそうだ。
(Text:Uehara)

■10月20日、東京競馬場で富士S(GIII、芝1600m)が行われる。

エアスピネル(牡5、栗東・笹田)は昨年このレースを勝ち、続くマイルCSではハナ差2着の実力馬。今年初戦は4月のマイラーズCで、レコード決着の3着に入ったものの、その後体調が整わず安田記念などは自重の憂き目に遭った。今回が半年ぶりの一戦となるがしっかり立て直されたようで、10月に入ってからは負荷をバリバリ掛けられ豪快な伸びを見せている。これだけ動けていれば問題ないだろう。悲願のGI制覇へ、まずはここを連覇で発進したい。

ペルシアンナイト(牡4、栗東・池江)は、昨年秋このレース5着をステップにGI・マイルCSを勝利。17年ぶりの3歳馬による同レース制覇を成し遂げた。今年上半期は中山記念5着、大阪杯2着、安田記念6着と勝ち切れないがいずれも強敵相手で僅差の走り。安田記念では前が詰まる不利がありながら0秒4差にまとめた。今回メンバー最重となる59キロで楽ではないレースとなるが、いちばん力を出せるマイル戦でいい秋の滑り出しを決めたいところだろう。9月11日の帰厩後、サトノアーサーらハイレベルな僚馬たちと充実の稽古を消化。万全の状態に仕上がりつつある。

春は重賞の壁を感じていた感のあったワントゥワン(牝5、栗東・藤岡)だが、中京記念5着、関屋記念2着、京成杯AH2着とこの夏着実に地力を強化している。特に前走は不利とされる外枠から終始外、外を回るロスがありながら良く追い込んだ。破壊力ある末脚は東京コースでこそだろうし、この相手関係でもやれていい。夏場に稼動を続けており、状態がどうかだが先週はオープン馬相手に併せ馬を消化。終いは目一杯負荷を掛けられて問題なかったあたり、この馬なりに好調維持のようだ。

ロジクライ(牡5、栗東・須貝)は2年ちかい長期休養を経て立ち直ってからは、自在性を武器に安定して走れている。この夏は中京記念2着、京成杯AHで2着。舞台を問わず力を出せるし、使われている順調さも強みだ。久々の重賞制覇があって驚けない。2週前には栗東坂路4F50秒9(一杯)の猛時計をマーク、先週は終いだけ重点に追われオープン馬に追走先着と、この中間の動きは抜群。夏に2回使われ、目下絶好調か。

ほか、2歳時にデイリー杯2歳Sを制している素質馬ジャンダルム(牡3、栗東・池江)、今年5月のヴィクトリアマイルで僅差3着だったレッドアヴァンセ(牝5、栗東・音無)、半年以上ぶりで斤量58キロがどうかだが、中山記念Vなど底力は侮れないウインブライト(牡4、美浦・畠山)らも上位進出を目論む。
(Text:Nishimura)

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