おしらせ
【今週の重賞】[天皇賞・秋]主役狙うレイデオロ 鞍上は絶好調ルメール[スワンS]GI馬モズアスコットが始動[アルテミスS]グレイシア無傷3連勝へ
■10月28日、東京競馬場で第158回天皇賞・秋(GI、芝2000m)が行われる。古馬最高栄誉の座とともに、平成最後となる秋の天皇賜杯を掴み取るのは果たしてどの馬か。
主役を担うは、2014年世代の旗手として活躍してきたレイデオロ(牡4、美浦・藤沢和)とスワーヴリチャード(牡4、栗東・庄野)。1年5カ月ぶりの激突で雌雄を決するか。
前者は、本年上半期2戦こそ案外な結果に終わったが、今秋初戦となったオールカマーで丸1年ぶりの美酒。本調子にないなかでも、ポテンシャルの違いをまざまざと見せつける結果となった。なお、中間、1週前追いで途中下馬するアクシデントはあったものの、その後の稽古内容を見る限り心配はない様子。叩かれ2戦目での順当な上積みを見込めるはずだ。舞台は好相性の府中、絶好調C.ルメールを背にフルパフォーマンス発揮となるか。
後者は、東京重賞2勝、およびダービーでレイデオロと0秒1差(2着)。初マイルとなった安田記念でも0秒1差(3着)と、抜群のコース適性を誇る馬だ。中団よりグンと割って出てくる伸び脚が特徴的で、時として大阪杯のような早めスパートから力で捻じ伏せるような形もとれるクチ。ベストとも思える当舞台で、主戦・M.デムーロ騎手が如何様に捌くか大いに見ものだ。なお、ぶっつけローテは予定通りで、1週前追い切りでは栗東ウッド6F78秒7の好時計をマーク。春秋中距離王者、および世代NO1の座へ怠りなしのよう。
ほかでは、第83代ダービー馬マカヒキ(牡5、栗東・友道)にも注目。一昨年9月の仏・ニエル賞を最後に2年以上勝ち星から遠ざかっているものの、前走の札幌記念(タイム差なし2着)においては久方ぶりに勝ち負けの競馬。らしさの一片は覗えた。なお、中間1週前追いでは栗東ウッドでゴムマリのような伸び脚を見せ、6F80秒1-1F11秒6の好時計。以前負った骨折の影響はないようで着実に良化している様子。天皇賞最多14勝(秋は6勝)の盾男・武豊騎手を配し、大一番での完全復活を目指す。
6月の宝塚記念でGI初制覇を遂げたのがミッキーロケット(牡5、栗東・音無)。好位早めより自ら勝ちに動き、サトノダイヤモンドら国内勢を一蹴、外国の強豪ワーザーの追い上げまでも難なく封じたのだから大したものだ。これまでは、じっくり折り合っても、終いパンチの足りない内容ばかりだったが、当時のような型を完全に手の内に入れるようだと怖い存在になる。なお、中間は順調のようで、1週前追いでは栗東坂路で4F50秒9-1F12秒ジャストの速い時計。叩き良化型ではあるものの、昨年(極悪馬場でまったく競馬にならず)とはまた違った走りに期待が持てそうだ。
台風の目となりそうなのが札幌記念でマカヒキ・モズカッチャンを破ったサングレーザー(牡4、栗東・浅見)。切れに切れるその末脚はやはりマイラーのそれといった印象にあるものの、折り合いに難のあるタイプではないだけに、距離や流れには順応に対処できるクチ。道中馬込みでジッとしどこかで外に出せればこの相手でも十分チャンスは生まれるはず。天皇賞初騎乗のJ.モレイラ騎手がどんな捌きを見せるか。
ほか、毎日王冠3着を叩き順調に上向いているキセキ(牡4、栗東・中竹)、堅実アルアイン(牡4、栗東・池江)、宝塚記念4着で国内牡馬一線級とも五分にやれることを証明したヴィブロス(牝5、栗東・友道)あたりも流れ次第で十分に上位を狙えそう。
(Text:Uehara)
■10月27日、京都競馬場でスワンS(GII、芝1400m)が行われる。
モズアスコット(牡4、栗東・矢作)は、オープン特別2着からの連闘だった安田記念を勝ち重賞初制覇。9番人気という評価での勝利だったが、阪急杯でのクビ差2着やレコード決着だったマイラーズCで2着など好パフォーマンスは見せており、GIを勝って不思議のない力の持ち主だったということだろう。京都芝1400mは準オープンを楽勝した舞台。これだけ長く休むのはキャリア初で、斤量58キロも楽ではない条件だが、この相手関係なら勝ち切っておきたいところだ。C.ルメール騎手が跨った先週の追い切りでは坂路で追走先着。楽に好タイムをマークできており、5カ月休んでの緩みは感じられない。
レーヌミノル(牝4、栗東・本田)は、昨年春に桜花賞を制覇。秋はローズSでの9着、秋華賞14着を経て、マイルCSで勝ち馬ペルシアンナイトに0秒2差の4着と健闘している。小倉2歳S勝ち、京王杯2歳Sでの2着などもあり、距離は今回ぐらいがベストか。今年前半は結果を出せなかったがオーシャンSは久々のスプリント戦に戸惑い、GI戦では単純に相手が強く左回りも向かなかった印象。走りやすい今回、上位進出の可能性は十分ありそうだ。先々週、先週とウッドコースで豪快な動きを披露。これまで休み明けでは走れていないが、気配だけなら文句なしと言える。
ヒルノデイバロー(牡7、栗東・昆)は、昨年このレースでサングレーザーにアタマ差2着。7歳シーズンとなった今年は函館SSでハナ差2着、出遅れて直線も寄られる不利があったGI・スプリンターズSで0秒6差9着に踏ん張れており力に衰えは感じられない。直線平坦で得意としている京都なら、昨年に続く好走は十分ありそうだ。先週は坂路で終い重点に追われ、いい伸びを示している。GIを走った疲れは感じられず、この馬なりの好調維持。
ほか、京都牝馬Sで2着がありコース相性良さそうなデアレガーロ(牝4、美浦・大竹)、直線で包まれる不利がありながら前走京成杯AHを0秒2差4着にまとめたロードクエスト(牡5、美浦・小島茂)、前走の準オープン戦を快勝した上がり馬サフランハート(牡5、栗東・北出)らも上位進出を目論む。
■10月27日、東京競馬場でアルテミスS(GIII、芝1600m)が行われる。
グレイシア(牝2、美浦・栗田徹)は、母が中央4勝クーデグレイスで、いとこにGIを2勝したラブリーデイ。7月の新潟新馬戦では馬なりで逃げ切って6馬身差Vを果たし、続くアスター賞は出遅れて後方からとなったが一気に差し切って、ここまで無傷の2連勝だ。いずれも余力をたっぷり残しての勝利だし、逃げ・追い込みと異なるスタイルで勝てているあたりも含め器は相当大きそう。ここは単なる通過点にしそうな雰囲気が漂う。中間の速い時計は1本のみだが、美浦坂路4F51秒9(馬なり)と楽に好タイムをマークできており、緩みは感じなれない。今週しっかり動ければ問題ないだろう。
ほか、札幌2歳Sで5着だったアフランシール(牝2、美浦・尾関)、デビュー2戦目の前走で6馬身差の勝利を収めたエールヴォア(牝2、栗東・橋口)、フサイチリシャールの全妹で新馬戦ではセンスあふれる勝ちっぷりを見せたビーチサンバ(牝2、栗東・友道)らにも注目だ。
(Text:Nishimura)
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