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【今週の重賞(その1)】[JBCクラシック]オメガパフューム 16年ぶり3歳V狙う[JBCスプリント]快速マテラスカイが主役[JBCレディスクラシック]ラビットラン 頂点獲りへ

快速馬マテラスカイは前走4着からの巻き返しを期す。2度目のGI級挑戦でビッグタイトル獲得なるか。

■11月4日、京都競馬場でJBCクラシック(JpnI、ダ1900m)が行われる。

オメガパフューム(牡3、栗東・安田翔)は、ここまで6戦4勝馬券圏100%。馬群の中よりグイグイ割って出てくる器用さと機動力を武器とする3歳の雄だ。6月の加古川特別、および前走9月のシリウスSで既に古馬を負かしており、また、7月のジャパンダートダービーではかのルヴァンスレーヴ(南部杯でゴールドドリームらを撃破しV)と0秒3差の接戦。実力の程はここに入っても何ら見劣りするものではない。中間さほど目立つ動きを見せていないが、元来稽古は地味なクチだけに心配なし。叩いた分相応の上積みは十分見込めるだろう。狙うは2002年アドマイヤドン以来の3歳制覇。鞍上は前走に引き続き和田騎手を予定。

ビュンビュンと行ける機動力を武器にここまで8つの交流重賞勝ち。そのうちJpnIは本年1月の川崎記念と昨年6月帝王賞の2勝と断然の実績を誇るのがケイティブレイブ(牡5、栗東・杉山)。本年6月の帝王賞でもゴールドドリームと0秒1差(2着)で駆けており、その実力に疑いようはない。が、今回は京都の1900mが舞台。脚質的には合いそうな感があるも、中央場所での勝ち鞍は2016年1月・3歳500万下を最後に途絶えているというのは少々気になるところ。19日の坂路追いでは4F52秒9-1F12秒8(馬なり)、1週前の追い日にも福永騎手を背に上々の時計を刻んでおり具合いは良さそうだが、果たしてこれまでと同じようなパフォーマンスを発揮できるかどうか。この馬の真価が問われることに。

サンライズソア(牡4、栗東・河内)は、集中し前々でリズム良く行ければべらぼうな強さを見せる馬で、本年5月、同コース同距離のGIII・平安Sを勝利。当時のような競馬が叶えば金星獲得も十分に可能だろう。ただ、ここはテイエムジンソク、センチュリオン、クリソライトら同型多し。スッと先行できないとモロいだけに、いかにスムーズな位置を確保できるかがカギに。C.ルメールの手腕に期待が懸かる。

ノンコノユメ(セ6、美浦・加藤征)は、本年2月のフェブラリーSで王者ゴールドドリームを撃破。タメに溜めればキレに切れる差し脚は健在で、嵌ればここもまとめて面倒見るだけの脚力は秘めている馬だ。京都は意外にも初登場だが、右回りへの懸念はなく、また、地方の深い砂よりは当地の軽い馬場向きの印象だけにフィットはするはず。ただ、前々でのレコード決着も多い舞台で、悠長には構えていられまい。そのあたりを内田騎手がどう持ってくるか。

ほか、半年ぶりをひと叩きし大幅上昇が望めるセンチュリオン(牡6、美浦・田村)、当地好相性の実績を誇るオールブラッシュ(牡6、栗東・村山)、超久々だがクリソライト(牡8、栗東・音無)、前走・日本テレビ盃で2着と底力に衰え感じられないアポロケンタッキー(牡6、栗東・山内)らも流れ次第で十分上位進出が可能。サウンドトゥルー(セ8、美浦・大野)&テイエムジンソク(牡6、栗東・木原)は、かつての勢いが見られないものの、地力の高さは屈指の存在。丸々軽視は危険だろう。


■11月4日、京都競馬場でJBCスプリント(JpnI、ダ1200m)が行われる。

主役は快速マテラスカイ(牡4、栗東・森)。本年7月、世間に衝撃を与えたプロキオンS(従来のダート1400m日本レコードを1秒2も上回る1分20秒3で4馬身差逃げ切り)の走りを思えば、前走(東京盃0秒4差4着)は案外だったと言わざるを得ないが、休み明けプラス18キロ増では流石に致し方なかったか。ただ、当然ひと叩きでの上昇は見込めるはずで、24日の坂路追いではちょっと強めに追っただけで4F52秒6-1F12秒1の好時計。見る限り体もきっちり引き締まっており、今度は能力発揮に支障はあるまい。百戦錬磨・武豊騎手を背に頂点へ駆け上がるか。

そのマテラスカイに前走土をつけたのがキタサンミカヅキ(牡8、船橋・佐藤賢)。ここ10戦中上がり最速8度を誇る切れ者で、接戦をモノにできる勝負根性も持ち合わせている。昨年大井で行われた当レースでも0秒1差5着に入っており、力の程は証明済みだ。京都に良績はないものの、目下の勢いがあればまた違うはず。騎乗機会3戦無敗、森泰斗騎手がいかなる手腕をふるうだろうか。

レッツゴードンキ(牝6、栗東・梅田)は、桜花賞勝ち&スプリントGI2着3度の実績で、ダートも過去2度走りJBCレディスクラシック2着、フェブラリーS5着。芝砂、距離、脚質問わない稀有なオールラウンダーだ。ダート1200mが初めてとはいえ、むしろ適性としてドンピシャな感が強く、課題だったツメの甘さを払拭する可能性も。なお、25日の1週前追いでは時計の出難い馬場のなか、坂路4F50秒8-12秒9の猛時計を計時しており元気一杯。考えようによっては、これが最大最後のチャンスかもしれない。

戦況的には上記三つ巴の争いが濃厚だが、伏兵陣も多士済々。昨年の覇者ニシケンモノノフ(牡7、栗東・庄野)をはじめ、前走のコリアスプリントで、海外遠征、厳しい流れ、そして初の1200をモノにしたモーニン(牡6、栗東・石坂)、浦和交流重賞でJRA勢を撃破し勢いに乗るノブワイルド(牡6、浦和・小久保智)、ひと叩きでの大幅上昇が見込めそうなグレイスフルリープ(牡8、栗東・橋口)&キングズガード(牡7、栗東・寺島)あたりも、流れ次第では十分に上位を窺えそう。一方、路線転換組のナックビーナス(牝5、美浦・杉浦)&セイウンコウセイ(牡5、美浦・上原)は、ダート経験こそあるものの、ともに2016年時の未勝利戦を制した程度。経験値という点では大きく見劣るといわざるを得ない。レッツゴードンキのような例もあるだろうが、即座に芝同様の高パフォーマンスを引き出せるかは疑問だ。


■11月4日、京都競馬場でJBCレディスクラシック(JpnI、ダ1800m)が行われる。

ラビットラン(牝4、栗東・中竹)は、前走・門別ブリーダーズゴールドCで、レース上り3F39秒2のなか、自身38秒4という際立った切れ味を繰り出し4馬身差の圧勝。プリンシアコメータやクイーンマンボといった強豪どころを何の問題にもしなかったのだから大したものだ。かつては芝重賞を勝ち、GIでも善戦したほどの実力馬で、小回り地方よりは、軽い砂質、かつ広い京都コースの方がよりポテンシャルを引き出せるはず。なお、この中間は念入りに乗り込まれており、24日のウッド追いではラスト1F11秒7の豪快な伸び脚。気配もいい。本格化なった今なら一気の頂点獲りも十分可能だろう。

プリンシアコメータ(牝5、美浦・矢野)は、颯爽とした先行力をウリとし、逃げでも好位からでも競馬ができるクチ。昨年の当レース(大井)で勝ち馬ララベルとタイム差なしの2着、およびその後交流2重賞を制しているように、実力は現牝馬ダート路線指折りの存在と言える。正直、ブリーダーズゴールドCでのラビットランとの差(0秒8差2着)は決定的にも思えるが、ソツなく前めで淡々と運ぶことができれば十分勝負になるだろう。25日の追い切りでは、大きく追いかけた僚馬(一杯)を直線きっちりと捕らえウッド5F70秒8-4F54秒5-1F12秒6(馬なり)を計時。具合いはすこぶる良さそうだ。

交流2重賞勝ちに加え、当地GIIIで牡馬相手に2着の実績があるクイーンマンボ(牝4、栗東・中竹)。本来であれば主役級の扱いを受けて不思議のない器だが、前走(レディスプレリュード7着)、前々走(ブリーダーズゴールドC3着)の内容を見るに、どうにも行きっぷりの悪さが目につく印象(もともとズブいクチではあるが)。それでなくとも、ここは前門のプリンシア、後門のラビットに挟まれかなり苦しい競馬を強いられそうなだけに、極めて高い立ち回りの妙が求められるだろう。4週連続GI制覇がかかるC.ルメール騎手の捌きが頼みの綱に。

なお、レースは、引き離しての逃げが得意のカワキタエンカ(牝4、栗東・浜田)と、逆に引き付けてのマイペース逃げが理想のサルサディオーネ(牝4、栗東・羽月)のどちらがハナを主張するかでペースに違いが生じそうだが、近4戦3勝の勢いがあるアイアンテーラー(牝4、栗東・飯田雄)も絡んできそうで、いずれにせよ澱みのない展開になる可能性大。距離微妙も地力は上のリエノテソーロ(牝4、美浦・武井)、ダート経験値豊富、かつ崩れ知らずのアンジュデジール(牝4、栗東・昆)、クリスチャン・デムーロ騎手が手綱を握るフォンターナリーリ(牝5、栗東・中内田)らも流れに乗じ虎視眈々と上位進出を狙う。
(Text:Uehara)

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