おしらせ
【重賞出走馬追い切り】[天皇賞・秋]レイデオロ、スワーヴリチャード[スワンS]モズアスコット[アルテミスS]グレイシアなど
■10月28日、東京競馬場で開催される天皇賞・秋(GI、芝2000m)に出走予定の各馬最終追い切りが行われた。
C.ルメール騎手を背にしたレイデオロは、馬場整地明けの美浦ウッドで併せられ、5F68秒4-4F52秒3-1F12秒8(馬なり)を計時。道中僚馬のうしろできっちりと折り合い、コーナリングも実にスムーズ、直線では内めよりあっという間にキャッチアップし余裕綽々の半馬身先着となった。脚捌きは力強くも滑らかで、一切の無駄肉が削ぎ落とされた印象。途中下馬した1週前追いの影響はなさそうで、不安なく本番を迎えられそう。
M.デムーロ騎手を背に栗東ウッド3頭併せでやられたのがスワーヴリチャード。最後方追走より7Fから時計を出し、6F82秒2-4F51秒8-1F11秒9(馬なり)。終始馬なりのままでペースは上がらず、終いも僅かな遅れという結果ではあったが、気難しさが出なかったのは何よりのこと。脚捌き自体は颯爽としており、久々の不安はなさそう。持ち得る分の力は引き出せるはず。
栗東坂路で絶好の動きを披露したのがアルアイン。僚馬サトノノブレスを何ら問題にせず、持ったままの手応え(鞍上は北村友騎手)で4F51秒5-1F12秒1の好時計。1週前にも4F51秒台をマークしてはいたが、今回はそこからさらに一段上向いた印象で、ひと叩きでの上積みは顕著のよう。このメンバーに入っても堂々と胸を張れる文句のない仕上がりだ。
キセキは、栗東ウッドで躍動し、単走5F67秒4-4F51秒7-1F11秒5(一杯)の好タイムを叩き出した。道中キッチリ我慢が利いていたせいか、ラスト外ラチ沿いを回した際の脚色はど迫力のひとこと。今は痛いところがどこにもないようで、四股全体を満遍なく使えている点は大いに評価したい部分。GI仕様の文句ない攻めの仕上げと言えそうだ。
マカヒキは、栗東坂路で4F54秒9-1F13秒4(馬なり)。正直、案外なタイムではあったが、雨上がりの馬場ゆえか無理をさせていない印象でもあった。武豊騎手が跨った1週前追いで素晴らしい動きを見せ、ほぼできあがっていただけに、これはこれでいいのかも。一方僚馬ヴィブロスは、栗東坂路単走で4F56秒4-1F12秒9(馬なり)をマーク。こちらも軽めの調整で終いサッとやられた程度だが、終いのスピードは目を見張る域で、体全体の運びも滑らか。間隔が空いてはいるものの能力発揮に支障はなさそう。
和田騎手を背に栗東坂路へ入ったミッキーロケットは、僚馬ダンビュライトと併せられ、これを圧倒。手応え劣勢の相手を余裕綽々に交わし去り、1馬身の先着を果たした。タイムは4F53秒2-1F12秒3(馬なり)。もう少し負荷を掛けていいような感もあったが、先週時点でほぼ仕上がっていたし、輸送を考えればこれで十分か。
サングレーザーは、24日に馬場整地明けの栗東坂路を単走でやられ4F58秒4-1F13秒1(馬なり)。足馴らし程度といった印象だが、日曜追いで速い時計を出す“浅見厩舎流”の調整で21日には同コースで4F51秒6-1F12秒3(一杯)を叩き出している。上々の仕上がりだ。
(Text:Uehara)
■10月27日に京都競馬場で開催されるスワンS(GII、芝1400m)へ出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。
モズアスコットは、栗東坂路で古馬500万下を追走。坂の途中から仕掛けられると猛然と伸び、相手をあっさりパスして2馬身の先着を果たしている。時計も4F51秒7-1F12秒0(一杯)と上々のもの。まだ若干良化の余地はありそうだが、秋初戦を考えれば申し分のない仕上がり。
レーヌミノルは、和田騎手を背に栗東CWを単走。最後まで馬なりで鋭い伸びを見せた。先々週、先週と続けて目一杯追われたのが奏功したようで、反応面の機敏さが目立つ。安田記念以来となるが、この馬の力は出せそうな仕上がりだ。
ヒルノデイバローは、四位騎手を背に栗東坂路単走。終い重点に追われ4F54秒7-1F12秒5(強め)をマークしている。先週も終いだけとは言えある程度負荷を掛けられており、GIを走った後だと考えれば悪くない。いい意味での平行線。
ロードクエストは、M.デムーロ騎手を背に栗東CWでオープン馬レッドジェノヴァと最終スパーリング。3馬身ほど後方から追撃、直線ではインへ潜り込んで脚を伸ばすとゴール前でスッと抜け出し半馬身先着を果たした。全体時計は平凡だが、折り合いは抜群。大きな上積みはどうかも、精神面はいい状態にありそう。
デアレガーロは、美浦ウッドで古馬1000万下を追走する併せ馬。終始余力たっぷりのまま進み、相手に合わせる格好で併入フィニッシュを果たしている。促せば突き放せそうな雰囲気にあり、2カ月ぶりながら仕上がりは十分だろう。
サフランハートは、幸騎手を背に栗東坂路を単走で追い切られた。終いにびっしり追われ、4F51秒7-1F12秒3(一杯)の好時計マーク。やれば時計は出る馬だが、それを差し引いても活気の良さは強調できる。休み明けを2回使われ、目下絶好調と言っていい。
キングハートは、美浦坂路で単走。終い重点に伸ばされ4F54秒3-1F12秒0(馬なり)と、上々の切れ味を披露した。大幅上昇こそ強調できないが、この馬なりに好調維持だろう。
■10月27日に東京競馬場で開催されるアルテミスS(GIII、芝1600m)へ出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。
グレイシアは、田辺騎手を背に美浦ウッドを単走。4Fからの時計で反応を見る程度となり、4F53秒9-3F38秒9-1F12秒9(馬なり)をマークしている。気性面と先々を考慮してのソフト仕上げだが、先週土曜に好タイムは出せているし、ひとまず態勢は整っていると見ていいだろう。
アフランシールは、岩田騎手を背に美浦ウッドで併せ馬を行った。5馬身先に行く3歳500万下を追ってラストは一杯まで追われ、1馬身遅れの入線。手応えでも劣勢で、見栄えは悪いもののしっかり負荷を掛けられたこと自体は評価できる。札幌2歳S以来、ひと息入っているが動けそうな雰囲気だ。
エールヴォアは、栗東CW単走の最終追い。ラストに負荷を掛けられるといい反応を見せ、3F36秒1-1F11秒8(強め)と鋭い脚を繰り出した。前走圧勝の反動は感じられず、勝ってさらに大幅上昇か。
ビーチサンバは、先週騎手騎乗でしっかり追われたのが実質の最終追い。今週は栗東坂路単走で流す程度となり、4F56秒1-1F12秒8(馬なり)を軽快にマークした。中間はすこぶる順調に来ており、初戦からの上積みは見込めそう。
ウインゼノビアは、美浦ウッドで松岡騎手を背に併せ馬。準オープン馬を目標にしっかり食らいつき、併入に持ち込んでいる。馬なりで5F64秒4という全体時計も申し分なく、2カ月ぶりとなるがほぼ万全だろう。
(Text:Nishimura)
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