おしらせ
【今週の重賞(その2)】[武蔵野S]サンライズノヴァ 詰めの甘さ解消[デイリー杯2歳S]アドマイヤマーズ 3連勝狙う[福島記念]スティッフェリオ 初重賞制覇だ
■11月10日、東京競馬場で武蔵野S(GIII、ダ1600m)が行われる。
サンライズノヴァ(牡4、栗東・音無)は、3歳時に同じ東京マイルのユニコーンSを圧勝。以降、左回りのマイル戦を中心に使われ堅実に走ってきた。トップハンデだった6月のアハルテケS、休み明けだった10月のグリーンチャンネルCと強い内容で勝ち切っており、それまでの詰めの甘さも解消したよう。昨年の武蔵野Sは若さを見せまさかの大敗に終わっており、1年越しのリベンジなるかに注目だ。先週の稽古では遅れ入線も、相手は稽古駆けするオープン馬ブラックスピネル(同馬も武蔵野Sに登録)。タイムは栗東坂路4F52秒5と、坂路でそこまで走らないこの馬としてはいい数字を出せており、前走を使われた上積みはかなり大きそうだ。
実績では断然の存在と言えるのがインカンテーション(牡8、栗東・羽月)だ。ここまで重賞6勝を収め、GIでも再三の上位食い込みがある。昨年のこのレースを勝利し、今年2月のフェブラリーSでは勝ち馬に0秒1差3着に入るなど、東京マイルは得意中の得意。連覇の可能性は十分と言える。白山大賞典をステップに臨んだ昨年と異なり、今年は4カ月ぶりのぶっつけとなるが、併せ馬を入念に消化しており徐々に態勢は整いつつある。今週のひと追いでいい状態に仕上がってきそうだ。
ウェスタールンド(セ6、栗東・佐々木)は、裂蹄や去勢手術などがあり約1年5カ月間休養。今夏、ダート路線で復帰したが1000万、準オープンと連勝し、前走のシリウスSではオメガパフュームにクビ差の2着と健闘した。脚元の不安は完全に払拭できているようだし、砂ではまだ底を見せていないのは魅力。距離はやや忙しい感もあるが、破壊力ある末脚が持ち味で東京コースそのものは好相性だろう。ここで結果を出せば、大舞台での活躍も見えてくる。中間の時計は平凡だが、もともと稽古では走らないタイプ。先週しっかり負荷を掛けられており体調面に不安は感じられない。
ほか、グリーンチャンネルCで速い流れを番手で追いながら2着に踏ん張ったナムラミラクル(牡5、栗東・杉山)、9カ月ぶりがどうかだが東海S勝ちに川崎記念4着と底力上位のグレンツェント(牡5、美浦・加藤征)、前走交流GIの南部杯で3着と気を吐いたメイショウウタゲ(牡7、栗東・安達)らも上位進出を目論む。
■11月10日、京都競馬場でデイリー杯2歳S(GII、芝1600m)が行われる。
アドマイヤマーズ(牡2、栗東・友道)は、新馬戦、中京2歳Sと目下無傷の2連勝中。新馬戦はハナ差の辛勝だったが2着は後に新潟2歳Sを勝つケイデンスコールだったし、中京2歳Sは他馬を問題にせず楽に3馬身差のVを果たしている。脚力はもちろん、そつなく流れに乗れるセンスも光り、完成度では一歩抜きん出た存在だろう。先週は古馬オープンに対し追走先着を果たすなど、3カ月ぶりとは思えない好気配にある。3連勝での重賞初Vへ、視界は良好だ。
ダノンジャスティス(牡2、栗東・中内田)は、8月30日の新潟芝1400m戦が初陣。スローで前残りのレースだったが、この流れを外から豪快に差し切って勝ち上がっている。父は2014年の欧州マイル界を席巻して年度代表馬に輝き、この2歳世代が初年度産駒となるキングマン。母も欧州で重賞勝ちがある良血馬だけに、今回一気に相手強化となるが通用の雰囲気が漂う。先週は川田騎手を背に、栗東CWでGI馬ダノンプレミアムらと互角に動いた。ひと息入った影響はなく、万全の状態。
ほか、サウジアラビアRCで5着だったシャドウエンペラー(牡2、栗東・岡田)、母ドナウブルー、叔母にジェンティルドンナという良血馬ドナウデルタ(牝2、栗東・石坂)、不利があった前走の函館2歳S8着からの巻き返しを狙うスズカカナロア(牡2、栗東・橋田)らにも注目したい。
■11月11日、福島競馬場で福島記念(GIII、芝2000m)が行われる。
スティッフェリオ(牡4、栗東・音無)は、今年に入って着実に力を増し、古馬重賞初挑戦だった夏の札幌記念では5着と健闘した。1番人気に推された前走・オクトーバーSは4着に終わったが、不得手な左回りだったし典型的な前残りの流れにも泣いたもの。得意の右回り・小回りコースなら反撃必至で、ハンデ55キロも好材料だ。初重賞制覇のチャンスは十分。先週は僚馬クリソライトを坂路でアオってみせた。状態は高いレベルで安定。
エアアンセム(牡7、栗東・吉村)は、デビュー2戦目でホープフルS(当時はオープン特別)を制した素質馬。古馬となって順調さを欠き、屈腱炎による長期戦線離脱もあったが、昨秋の復帰後は安定して走れている。今年3月に条件クラスへ別れを告げると、オープン入り3戦目だった7月の函館記念で待望の重賞初勝利。そして、超豪華メンバーだった前走のオールカマーでは0秒6差の4着に入っている。今回、函館記念時からプラス2キロの57キロを課せられるが、比較的馬格があるのでこなせるはず。争覇圏入りは必至。夏に稼動しており、上積みという面はどうかも中間は順調に稽古を消化できている点は好感。この馬なりの好調維持と見ていい。
ほか、実績最上位だがその分トップハンデとなる58キロを課せられたサトノノブレス(牡8、栗東・池江)、昨年の日本ダービーで4着だったマイスタイル(牡4、栗東・昆)、今年の七夕賞を11番人気で制したメドウラーク(牡7、栗東・橋田)らも上位食い込みを狙う。
(Text:Nishimura)
▽【関連リンク】
■驚異の新指数【WINDEX】JBCクラシックをズバリ! 土曜東西2重賞もドンピシャ的中!
■[5万9000人突破!]UMAJIN.net LINE@公式アカウント【限定無料配信】
■【重要】登録ができない、メールが届かない会員様へ
■海外競馬はUMAJIN.netにお任せ! 「海外競馬」ページはコチラから!