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【今週の重賞】[マイルCS]偉業目指す3者アエロリット&モズアスコット&ペルシアンナイト まとめて負かすかアルアイン[東京スポーツ杯2歳S]ルヴォルグ 並外れた瞬発力

昨年のNHKマイルCを勝ち、この秋は毎日王冠を制覇。牡馬なにするものぞの実力馬アエロリットが京都で2つ目のビッグタイトルを狙う。

■11月18日、京都競馬場でマイルCS(GI、芝1600m)が行われる。

アエロリット(牝4、美浦・菊沢)は、牡馬顔負けの卓越したスピードとその持続力を武器に、NHKマイルC勝ち&安田記念タイム差なし2着の実績。前走・毎日王冠では、1分44秒5の好時計(レコードに0秒3差)で強豪牡馬らを圧逃した。その実力のほどはここでも屈指と言って良く、唯一大敗経験のある京都コースとて、力がついた今ならまた違うはず。うまく流れに乗じたレースができるようなら、自身2つ目の勲章、および2008年ブルーメンブラット以来、10年ぶりの牝馬制覇も十分可能だろう。なお、当日手綱を握るは世界的名手のR.ムーア。楽しみが募るばかりだ。

春の安田記念馬モズアスコット(牡4、栗東・矢作)は、2015年モーリス以来3年ぶり、史上7頭目の同一年春秋マイル連勝を目指す身。こちらも小気味いいスピードがあり、かつ展開問わずの破壊力満点な切れ味がセールスポイントだ。前哨戦(スワンS)は2着に敗れたものの、タイム差はなく、馬体が太かったことを考えれば上々の滑り出し。元来叩いて強くなってくるタイプだけに、ここでの本領発揮を期待したいところ。なお、1週前の坂路追いでは、終いまで脚色鈍らず4F51秒1-1F12秒2(一杯)の当日1番時計を叩き出すほどで、元気一杯のよう。4戦連対パーフェクトの京都、1キロ軽くなる斤量、鞍上に絶好調C.ルメール騎手とくれば、鬼に金棒だろう。

アルアイン(牡4、栗東・池江)は、昨年の皐月賞馬にして、本年の大阪杯3着、天皇賞・秋4着と、現役トップクラスの実力を誇る馬。マイル(3戦2勝)自体久々ではあるものの、中山2000mを1分57秒8(皐月賞レコード)で走破するスピード性能に加え、澱みのない流れのなか平均的に脚を使うのが極めて巧い性質だけに、十分対応はできるはず。なお、秋盾後は今月2日より坂路入りを再開し、ここまで至って順調のよう。以前と比べ格段と筋肉量が増えており、馬体そのもののフォルムはむしろマイル向きと思えるほど。力が力だけに、嵌れば圧倒まであり得るかもしれない。

昨年の覇者ペルシアンナイト(牡4、栗東・池江)は、丸1年勝ち星から見放されているとはいえ、今春の大阪杯にてスワーヴリチャード&アルアインの間に割って入るほど(2着)で、前走の富士Sも休み明け、唯一の59キロ、かつ直線で不利を被りながら少差5着。まだまだ実力に翳りの色は窺えない。過去の成績からも分かるように、1度使えばガラッと変わるのがこの馬の特徴で、中間の動きを見るにここも相応の上積みは刈り取れるはず。目指すは2007年ダイワメジャー以来、史上6頭目のレース連覇の偉業。M.デムーロ騎手がどのように捌いてくるだろうか。

エアスピネル(牡5、栗東・笹田)は、力量確かもツメの甘さは相変わらず。ただ、言い換えればどんな面子にも臆することなく戦えるという証であり、これまで示してきた場所・条件問わずの安定力は、他馬にはない大きな強みとも考えられる。当然半年ぶりを叩いた上積みが見込めるはずで、この馬のべらぼうな京都コース適性の高さを思えば、ここも上位争いに加わってきて不思議はないだろう。なお、名手・福永騎手が引き続きの騎乗。昨年タイム差なし2着(勝ち寸前を上記ペルシアンに強襲される)の鬱憤を晴らし悲願の初戴冠なるかどうか、期待が懸かる。

ステルヴィオ(牡3、美浦・木村)は、2歳時にマイルでダノンプレミアムと少差の実績。また、今春のスプリングSでエポカドーロ(のちの皐月賞馬)を降し、前走・毎日王冠では、休み明け・展開不向きを跳ね除け強豪古馬相手に2着と奮闘した。力非凡であることに疑いようはなく、持ち前の末脚が存分に活きるような形になれば、大仕事をやってのけても何ら不思議はない器だろう。ただ、主戦C.ルメール騎手を確保できなかったのは痛く、京都コースへの適応も未知。また、少々気難しくもあるだけに、代打・W.ビュイック騎手(本年の英ダービー勝利)がどう捌いて持ってくるか。

ほか、富士S圧勝のロジクライ(牡5、栗東・須貝)や、久々(毎日王冠5着)叩き大幅上昇が見込める3歳マイル王ケイアイノーテック(牡3、栗東・笹田)、近5戦4勝の勢いが光るミッキーグローリー(牡5、美浦・国枝)に、復活なったロードクエスト(牡5、美浦・小島)、切れ味鋭いレッドアヴァンセ(牝5、栗東・音無)など伏兵陣も多士済々。まさに実力伯仲、手に汗握る秋のマイル王決定戦となりそうだ。
(Text:Uehara)

■11月17日、東京競馬場で東京スポーツ2歳S(GIII、芝1800m)が行われる。

ルヴォルグ(牡2、美浦・藤沢和)は、東京前開催の最終日に芝1800m戦でデビュー。外めの枠からすんなり好位につけると、抜群の折り合いからラストは軽く促された程度で他馬を置き去りにしての快勝を収めた。センス、瞬発力ともに並外れたものがありそうで、デビュー2戦目となるが首位争いに加わってきそうだ。前走時で510キロという大型馬だけに、使われての上積みも好材料。中間は15-15とは言え時計を出せている点には好感が持てる。初戦の反動はなく、順調だろう。

実績で最上位なのは女傑ニシノフラワーのひ孫にあたるニシノデイジー(牡2、美浦・高木)。函館の新馬戦はスローに泣き2着に終わったが、続く未勝利戦を危なげなく快勝すると、9月の札幌2歳Sでは抜群の勝負根性を発揮して接戦を制した。跳びが大きく、本質的にはローカルよりも中央場所が向いている印象。東京なら持ち味をしっかり出してきそうだ。2週前、先週と勝浦騎手が稽古に跨り、迫力満点の伸び脚を披露。気迫も前面に出ており、力をフルに発揮できる態勢に仕上がりつつある。

カテドラル(牡2、栗東・池添学)は新馬戦、野路菊Sと目下2戦2勝。いずれも展開面でかなり恵まれた印象があり、時計も強調できるレベルにないが逃げ、番手と自在性があり安定して力を出せるセンスは侮れない。極端な時計勝負となるとどうかだが、初の東京コースでも粘り込むシーンは考えておくべきだろう。先月末のウッドコース追いでは楽に6F80秒8の好時計をマーク。2歳馬が相手だっが2秒近い差を併入に持ち込んだ。2カ月ぶりでも、絶好の状態に仕上がったようだ。

ダノンラスター(牡2、美浦・堀)は、ケンタッキーオークスなど米でGIを4勝した名牝プリンセスオブシルマーの仔。新馬戦は1頭が大逃げの形となったが、これに慌てることなくリズムよく好位で進み直線では鞍上の指示へ機敏に反応しての快勝を収めている。騎乗したJ.モレイラ騎手が“プロフェッショナル”と評したように完成度はかなりのレベルだろう。東京コースとの相性も良さそうで、上位進出の可能性は十分。先週は美浦ウッドで古馬1000万下をアオる動きを披露した。短期放牧明けでも緩んだ雰囲気は感じられず、いい仕上がりで臨めそう。

ほか、新馬戦で8馬身差Vを果たし野路菊Sではカテドラルに詰め寄って2着だったヴェロックス(牡2、栗東・中内田)、門別所属時にコスモス賞を勝ち札幌2歳Sでは2着だったナイママ(牡2、川崎・河津裕)、快勝だった新馬戦から引き続きM.デムーロ騎手が手綱を握るホウオウサーベル(牡2、美浦・奥村武)らも上位進出を目論む。
(Text:Nishimura)

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