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【重賞出走馬追い切り(その2)】[エリザベス女王杯]モズカッチャン連覇へ万全、リスグラシューしっかりとしたデキ、怖いフロンテアクイーン&スマートレイアー

7日に行われたエリザベス女王杯最終追い切り。平成史最後となる女王の座を掴むのはどの馬か。※写真はイメージ。

■11月11日、京都競馬場で開催されるエリザベス女王杯(GI、芝2200m)の出走予定各馬最終追い切りが行われた。

前年覇者モズカッチャンは、馬場整地明けの栗東坂路で併せられ4F54秒4-1F12秒5(強め)。道中は淡々と進むも、終い軽く促されるや豪快なフットーワークに切り替わりビュンとひと伸び。相手を悠々3馬身突き放す圧巻のパフォーマンスでフィニッシュした。体つきははち切れんばかりの実の入りで、熱発による前哨戦回避の影響は微塵も感じられない。連覇へ向け万全の態勢が整ったと見ていいだろう。

一方、初戴冠狙うリスグラシューも、ハロー明けの栗東坂路で汗を流し、4F52秒フラット、終い1F12秒9(馬なり)の好時計をマークした。J.モレイラ騎手を背に、僚馬リーゼントロック(古馬OP)を2馬身ほど追い駆ける形から、ジワジワと差を詰め残り400m付近でキャッチアップ。そこから一気にギアがトップに入ると、回転の速い掻き込むようなフットワークを繰り出し、こちらも3馬身の先着だ。少し道中行きたがる面は見せていたが、許容範囲の内。しっかりとしたデキで本番を迎えられそうだ。

元気の良さを際立たせたのがフロンテアクイーン。先週の一番時計に引き続き、今週も美浦坂路で4F50秒5-1F13秒1(強め)の好時計をマークした。結果として前を行ったパートナー(3歳1000万下)に半馬身の遅れという形ではあったが、下のぬかるむ馬場のなか序盤よりビュンビュンと飛ばし、かつ終いまで必死に喰らいつく色濃い内容。それでいて、引き上げて来た際の息の入りは上々で、馬は実に飄々としたもの。精神的余裕も窺える素晴らしい状態と言える。

古豪スマートレイアーは、武豊騎手を背に栗東坂路で汗を流し、僚馬ヒラボクラターシュ(3歳OP)を3馬身差圧倒。8歳とは思えない豪快なフットワークで、4F51秒9-1F12秒2(強め)の好時計をマークした。もともと稽古では動くクチだが、それにしても、と思うほどの好気配。4度目の正直へ、怠りなしの仕上がりだ。

重賞初挑戦コルコバードは、美浦ウッドで2歳500万馬を4馬身追い駆ける形でのスパー。終始馬なりの相手に対し、一杯に叩かれての併入フィニッシュで正直見栄えはしなかったが、繰り出した伸び脚自体は上々のもの。引き上げて来た際の息の入りも良く、デキは高値にあると判断していい。9月頭以来の臨戦ながら、持ち得る分の力は十分に引き出せるはず。

未知の魅力溢れるのがノームコア。美浦ウッドを単走でやられ、余力十分のまま4F53秒0、ラスト1Fを12秒8で駆け抜けた。前日の雨で下はぬかるんでいたものの、パンパンに膨れ上がったトモより繰り出すフットワークは力強くも軽快のひと言で、キッチリ折り合いもつき走ることへの気持ちも漲っている印象。前走を体調不良で見送ったとはとても思えない造りにある。ここから関西へ初輸送しどうなるかは分からないが、現状まず文句ないデキに仕上ったと言える。

栗東滞在中の関東馬レッドジェノヴァは、ウッドで単走追い。馬なりながらシャープな伸び脚で、6F82秒4-4F51秒6-1F12秒0をマークし、デキ好調を印象つけた。先週しっかりやっており、既に体は出来上がっていたような感じでもあったが、今回のひと追いでさらに良くなった様子だ。完調。

カンタービレは、トーセンビクトリー(古馬OP)と併せられ、4F54秒1-1F12秒4(馬なり)を計時。疲れを懸念し、さほど負荷は掛けなかったようだが、それでも終いラスト2Fラップを、12秒フラット、12秒4でまとめあげ、相手を2馬身突き放す高パフォーマンス。好調だった前回時のデキをそのままキープできている印象だ。至って順調と言ったところ。

昨年2着のクロコスミアは、栗東坂路を馬なりで駆け上がり、4F54秒2-1F13秒7。正直さして見るべきところはなかったものの、具合いそのものは悪くなさそうで、力は引き出せるデキにありそう。実績が実績だけに怖いところではある。
(Text:Uehara)

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