おしらせ
【今週の重賞】[ジャパンC]主役は3冠牝馬アーモンドアイ[京阪杯]ワンスインナムーン 初タイトル狙う[京都2歳S]自在性持ち味ミッキーブラック
■11月25日、東京競馬場でジャパンC(GI、芝2400m)が行われる。
主役は3冠牝馬アーモンドアイ(牝3、美浦・国枝)。秋華賞後は福島のノーザンファーム天栄でひと息入れ、ここ目標に今月8日帰厩。15日の1週前追いでは馬なりのまま古馬を圧倒(ウッド5F65秒8-4F51秒2-1F12秒8)しており、具合いはすこぶるいいようだ。初の古馬、かつトップクラスの面々が相手だけにそう一筋縄ではいかないだろうが、相棒のC.ルメールが「今まで乗った日本馬で一番強い」とまで語るほど。現状持ち得るぶんの力をしかと引き出せれば自ずと結果はついてくるはずだ。2012年ジェンティルドンナ以来、史上2頭目の3歳牝馬戴冠を目指す。
サトノダイヤモンド(牡5、栗東・池江)は、本年10月の京都大賞典で約1年7カ月ぶりの美酒。長らく陥っていた負の連鎖を秋初戦で断ち切った点は素直に評価すべきだろう。ただ、終い、格下牝馬に詰め寄られたあたりまだ完全復調とはいかず、この中間の動きも正直インパクトに欠けるもの。決して悪い域ではないが、挑むは国内最高峰舞台だけに、願わくば静から動へと切り替わるような、もうワンアクションが欲しいところ。最終追いで変われるかどうか、GI2勝馬の真価が問われることに。なお、鞍上は初コンビ・J.モレイラ。
スワーヴリチャード(牡4、栗東・庄野)は、1番人気に推された天皇賞・秋でよもやの10着大敗。直線での様はあまりに案外であったが、休み明けで覇気がなかったうえ、スタート後手、かつ直後の大きな不利で闘争意欲を削がれてしまった印象だけに、結果はやむなしだろう。ただ、1度叩かれ大分シャキッとしてきたようで、この中間は活気ある動きを連発。条件ベストともいえる東京2400mが舞台なら、少なくとも前回のようなことはないはずだ。反撃を。
2013年ジェンティルドンナ以来、史上2頭目の連覇を目指すのがシュヴァルグラン(牡6、栗東・友道)。丸1年勝ち星から見放されているとはいえ、この間、有馬記念3着・天皇賞・春2着とトップレベルの地力は証明済み。前走・京都大賞典(4着、休み明けで余裕残し、道中力みあり)は案外だったが、この中間ひと叩きの効果が動きの随所に表れていて、1週前追いでは7Fからの長めで6F79秒9-4F50秒6-1F11秒6(一杯)のパフォーマンス。昨年と遜色ないレベルに近づいており、これであれば、といったところ。ただ、この馬を知り尽くすH.ボウマンの騎乗停止は痛い。代打C.デムーロ騎手がどう捌くだろうか。
カプリ(牡4、愛・A.オブライエン)は、昨年47年ぶりに愛ダービー&英セントレジャーのW制覇。本年も凱旋門賞5着、英チャンピオンS4着と地力の高さを示している。東京コースへの適性は未知だが、最後まで粘り強くジワジワ詰め寄ってくる脚質ゆえ適応はできるはず。なお、馬は15日に成田着。輸入検疫のため千葉県の競馬学校に入り、翌日にはダクとキャンターで颯爽とした動きを見せていた。脚どりに疲れは感じられず、具合いは良好のよう。海外馬の馬券絡みは2006年3着ウィジャボード以来途絶えている(Vは2005年アルカセット以来)が、力が力だけに決して軽視はできないところ。
キセキ(牡4、栗東・中竹)は、今秋の毎日王冠、天皇賞・秋で連続3着。菊花賞勝ちの実績を思えば、いささか忙しい距離ではあったものの、このあたりが地力の高さということか。昨年末の香港(皮膚病で隔離)よりどうにもリズムが悪かったが、ようやく立ち直ったと見ていいだろう。正直、瞬間的速力という点では他馬に見劣るものの、天皇賞・秋(前半1000mを59秒4で入り、直線ヨーイドンの競馬を避け3コーナー過ぎでペースアップ)で見せたような、少し早めに動かし、スタミナ・持久力比べに持ち込む形であれば十分に渡り合えるはず。もちろん2F延長は歓迎で、荒れ馬場になっても問題なし。叩かれ3戦目でもっとも怖いところでもある。
ほか、未知の魅力サンダリングブルー(セ5、英・D.ムニュイジエ)、地力上位サトノクラウン(牡6、美浦・堀)らも虎視眈々と上位を窺う。
(Text:Uehara)
■11月25日、京都競馬場で京阪杯(GIII、芝1200m)が行われる。
前走のスプリンダーズSでハナを切り、0秒4差6着と健闘したのがワンスインナムーン(牝5、美浦・齋藤誠)だ。勢いを削がれる雨馬場ながら一線級と互角にやれたあたり、一昨年スプリンターズSで3着に入った力量に衰えなしと見るべきだろう。直線平坦コースでもそうは切れ負けしないし、実際京都コースでも好走暦あり。ひと息入っているがコース追いで豪快な動きを連発しており、GIで使われた疲れたはすっかり癒えているようだ。初タイトルの可能性は十分。
アレスバローズ(牡6、栗東・角田)は、この夏CBC賞と北九州記念をいずれも1馬身以上の差を付け快勝。前走のスプリンターズSは14着に終わったが、雨馬場に脚を取られるような場面があり、まったく力を出せなかった。今回も馬場次第となるだろうが、サマースプリント王者として意地を見せたいところだろう。先々週、先週と坂路で追われ時計こそ派手ではないが、負荷はしっかり。前走の反動はなく、態勢は整いつつある。
グレイトチャーター(牡6、栗東・鮫島)は、近3走が北九州記念4着、セントウルS3着、オパールSで2着。終いの脚に確実さが出てきて、成績が安定してきた。自分でレースを作れないタイプだが、流れひとつで勝ち負けに絡んでくるシーンがあっていい。休まず走っており大幅上積みこそ見込みにくいものの、中間は順調に稽古を消化。この馬なりのいい状態を維持しているようだ。
上記グレイトチャーターを封じ、オパールSで勝利を収めたのがアンヴァル(牝3、栗東・藤岡)だ。ハンデ戦で斤量50キロではあったが、直線入り口で進路をカットされる不利を挽回しての勝利。福島2歳Sで勝利、GII・フィリーズRで0秒1差4着と同世代相手に好走してきたが、古馬相手の重賞でもやれそうな雰囲気が漂う。先週は坂路調教で意欲的な併せ馬を消化した。レース間隔は詰まっているが、使われつつ良化しているようだ。
ほか、夏のキーンランドCで2着だったダノンスマッシュ(牡3、栗東・安田隆)や、復活を期す重賞2勝馬ダイアナヘイロー(牝5、栗東・大根田)、前走の準オープン戦を快勝した上がり馬エスティタート(牝5、栗東・松永幹)などが揃い、混戦模様の一戦だ。
■11月24日、京都競馬場で京都2歳S(GIII、芝2000m)が行われる。
ミッキーブラック(牡2、栗東・音無)は父がブラックタイドで母、祖母ともにアルゼンチンのGI勝ち馬という血筋。7月に福島新馬戦を勝ち、9月の芙蓉Sも勝利とここまで無傷の2連勝で来ている。前々で運べる自在性と持続するスピードが持ち味で、京都内回りコースはベストの感。3連勝なるかに注目だ。先週の追い切りでは遅れ入線に終わったが、自身は力強く脚を伸ばせており懸念視は不要だろう。今週あとひと追いあれば態勢は整いそうだ。
叔父に欧州でGIを3勝のマンデュロがおり、皐月賞2着ワールドエースの全弟にあたる良血馬ワールドプレミア(牡2、栗東・友道)もこのレースにエントリー。新馬戦では出遅れて後方の位置取りとなったが、直線で外から一気に差し切り快勝を収めた。素質には確かなものがありそう。中間やや緩められた時期があるが、18日の日曜追いではまずまずの伸びを示していた。今週しっかり動ければ問題ないだろう。
ブレイキングドーン(牡2、栗東・中竹)は、6月に阪神芝千八の新馬戦を快勝。楽に好位へ取り付くと、余力を十分残したまま先頭に立ち、押し切ってみせた。器は相当なものがありそうだ。予定していた萩Sは放馬のため除外となったが、中間はコースと坂路を併用して入念な稽古を消化。大きな影響はなかったようで、上位進出を意識できる状態に仕上がりつつある。
ほか、札幌2歳Sで1番人気3着だったクラージュゲリエ(牡2、栗東・池江)、道中若さを見せながら新馬戦を快勝したショウリュウイクゾ(牡2、栗東・佐々木)、白菊賞に回る可能性もあるが新馬戦で見せた別格の瞬発力は重賞でも通用しそうなラヴズオンリーユー (牝2、栗東・矢作)らにも注目だ。
(Text:Nishimura)
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