おしらせ
【今週の重賞】[チャンピオンズC]久々の3歳馬Vなるか ルヴァンスレーヴ[ステイヤーズS]アルバート 4連覇濃厚[チャレンジC]好素材レイエンダ 重賞初制覇狙う
■12月2日、中京競馬場でチャンピオンズC(GI、ダ1800m)が行われる。
ルヴァンスレーヴ(牡3、美浦・萩原)は、位置取りに拘らない自在脚質と、驚異的な決め手を武器とする3歳の雄で、ここまで7戦6勝2着1回の準パーフェクトな戦績(うち3度の地方交流GI勝ち)。前走・マイルCS南部杯においては、古馬ダート界トップに君臨するゴールドドリームを退けるなど、その実力は折り紙つきといっていい。ここは初の中京輸送、および初コースがどう出るかも、一戦ごとに幼さが抜けている現状で、左回りは鬼の域とあれば、さしたる問題ではないはず。目指すは中央GI初戴冠、および2006年アロンダイト以来(JC時代)となる3歳馬V、ひいては現国内ダート界最強の座。世代交代を遂げ、その地位を不動のものとしたい。
レース史上初の連覇(JC時代を含めれば2011年トランセンド以来)を目指すのがゴールドドリーム(牡5、栗東・平田)。昨年には史上3頭目となる同一年JRAダートGI2勝を遂げており、実力の程は近年屈指の存在といっていいほどだ。前走・マイルCS南部杯で2着敗戦を喫したものの、今度はひと叩きでの大幅上昇が見込める身。ルヴァンスレーヴとの斤量差は1キロ詰まるうえ、これまでに培った中央場所トップレベルでの経験値差を活かせれば、即反撃も十分可能だろう。なお、鞍上は絶好調C.ルメール。勝って2年連続となるJRA賞最優秀ダートホース受賞を手繰り寄せたいところ。
ケイティブレイブ(牡5、栗東・杉山)は、これまでに3度の地方交流GI勝ち含む重賞9勝の実績。颯爽としたスピードを武器に前々で運ぶイメージが強いものの、前走のJBCクラシック、および2017年6月の帝王賞でアッと驚く追い込み勝ちを演じてもおり、その都度の流れに乗じた順応な競馬ができるクチだ。中京コースに勝ち鞍がない点は気になるが、昨年の当レースで粘りに粘り少差4着、左回りとて本年の交流重賞で3度勝利とあらばさしたる問題でないか。馬は充実期を経て完成の域へ。目下の勢いがあれば上記ビッグ2撃破も決して夢ではないだろう。
サンライズノヴァ(牡4、栗東・音無)は、古馬となり完全にひと皮剥けたようで、目下、前走・武蔵野S完勝含むV3中。ゲート不安はまだあるものの、馬場不問で、リズム良く運べれば流れも不問、決め手の鋭さはここに入っても屈指のものがある。中京コースは初も、輸送面での負担軽減(関西馬ながらこれまでのキャリア大半は関東圏)が見込めるうえ、左回りは過去11戦6勝2着3回という相性の良さ。距離に関しては何とも言えないが、嵌れば上位勢をまとめて脅かすぐらいのポテンシャルは秘めているはず。要警戒を。
オメガパフューム(牡3、栗東・安田翔)は、現状勝ち得たタイトルこそシリウスSのみだが、本年のJDDおよびJBCクラシックで2着の実績。立ち回りの巧い変幻自在の脚質で、さして引っ掛からない気性、あまりこれといったウィークポイントがなく、総合力に長けるという点で他馬らの一歩先を行く存在だ。無論、中京コースに不安はなし。新コンビ・C.デムーロ騎手がこの馬のポテンシャルを最大限に引き出せれば、ここでも十分足りるはず。
チャンピオンズC4年連続参戦となるのがノンコノユメ(セ6、美浦・加藤征)。2015年2着を皮切りに、年ごと着順が下がってはきているものの、前走・JBCクラシックでの走りからも分かるように、末脚の破壊力は今尚健在。型一辺倒ゆえ差し届かずの内容も多い馬ではあるが、かつてはコパノリッキーやホッコータルマエらと五分以上に渡り合い、今年頭のフェブラリーSでは王者ゴールドドリームを差し切ったほど。この面子相手でも、嵌ればまとめて面倒見る可能性は捨て切れない。史上4頭目となる同一年JRAダートGI2勝なるかどうか。
ほか、前々でスムーズに先行できれば侮れないサンライズソア(牡4、栗東・河内)、中京コース克服が鍵も、休み明けひと叩きで大きく変わってきそうなインカンテーション(牡8、栗東・羽月)、シリウスS2着時の末脚が再現できるようなら怖いウェスタールンド(セ6、栗東・佐々木)、今年6月の米GI・スティーブンフォスターHを圧勝したパヴェル(牡4、米・L.モラ)なども、虎視眈々と上位進出を覗う。
(Text:Uehara)
■12月1日、東京競馬場でステイヤーズS(GII、芝3600m)が行われる。
アルバート(牡7、美浦・堀)は、過去このレースを3連覇。今年は阪神大賞典で0秒5差4着、天皇賞・春で0秒6差8着と勝ち負けにこそ絡めていないが、地力はなお堅持できている。前走アルゼンチン共和国杯は10着だったが、トップハンデ58.5キロに距離もいささか短かったことを考えれば懸念視は不要。順調に秋2戦使ってここに臨んでくる以上、態勢に不安なしと見るべきだろう。相手関係から考えても、4連覇は濃厚か。中間は時計こそ平凡だが坂路とコースを併用し、順調に調整メニューを消化している。反応は上々で、休み明けを2回使われて順当に良化を果たしたようだ。
リッジマン(牡5、栗東・庄野)は、格上挑戦だった1月の万葉Sで2着、続くダイヤモンドSでも2着と3000m級のレースで力を発揮。前走の丹頂Sでは休み明けながら快勝を収めており、スタミナ勝負ならGIIでもそうは見劣らない。ここまでの好走はハンデに恵まれた感があり、今回別定56キロの克服が課題となるが、上位進出の可能性は十分だろう。帰厩後の本数は少ないが、牧場で入念に仕上げられたようで、動きは申し分なし。いい状態で臨めそう。
モンドインテロ(牡6、美浦・手塚)は、重賞Vこそないが過去札幌日経オープンを2勝、昨年のステイヤーズSでは上がり最速の末脚を繰り出し3着に入るなど、長距離戦はドンと来いのクチ。3連覇を狙った今夏の札幌日経オープンが5着、前走の京都大賞典が9着と、ここ2戦が振るわないが今春ダートに矛先を変えたことでリズムを崩した面もあったか。立て直された今回は見直しが必要だろう。W.ビュイック騎手を背にした先週の追い切りでは力強い脚捌きを披露しており、あとひと追いで態勢は整うはず。
ほか、今夏の札幌日経オープンを勝っているヴォージュ(牡5、栗東・西村)や、札幌日経オープンで2着、前走の古都Sを勝って条件クラスに別れを告げたアドマイヤエイカン(牡5、栗東・須貝)、ここは格上挑戦となるが長丁場で崩れていないコウキチョウサン(牡5、美浦・和田郎)などにも注目したい。
■12月1日、阪神競馬場でチャレンジC(GIII、芝2000m)が行われる。
レイエンダ(牡3、美浦・藤沢和)は、昨年のダービー馬レイデオロの全弟という良血馬。新馬戦快勝後、骨折のため春クラシックシーズンは棒に振ったが復帰してからは500万、1000万と楽勝を続け器の大きさを誇示すると、前走のセントライト記念では2着に入った。断然の1番人気を裏切り連勝街道はストップしてしまったが、スローな流れを大外枠スタートから外、外を回るロスが大きかったか。評価が下がる敗戦ではなく、ここで改めてVを狙える素材だ。前走後はここを目標に逆算して休養、そして調整が順調に進んでいる。先週は2歳馬相手に貫禄の違いを示すかのように楽々併入。柔軟な身のこなしも印象的で、ほぼ万全のデキ。
ダンビュライト(牡4、栗東・音無)は、皐月賞3着、日本ダービー6着、菊花賞5着と昨年のクラシック戦線で奮闘。今年初戦のAJCCで重賞初Vを果たしており、6月の宝塚記念では道中不利がありながら5着と安定して力を出せるのが強みだ。前走の天皇賞・秋は放馬によって除外となったが、その鬱憤をここで晴らしたいところだろう。中間の初時計で栗東坂路4F51秒8(馬なり)と、この馬にしては抜群の数字を出しており除外の影響はほとんど感じられない。先週もオープン馬ブラックスピネルをアオる動きを見せ、体調はすこぶる良さそうだ。
ほか、3連勝と勢いに乗って古馬重賞初挑戦のエアウィンザー(牡4、栗東・中竹)、8カ月ぶりとなるが底力は上位のロードヴァンドール(牡5、栗東・昆)、京都新聞杯勝ちがあるステイフーリッシュ(牡3、栗東・矢作)らにも注目だ。
(Text:Nishimura)
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