【地方競馬トピックス】本日川崎で全日本2歳優駿　発走は20時10分！

12月19日、川崎競馬場で交流重賞・全日本2歳優駿（JpnI、ダ1600m）が開催される。本競走はJRA所属馬が5頭、迎え撃つ地方所属馬は9頭が出走予定。発走は20時10分。

新馬戦、カトレア賞を連勝中なのがメイクハッピー（牝2、美浦・新開）。前走・カトレア賞では残り200m付近で先頭に立つと後続を一気に突き放し2馬身半差をつける快勝だった。時計も同週の古馬500万より0秒7速く、2歳戦としては実に優秀。あとは地方・川崎の砂に対応できるかだけだろう。

デルマルーヴル（牡2、美浦・戸田）は未勝利戦、オキザリス賞、兵庫ジュニアグランプリと3連勝中。前走は小回りに難なく対応し、直線だけで楽々とオルトグラフ（なでしこ賞1着）以下を千切る強い競馬だった。1800mの未勝利で1秒2差の大楽勝を飾っているだけにマイルの距離も問題はなさそうだ。JRA勢唯一の重賞勝ち馬で4連勝でJpnIタイトルを獲得する可能性は十分にある。

ショウナンガナドル（牡2、美浦・和田勇）はダート3戦2勝とまだ底を見せていない。ただ、2走前のオキザリス賞では前述のデルマルーヴルに完敗の形（0秒4差3着）。加えて久々のマイル戦でメンバーが大幅強化されたここは試金石の一戦となりそうだ。

新馬戦、プラタナス賞を連勝し土付かずのガルヴィハーラ（牡2、美浦・萩原）。前走・プラタナス賞は前が過熱する流れで、展開面が向いたことは事実だが、時計は同日の古馬500万を0秒4凌ぎ優秀だった。ただ、デビュー2戦で戦ってきた相手はその後の成績が優れず、相手に恵まれた印象は否めない。それでも能力、素質の高さから難なくV3を遂げる可能性はあるだろう。

ノーヴァレンダ（牡2、栗東・斎藤崇）は初戦こそハ行を発症し競走中止となってしまったが、その後は未勝利、もちの木賞と2連勝。とりわけ前走・もちの木賞は1分51秒9の好時計で快勝。同週の古馬1000万に0秒3だけ劣るだけで2歳戦としては出色の時計と言える。前述のガルヴィハーラと同様にここ2戦は相手に恵まれた面がありそうだが、時計的な価値ではこの競走馬が1番かもしれない。

今年は地方勢もかなり強力。鎌倉記念を優勝しデビュー3連勝中のミューチャリー（牡2、船橋・矢野義）は地方2歳最強馬候補の一角。前走・鎌倉記念は後続に6馬身差（1秒3差）をつける圧勝だった。その1秒3差離されて2着だったリンゾウチャンネルが次走の兵庫ジュニアグランプリで1秒差の5着。リンゾウチャンネルをモノサシとすれば少なくともデルマルーヴルと互角以上の戦いが期待できる。コーナーがキツい川崎コースを経験済みなのも強みだろう。

ホッカイドウ競馬からは北海道2歳優駿（着順錯誤があった1戦。実際はイグナシオドーロが先着）の1着馬ウィンターフェル（牡2、北海道・林和弘）、2着馬イグナシオドーロ（牡2、北海道・角川秀）らが参戦。2頭ともにキャリアは豊富で、経験の浅い馬が多いここではそのキャリアが武器になるだろう。他、地方勢は少し力差がありそうな印象で上述8頭による争いが有力。
（Text：Ito）

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