おしらせ
【今週の重賞】[有馬記念]軌道に乗ったレイデオロ 3度目のGI勝ち狙う
■12月23日、中山競馬場でグランプリ・有馬記念(GI、芝2500m)が行われる。
昨年のダービー馬レイデオロ(牡4、美浦・藤沢和)は今期前半、京都記念3着、ドバイシーマクラシックで4着と不完全燃焼な走りが続いた。しかし国内復帰戦だった2走前のオールカマーで接戦をモノにすると、続く天皇賞・秋では後続に1馬身以上の差を付け快勝。改めて軌道に乗っている。ジャパンCを見送ってここに絞ったローテーションには好感が持てるし、中山適性も十分。黄金王、3つ目のビッグタイトル獲りなるかに注目だ。速い時計で勝利した前走のダメージはほぼ癒えたようで、美浦への帰厩後は再三軽快な動きを披露。C.ルメール騎手を背にした先週の追い切りでは切れに切れた。ほぼ万全の仕上がりで、今週は微調整程度で大丈夫だろう。
昨年、雨中の菊花賞をひとマクりで制したキセキ(牡4、栗東・中竹)だが、毎日王冠で3着、天皇賞・秋で3着、ジャパンCで2着とこの秋は良馬場の東京で先行策から好走を続けた。特に主導権を握って進んだ前走では5F過ぎからペースアップし、直線手前から11秒台前半のハロンラップを連発する消耗戦へと持ち込むと、そのまま2着を確保する脅威の渋太さを披露。敗北は単に相手が悪かっただけで、現役最上級の総合力の持ち主と言って差し支えないだろう。激戦続きで状態面がどうかだが、稽古本数は順調にこなしているし、先週はウッドでいい伸びを見せた。負荷は軽く上がり目は強調しづらいが、安定はしているようだ。
サトノダイヤモンド(牡5、栗東・池江)は、一昨年にキタサンブラックらを封じて有馬記念を勝利し、国内最強の座に就いた実力馬。昨秋の凱旋門賞挑戦では結果を残せず、今期前半も波に乗れなかったが2走前の京都大賞典で一応は立ち直った姿を見せた。前走・ジャパンCは大きく離されての6着に終わっているが、さすがに時計は速すぎたし、中団後方から外を回す格好となったのもキツかったか。2年前に勝ち切ったこの舞台なら、逆襲の可能性は十分。自身の引退レースを大輪で飾りたい。先週はウッドの併せ馬でまずまずの動きを見せた。絶頂期の迫力にはあとひと息ながら、上昇気配は感じさせている。
ファン投票で3位に選ばれたのがオジュウチョウサン(牡7、美浦・和田郎)だ。J・GIを5勝とジャンプ界の絶対王者として君臨。そして“有馬記念を目指す”と当初から明言した上で、今夏から平地に挑み500万特別と1000万特別を連勝、出走を叶えた。前走・東京芝2400m戦の走破タイムはさすがに重賞級と比べると見劣りし、一気の相手強化で苦戦は免れなさそうだが平地転戦後無傷で来ているのは確か。中間は問題なく調整されており、状態面での不安はなし。レジェンド・武豊騎手が奇跡を起こすかに注目だ。
ミッキーロケット(牡5、栗東・音無)は、今春の天皇賞で僅差4着に入ると続く宝塚記念で念願のGI初制覇を成し遂げた。脚力は抜群ながらモタれ癖やスタート難を抱えブレイクできていなかったが、今年に入り進境を見せ一線級の仲間入りを果たした感。この秋は調整遅れで京都大賞典を見送り、距離不足の天皇賞・秋での復帰となったがそこで0秒4差の5着に入ったあたりも高い完成度の一端を示したと言える。筋肉痛でジャパンCを回避する一頓挫はあったが、先々週、先週と好時計を連発。しっかり立ち直っているようだ。
シュヴァルグラン(牡6、栗東・友道)は、連覇が懸かった前走・ジャパンCで前が止まらぬ高速決着を外から追うも4着まで。それでも前年に自身がマークした走破時計から2秒2も速く走れており、力に衰えは感じられない。今回は昨年ジャパンC勝ち時の鞍上H.ボウマン騎手と再びタッグを結成。昨年は直線で不利を受けての3着と悔しい思いをしたが、その鬱憤を晴らすレースがあっていいだろう。先週はウッドで長めから追われる3頭併せを消化。時計は平凡だが、もともと稽古では派手に見せないタイプで負荷をしっかり掛けられた点は評価していいだろう。この馬なりに順調だ。
ほか、ダービーで0秒2差5着、菊花賞で0秒4差4着とクラシック戦線で健闘した3歳馬ブラストワンピース(牡3、美浦・大竹)、前走・エリザベス女王杯で3着だったモズカッチャン(牝4、栗東・鮫島)、アルゼンチン共和国杯勝ちなど今年GIIを2勝と力を付けているパフォーマプロミス (牡6、栗東・藤原英)らもグランプリ制覇を狙う。
(Text:Nishimura)
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