【重賞出走馬追い切り】[朝日杯FS]グランアレグリア、アドマイヤマーズ[ターコイズS]プリモシーンなど

■12月16日、阪神競馬場で開催される朝日杯FS（GI、芝1600m）に出走予定の各馬最終追い切りが行われた。

グランアレグリアは、C.ルメール騎手を背に美浦ウッドで準オープン馬と併せられた。3馬身ほど先に行かせた相手を追ったが、行きたがるところを見せて早々にキャッチアップ。そこから鞍上が懸命に制御し、併走で脚を溜めるとゴール前で楽に抜け出し1馬身の先着を果たした。テンションの高さは気になるものの、許容範囲と言える。先週、今週と絶好の動きを見せており気配そのものは絶好。

アドマイヤマーズは、栗東坂路で準オープン馬を相手に終い重点の追い切りを消化した。しっかり負荷を掛けられたラストで豪快に相手を抜き去り、追走先着。時計は4F52秒9-1F12秒6（一杯）と坂路では時計が出ないタイプとしては、出色の数字をマークしている。前走時からの上積みは相当ありそう。

ファンタジストは、先週栗東坂路で4F49秒5という猛時計を出しており、今週は終いだけ重点の形。2歳新馬を目標に置き、ラストに仕掛けられると抜群の反応を見せて3馬身の先着を果たした。時計は4F52秒8-1F12秒1（一杯）と序盤セーブしたことを考えれば抜群のもの。絶好調だ。

ケイデンスコールは、古馬500万を目標に栗東坂路で併せ馬。序盤から出されていき、終いもしっかり伸びて2馬身の先着を果たしている。時計は4F52秒5-1F12秒5（一杯）。これで3週続けてのハード追いで、いささか急ピッチな感もあるが力は出せる状態に仕上がったと見ていい。

ニホンピロヘンソンは、先週猛時計を出したのが実質の最終追い。今週は浜中騎手を背に栗東坂路単走で、流す程度の調整に留まった。走りにくい馬場だったが、苦にすることなく軽快な脚捌きを披露。レース間隔は開いているが、好仕上がりだ。

マイネルサーパスは、丹内騎手を背に美浦ウッドで併せ馬を行い、追走同入した。ラストで若干手応えが見劣ったが、5馬身の追走差があったことを考えれば問題ないだろう。前走レコード勝ちの反動は感じられず、依然高いレベルの好調キープ。

ドゴールは、美浦ウッドで2歳新馬を従える格好での追い切りを行い、相手に合わせる格好で同入した。2カ月半ぶりとしては中間の負荷はいささか物足りない感もあるが、一応は動ける態勢だろう。

エメラルファイトは、石川騎手（レースはW.ビュイック騎手）を背に美浦ウッドで古馬1000万下を追走。手応えにお釣りを残したままいい伸びを見せ、1馬身の先着を果たした。前走から着実に良化している。

■12月15日、中山競馬場で開催されるターコイズS（GIII、芝1600m）に出走予定の各馬最終追い切りが行われた。

プリモシーンは、W.ビュイック騎手を背に美浦ウッドで500万条件馬と併せられた。2馬身先に行く相手を手応え圧倒で追い詰め、余力十分のまま半馬身先着。やや追い不足な感もあるが体、動きは申し分ない。力をしっかり発揮できそうな雰囲気にある。

ミスパンテールは、西谷騎手（レースは横山典騎手）を背に栗東坂路で単走。終いだけサラッと伸ばされ、4F54秒2-1F12秒4（馬なり）と素軽い切れを披露した。GIを使われた後で上積みは強調できないが、この馬なりの好調を維持だろう。

フロンテアクイーンは、美浦坂路で2歳1勝馬を追走。脚力の違いで3馬身差をあっさり詰め、楽な手応えのまま同入に持ち込んだ。秋2戦使われたがデキ落ちはなく、安定している。

フローレスマジックは、美浦ウッドで2頭を先行させて3頭併せ。直線では最内に進み、しっかり負荷を掛けられるとそれぞれと併入に持ち込んだ。日曜追いでも強い負荷の内容をこなしており、体調はかなり良さそう。

ベルーガは、先週坂路で終いにビシッと追われたのが実質の最終追い。今週は走りやすい栗東芝コースで鞍上川田騎手が反応を確かめる程度の内容となり、スパッと切れた。長期休み明けで好走した反動はなく、順調に上積んでいる。

ディメンシオンは、福永騎手を背に栗東坂路を単走。終始楽なペースで進んで、ラストは軽快に4F53秒8-1F12秒5（馬なり）をマークした。先週は自己ベストタイムを出しており、一連の好調はしっかり維持できているようだ。
（Text：Nishimura）

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