UMAJIN.net

おしらせ

【今週の重賞】[朝日杯FS]牝馬グランアレグリア 快挙なるか[ターコイズS]3歳馬プリモシーン 55キロでも

■12月16日、阪神競馬場で2歳王者決定戦朝日杯FS(GI、芝1600m)が行われる。

もっとも注目を集めそうなのは牝馬グランアレグリア(牝2、美浦・藤沢和)。初戦を快勝し、続くサウジアラビアRCは4カ月ぶりでプラス18キロでの出走だったが、まったくそれを感じさせない軽快な追走から直線で危なげなく突き抜け3馬身半差の勝利を収めた。ちなみに初戦で楽に破ったダノンファンタジーは先週2歳女王の座に就いており、グランアレグリアは牡牝関係なく世代最上位の実力馬と言っていいだろう。1984年のグレード制導入以降、Vはなく(1991年から2003年までは出走不可)、近年では2016年のミスエルテが1番人気4着、2013年のベルカントは3番人気10着と果敢な挑戦も跳ね返されてきた。牝馬にとって厳しいレースだが、快挙達成となるか。中間は11月半ばからじっくり立ち上げられ、“藤沢和流”の闘志を溜め込む稽古を入念にこなしている。先週は重賞好走馬アヴニールマルシェを外から楽に追い詰めるいい動きを披露。これでほぼ万全の状態で、輸送を控える今週は微調整程度で大丈夫だろう。

アドマイヤマーズ(牡2、栗東・友道)は、中京で新馬戦とオープン特別を連勝。前走のデイリー杯2歳で重賞初制覇を果たした。ここまで無傷の3連勝で、そのすべてがすべて芝マイル戦だ。ハナでも好位でも競馬ができる自在性と追われてしっかり反応できる機敏さ、そして高い勝負根性が持ち味で、競走馬としての完成度は相当なものがある。当然、ここも勝ち負けに期待。先週はM.デムーロ騎手を背にウッドコースで終い重点の3頭併せを行い、オープン馬と互角の動きを見せた。いささか太かった前走時から大きく上昇しているようだ。

ファンタジスト(牡2、栗東・梅田智)も目下無敗の3連勝中。GIII・小倉2歳S、GII・京王杯2歳Sと重賞2勝で、実績では最上位だ。京王杯は超スローな流れのなか3番手で折り合い、直線での切れ味比べにしっかり対応しており阪神マイル戦も問題なくこなすだろう。好仕上がりで臨んだ前走快勝の反動は感じられず、中間は順調に調整メニューを消化。先週は坂路で稽古駆けする古馬準オープンに追走先着を果たし、時計は圧巻の4F49秒5(一杯)をマークしている。絶好調。

ケイデンスコール(牡2、栗東・安田隆)は、デビュー戦でアドマイオマーズにハナ差惜敗。その後未勝利戦快勝を経て、前走新潟2歳Sを勝利している。2着馬、3着馬と同タイムの辛勝ではあったが、荒れたインコースを避けて馬群全体が外へ膨らみ加減だったところを大外から追うという大きな距離ロスを考えれば着差以上の評価ができる内容で、素質の高さはここに入っても見劣らない。3カ月ぶりとなるが、先週は稽古駆けする準オープン馬に食い下がるなど調整は順調。力を出せる状態に仕上がりつつある。鞍上は先週同じ阪神マイルの2歳女王戦を制したC.デムーロ騎手だ。

新馬戦、もみじSとここまで2連勝で来ているのがニホンピロヘンソン(牡2、栗東・安達)だ。前走は逃げ切り勝ちだが、ひと息に走り切ったものでなく後続を引きつけてからの再スパートで、競馬センスは上々。1F延長となるが対応可能だろう。先週は浜中騎手を背に栗東坂路で51秒5(一杯)をマーク。序盤から飛ばし気味に進んだが、終いも踏ん張れたあたり、状態はほぼ万全と言える。

ほか、前走で福島芝1800mの2歳レコードを更新したマイネルサーパス(牡2、美浦・青木)、サウジアラビアRCでグランアレグリア以上の末脚を繰り出し2着に入ったドゴール(牡2、美浦・黒岩)、札幌2歳Sでニシノデイジー(後に東スポ杯2歳S勝ち)の4着、アイビーSでクロノジェネシス(後に阪神JFで2着)の3着と強敵相手に好走続けたエメラルファイト(牡2、美浦・相沢)らも虎視眈々と2歳王者の座を狙う。

■12月15日、中山競馬場でターコイズS(GIII、芝1600m)が行われる。

プリモシーン(牝3、美浦・木村)は今年1月にフェアリーSを勝ち、5月のNHKマイルCでは出遅れがありながら0秒2差5着。今年8月には古馬相手の関屋記念を制しており、牝馬同士のGIIIなら力は最上位級だ。関屋記念からプラス4キロとなるハンデ55キロがどうかだが、馬格があるタイプでそこまで割り引く必要はないだろう。2カ月ぶりにしては中間の負荷がやや物足りないものの、牧場で入念にやってきたようで体、動きともに申し分ない。持てる力をしっかり発揮できそうな雰囲気。“強い3歳世代”がここでも躍動するか。

フロンテアクイーン(牝5、美浦・国枝)は、Vこそないが昨年のこのレース含め過去牝馬重賞で2着が5回。今シーズンも好走を続けており、前が塞がるシーンがあった前走・エリザベス女王杯でも0秒6差7着と大崩れしなかった。ハンデ55キロは実績考えると恵まれた感があり、初の重賞勝ちがあって不思議はない。GIで走った後なのでさすがに大幅上積みは強調できないが、この中間にいい時計を出せている。いい意味で平行線。

ほか、条件戦連勝で本格化の兆しを感じさせるフローレスマジック(牝4、美浦・木村)、昨年このレースなど重賞3勝を誇る分、最重量56キロを課せられたミスパンテール(牝4、栗東・昆)や、1年弱ぶりの復帰戦で3着に入り底力高いところを見せたベルーガ(牝3、美浦・中内田)ら、どの馬にもチャンスがありそうな混戦模様だ。
(Text:Nishimura)

▽【関連リンク】
■[毎週賞金ゲット!]『Weekly POG』先週のランキング発表中!
■驚異の新指数【WINDEX】日曜・阪神2Rで3連単10万馬券直撃!
■[5万9000人突破!]UMAJIN.net LINE@公式アカウント【限定無料配信】
■【重要】登録ができない、メールが届かない会員様へ
■海外競馬はUMAJIN.netにお任せ! 「海外競馬」ページはコチラから!

おしらせ一覧

PAGE TOP