【重賞出走馬追い切り】[金鯱賞]エアウィンザー、ダノンプレミアム[フィリーズR]アウィルアウェイ[中山牝馬S]ミッキーチャームなど

■3月10日、中京競馬場で開催される金鯱賞（GII、芝2000m）に出走予定の各馬最終追い切りが行われた。

エアウィンザーは、先週騎手騎乗でシャケトラを相手に終いをしっかり伸ばす併せ馬を消化しており、これが実質の最終追い。今週は3歳新馬を相手に栗東CWで確認程度の内容となった。序盤はリズム重視で、終いに手綱を緩められると気迫十分に伸びる。相手とは併入だが、促せばいくらでも突き放せそうな雰囲気。万全のデキだ。

ダノンプレミアムは、川田騎手を背に栗東CWを単走。先週強い負荷を掛けているため、今週は馬なり調整だったが終いに抜群の反応を見せ鋭く伸びた。先週はやや鈍さを感じさせたが、これだけ動ければ十分だろう。順調に復帰戦を迎えられる。

リスグラシューは、A.シュタルケ騎手を背に栗東坂路で古馬1000万下を目標にした追い切り。3馬身ほど先に行かせた相手に対し手応え圧倒で並び掛け、ゴール手前であっさり突き放しての1馬身先着を決めている。時計も4F51秒5-1F12秒2（馬なり）と上々。帰厩してから速い時計はこれを含めて3本のみだが、外厩で十分に仕上げられていたようで動きとしては申し分ない。帰国初戦になるが力を出せる状態。

アルアインは、北村友騎手を背に栗東坂路でオープン馬と最終スパーリング。大きく先行させた相手を目標に序盤から景気よく進み、終いにしごかれると併入に持ち込んでいる。時計は4F51秒4-1F12秒3（一杯）。手応えにお釣りが無かったあたり、まだ良化の余地は感じさせるが3カ月半ぶりと考えれば及第点と言える。

ペルシアンナイトは、栗東CWでM.デムーロ騎手を背に8馬身先に行く準オープン馬を追走する最終追い。馬なりを保ったまま脚力の違いで差を詰めると、最後はアオり気味に併入へ持ち込んだ。ここまで質量ともに充実の稽古をこなしており、海外遠征帰りとは思えない絶好の仕上がり。

モズカッチャンは、栗東坂路を単走。終い重点に追われて4F53秒1-1F12秒4（一杯）をマークした。数字に派手さはないが、坂路ではそこまで走らないこの馬なりに上々の動き。ここを目標に順調な調教メニューは消化できているし、持てる力はしっかり出せそう。

ギベオンは、今回鞍上を務めることになった丸山騎手を背に栗東CWで併せ馬。序盤から軽快な行きっぷりを見せ、仕掛けられたラストでは脚色優勢を保ち相手を差し切った。全体、終いともに申し分のない数字をお釣り残しで出せており、3カ月ぶりでもフルに力を出せる状態。

■3月10日、阪神競馬場で開催されるフィリーズR（GII、芝1400m）に出走予定の各馬最終追い切りが行われた。

アウィルアウェイは、栗東坂路で単走。終いにしっかり追われて4F51秒0-1F12秒3（一杯）と、自己ベストを更新する時計を出している。先週もいい負荷を掛けられていたし、脚元の不安は完全に払拭できたよう。いささか馬体に余裕は感じさせるが、いい状態で復帰戦を迎えられる。

プールヴィルは、栗東坂路を単走。終始リズム重視で楽な手応えを保ち、4F51秒9-1F12秒2（馬なり）をマークした。単走馬なりを考えれば上々の数字で、一連の好調をしっかりキープ。

ホウオウカトリーヌは、美浦ウッドで大野騎手を背に3頭併せを行った。前後に馬を置く形で発進し、直線では2頭の間に入る実戦想定の稽古内容。プレッシャーに動じず、しっかり脚を溜めると促されたラストでスパッと切れてそれぞれと併入に持ち込んだ。まとまった休みを取らず走り続けているが、尻上がりに状態を上げている。

メイショウケイメイは、栗東坂路で単走。4F52秒8-1F12秒4（馬なり）をマークしている。先週も坂路で好時計を出せているし、前走を勝ってさらに上昇といった雰囲気。

ココフィーユは、美浦坂路で併せ馬。古馬準オープンに胸を借り、手応えでこそ若干見劣ったが追走併入に持ち込んだ。時計は4F53秒3-1F12秒9（強め）。ひと息入っていた前走快勝の反動はなく、着実に良化しているよう。

■3月9日、中山競馬場で開催される中山牝馬S（GIII、芝1800m）に出走予定の各馬最終追い切りが行われた。

ミッキーチャームは、川田騎手を背に栗東CWを単走。序盤からスイスイと進み、終いもいい手応えのまま脚を伸ばした。以前に比べ楽に速い時計が出るようになっているし、5カ月の休養効果は大きそう。心肺機能もしっかり練り上げられているようで、仕上がり十分。

ノームコアは美浦ウッドで3歳未勝利馬を追走。1秒以上の差があったが、直線半ばでなんなくキャッチアップするとあっさり突き放して3馬身差の先着フィニッシュを果たしている。先週もいい動きを見せていたし、前走からの上積みは大きい。

ワンブレスアウェイは、古馬1000万下を相手に美浦ウッドで併せ馬。稽古駆けする相手だったが、直線では余力十分のまま伸びて併入に持ち込んでいる。ラストランに向けて悔いのない仕上げ。

クロコスミアは、幸騎手（レースは岩田康騎手）を背に栗東坂路を単走。反応を見る程度の内容で、4F53秒0-1F12秒5（強め）をマークしている。ここまで稽古本数を順調に消化。海外遠征帰りでまだ良化の余地は残すが、ひとまず態勢は整ったようだ。

アドマイヤリードは、畑端騎手（レースは横山典騎手）を背に栗東坂路を単走。先週目一杯に追われているので、今週は馬なりとなり4F53秒8-1F12秒1をマークした。ここまで丹念に追われており、引退レースをいい状態で迎えられる。

フロンテアクイーンは、美浦ウッドで併せ馬を行った。500万下を目標にして、序盤は折り合い重視で進行。軽く促されたラストで併入に持ち込んでいる。先週には意欲的な稽古を消化しており、3カ月ぶりとは思えない好状態。
（Text：Nishimura）

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