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【今週の重賞】[金鯱賞]本格化エアウィンザー 5連勝なるか[フィリーズR]決め手強烈アウィルアウェイ[中山牝馬S]ミッキーチャーム 能力十分

■3月10日、中京競馬場で金鯱賞(GII、芝2000m)が行われる。

エアウィンザー(牡5、栗東・角居)は、母が秋華賞馬エアメサイア。ほか、一族にはエアシェイディやエアシャカールらの名前が連なり、血統背景からの期待度は高かった。しかしクラシックシーズンに無理をさせるようなことはなく、馬の成長ペースに合わせる格好で着実に出世。昨年半ばにクラス再編を挟んで準オープンを連勝し、オープン初戦のカシオペアSが2馬身差V、前走のチャレンジCが2着に3馬身差という走りで重賞初制覇を果たした。目下4連勝。勝ちっぷりも含めて、ようやく本格化なったようだ。相手は一気に強くなるが勢いそのままに連勝を伸ばす可能性は十分。3カ月ぶりになるが、当初からここを目標に調整は順調だ。先週のコース追いでは僚馬シャケトラをアオる抜群の動きを見せるなど、ほぼ万全。

ダノンプレミアム(牡4、栗東・中内田)は新馬戦、サウジアラビアRCと連勝し朝日杯FSでは2着ステルヴィオに3馬身半という決定的な差をつけて快勝した。翌春、弥生賞も危なげなく制し無傷4連勝となったところまでは良かったが、ザ石で皐月賞を回避、ぶっつけで臨んだ日本ダービーでは1番人気に推されるも、好位追走からわずかに伸びを欠きワグネリアンの6着に終わっている。その後脚元の状態を慎重に見極めたため休養がここまで長くなったが、1月中旬から入念に追われており不安はもう払拭されたと見ていい。先週は3歳馬に見劣るなど気配はまだ絶好とまでは言えないが、元値が元値。素質馬大復活というシーンは十分考えておきたい。

リスグラシュー(牝5、栗東・矢作)は、昨年のエリザベス女王杯で接戦を制し悲願のGIタイトルを手にした。そつなく流れに乗り、終いをしっかり伸ばす安定感が強み。不利があったオークス、進路が塞がった一昨年のエリ女杯、時計が速すぎた昨年の安田記念を除けば常に争覇圏に入っており、自身初の海外遠征だった前走・香港ヴァーズでも僅差2着に入ってみせた。今回初の中京戦に戸惑うことはなさそうで、スムーズなら勝ち負け必至と言える。ここまで帰厩後の速い時計が2本のみでこれだけ見るといささか不安に感じるが、先週水曜の時計が坂路4F51秒2。牧場、外厩で丹念に調整されてきたようで、帰国初戦になるもののしっかり力を出せる状態か。

ほか、一昨年の皐月賞馬で昨年もGIで好走を続けたアルアイン(牡5、栗東・池江)、一昨年のマイルCSを制し昨年は大阪杯で2着に入ったペルシアンナイト(牡5、栗東・池江)、今回と同じ中京芝2000mの中日新聞杯を制したギベオン(牡4、栗東・藤原英)、一昨年のエリザベス女王杯の勝ち馬モズカッチャン(牝5、栗東・鮫島)らも上位争いに加わってきそうだ。

■3月10日、阪神競馬場で桜花賞トライアル・フィリーズR(GII、芝1400m)が行われる。

アウィルアウェイ(牝3、栗東・高野)は、近親にアイルラヴァゲインやリアルインパクトらがおり、ひとつ上の半兄は先日東京新聞杯を制したインディチャンプという良血馬だ。 新馬戦、ダリア賞と楽に2連勝して素質の高さをアピールし、久々だった前走・京王杯2歳Sは2着。1番人気を裏切る格好とはなったがゲートを出た直後に挟まれ位置取りを悪くしながら、直線では3F32秒8という強烈な決め手から勝ち馬ファンタジスト(次走・朝日杯で4着)にハナ差まで迫っており、評価に傷が付くレース内容ではなかった。脚元不安で阪神JFは回避となったが、帰厩後は順調に追われており、もう問題はなさそう。勝って堂々と桜舞台へ進みたい。

プールヴィル(牝3、栗東・庄野)は、好位での立ち回りに長けたタイプ。前走の阪神JFは14番人気という評価だったが持ち味を発揮し、0秒4差の5着に粘り込んだ。差し馬が上位を占める展開だったし、この馬自身直線で寄られる不利も。流れひとつ違えばさらに上位へ食い込めたはずで、ここに入れば争覇圏入りを意識できる。華奢な馬で馬体維持が念頭にあり、攻めは若干手緩い感もあるが先週は悪くない伸びを披露。この馬の競馬はできそうな雰囲気だ。

ほか、フェアリーSで2着に入ったホウオウカトリーヌ(牝3、美浦・栗田)、紅梅Sを勝ったメイショウケイメイ(牝3、栗東・南井)、京王杯2歳Sで4着に入ったココフィーユ(牝3、美浦・斎藤誠)らが桜花賞進出を狙う。

■3月9日、中山競馬場で中山牝馬S(GIII、芝1800m)が行われる。

ミッキーチャーム(牝4、栗東・中内田)は、肉体の完成に手間取り未勝利勝ちが昨年の7月。そこから500万、1000万と連勝し初重賞挑戦だった秋華賞では主導権を握って2着に粘り込んでみせた。アーモンドアイにこそまったく抵抗できなかったが、3着には1馬身差先着できており、GIIIなら勝ち負けできる能力が十分に備わっている。脚質的に舞台設定は申し分なく、自分の形で進めれば押し切る可能性は十分だ。ただし、そこまでガサがない馬とあってハンデ55キロはいささか応えそう。ウッドとコースでしっかり追われており、仕上がりは上々なので状態面でカバーしたいところだ。

ノームコア(牝4、美浦・萩原)は、オークスを見送ってじっくり成長を図り秋復帰戦・紫苑Sで3馬身差の快勝。その後疲れで秋華賞回避、エリ女杯が外を回される距離ロスがあり5着、1人気だった愛知杯はスタートで躓き猛追及ばずの2着と、いささかリズムに乗れていないが力量と中山相性はここに入れば最上位級。ハンデ55キロは妥当な線だし、ここで2つめのタイトル奪取なるか。連戦よりは間隔を取ったほうがいいタイプ。本数は少ないが、先週の併せ馬でほぼ仕上がったようだ。

ほか、近走不振だが昨年このレースを制した実績は侮れないカワキタエンカ(牝5、栗東・浜田)、前走の愛知杯で初の重賞制覇を果たしたワンブレスアウェイ(牝6、美浦・古賀慎)、昨年の2着馬フロンテアクイーン(牝6、美浦・国枝)、2年連続エリザベス女王杯で2着に入ったクロコスミア(牝6、栗東・西浦)、トップハンデ56キロを課せられたが底力で克服しそうなアドマイヤリード(牝6、栗東・須貝)ら、ハンデ戦らしく混戦模様だ。
(Text:Nishimura)

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