おしらせ
【ドバイ諸競走】[ドバイターフ]アーモンドアイ 勝ち方に注目[ドバイSC]経験値活かすレイデオロ[ドバイWC]サンダースノー連覇なるか
現地時間3月30日、UAEドバイのメイダン競馬場でドバイワールドCデーの諸競走が開催。JRA所属馬は10頭参戦し、各カテゴリで世界一の座を目指す。
■ドバイワールドC(GI、ダ2000m)
中心はこのレースで昨年コースレコードを更新し、圧勝を収めたサンダースノー(牡5、UAE・S.ビン・スルール)となりそう。2歳時に仏の芝1400m戦でGIを初制覇し、3歳シーズンにはGII・UAEダービー(メイダン、ダ1900m)勝利、GI・愛1000ギニー(カラ、芝8F)で2着、GI・ジャンプラ賞(ドーヴィル、芝1400m)を勝利するなど、芝ダート問わず早期から才能を開花させていた馬。4歳シーズンはドバイで3戦使って調子を上げ、見事本番で世界一の座を掴んでいる。昨年秋にはアメリカへ遠征し、BCクラシック(チャーチルダウンズ、GI、ダ10F)では先行馬に厳しい流れのなか3着に踏ん張ってみせた。今シーズンはドバイで1戦使われ2着と上々の滑り出し。史上初の連覇なるかに注目だ。
日本生産馬ヨシダ(牡5、米・W.モット)は、サンダースノーの122に次ぐレーティング120の評価を得ている。父はハーツクライ、母はGI・バレリーナSなど米で重賞5勝のヒルダズパッション。2015年のセレクトセールで9400万円(税別)で米エージェントに購入され、海を渡ってのデビューとなった。クラシック路線には乗れなかったが、昨年4歳シーズンに本格化。5月にターフクラシックS(チャーチルダウンズ、GI、芝9F)、9月にウッドワードS(サラトガ、GI、ダ9F)と、芝ダート両方のGIを制覇している。昨年最終戦のBCクラシックではサンダースノーにハナ差の4着と健闘。前走・芝のペガサスワールドCターフ(6着)を叩いて、目標のここに向けしっかり状態を上げているはずだ
同じくレーティング120なのがオーディブル(牡4、米・T.プレッチャー)だ。昨年3月のフロリダダービー(ガルフストリームパーク、GI、ダ9F)では豪快なマクりから快勝。その後、ケンタッキーダービーでは3着に終わってしまったが後に3冠馬となるジャスティファイを負かしにいった分の敗北で、能力の高さをアピールできたレース内容だった。近走リズムに乗れていないが、立ち回りひとつで上位進出は可能だろう。
ガンナヴェラ(牡5、米・A.サノ)は、8着だった昨年に続き参戦。追い込み型で展開に左右される面があるものの、2走前のBCクラシックではサンダースノー、ヨシダに先着しているように底力はここに入っても見劣らない。今回先行型が多く、流れは向きそう。世界一を決する舞台で自身初のGI勝ち、というシーンは考えておきたい。
ケイティブレイブ(牡6、栗東・杉山)は、ここまで交流GI3勝の実績。海外遠征は初となり、未知数な部分は大きいがこれまで条件問わず様々な舞台で力を発揮してきたのは心強い材料と言えるし、休み明けも苦にしない。“マジックマン”J.モレイラ騎手の手腕で健闘以上の結果に期待したい。
ほか、前哨戦でサンダースノーを破ったキャッペッザーノ(セ5、UAE・S.ビン・ガデイヤー)、ペガサスワールドCで2着だったシーキングザソウル(牡6、米・D.スチュアート)、昨年2番人気10着からの雪辱に臨むノースアメリカ(セ7、UAE・S.シーマー)らにも注目だ
■ドバイシーマクラシック(GI、芝2410m)。
JRAからはGI馬3頭が参戦。いずれもこのカテゴリにおけるチャンピオンクラスだが、昨年参戦の経験値がモノを言いそうなレイデオロ(牡5、美浦・藤沢和)が一歩リードか。昨年秋は天皇賞(東京、GI、芝2000m)で快勝、有馬記念(中山、GI、芝2500m)が負けて強しのクビ差2着。脚力はもちろん、折り合い面の進境も著しく完成度で言えば昨年以上を感じさせる。鞍上は昨年と同じC.ルメール騎手。同騎手にとっても雪辱が懸かる一戦だ。
スワーヴリチャード(牡5、栗東・庄野)は、昨年の大阪杯(阪神、GI、芝2000m)勝者。不得手とされた右回りで勝ち切り、競走馬として一段とレベルアップした姿を見せた。距離的に今回ぐらいのほうが信頼感は増すし、もともと得意な左回りとなる。初の海外遠征という部分で調整に難しさはあるかもしれないが、順調ならば勝ち負けの可能性十分。鞍上にモレイラ騎手を確保している点も心強いところだ。
シュヴァルグラン(牡7、栗東・友道)は、2017年のジャパンC(東京、GI、芝2400m)でレイデオロ、キタサンブラックらを退け初のGI制覇。昨年はワンパンチ欠く走りが続いたが、外枠で距離ロスがあった前走・有馬記念で直線ジワッと脚を伸ばし3着を確保したあたり、まだ力量に衰えは感じられない。ジャパンC勝ちなど再三この馬を好走に導いてきたH.ボウマン騎手が引き続き鞍上なら、勝ち負けを意識できる。
ほか、前哨戦で鋭い差し脚から勝利したオールドペルシアン(牡4、UAE・C.アップルビー)、場所を問わず走り、前走のペガサスワールドCターフでは2着に入ったマジックワンド(牝4、愛・A.オブライエン)らも上位争いに加わってきそうだ。
■ドバイターフ(GI、芝1800m)。
牝馬3冠とジャパンCを勝利し、昨年の年度代表馬に選出されたアーモンドアイ(牝4、美浦・国枝)が、世界の舞台に立つ。初の海外遠征がどう出るかだが、これまで見せてきたパフォーマンスは圧倒的なだけにその懸念はあっさりクリアされるはず。相手関係もそこまでではないし、勝ち方に注目だ。
ライバルは同じJRA勢の牝馬か。ヴィブロス(牝6、栗東・友道)は、このレースで一昨年V、昨年2着。昨年12月の香港マイル(シャティン、GI、芝1600m)で2着に入っており海外における対応力、経験値では抜けた存在。久々を苦にしないタイプでもあり、まず崩れるシーンは考えられない。
ディアドラ(牝5、栗東・橋田)は、昨年このレースで3着(リアルスティールと同着)。帰国後は芝1800m重賞で2勝を上積みしており、昨年の香港C(シャティン、GI、芝2000m)では2着に入った。こちらも海外競馬への対応力十分で、地力はさらに強化された印象もある。上位食い込みに期待。
JRA勢で上位独占となりそうな雰囲気だが、割って入るとすれば前哨戦・ジュベルハッタ(メイダン、GI、芝1800m)で豪快な差し切り勝ちを収め3連勝とした、地元UAEのドリームキャッスル(セ5、UAE・S.ビン・スルール)か。英国のマイル王決定戦と言えるQE2世S(アスコット、GI、芝8F)で2着に食い込んだ実績があり、鞍上にR.ムーア騎手を配したアイキャンフライ(牝4、愛・A.オブライエン)の大駆けにも警戒。
■ほか、ドバイゴールデンシャヒーン(GI、ダ1200m)には昨年の5着からの押し上げを図るマテラスカイ(牡5、栗東・森)が、ゴドルフィンマイル(GII、ダ1600m)には、昨年のフェブラリーS(東京、GI、ダ1600m)覇者ノンコノユメ(セ7、美浦・加藤征)が、UAEダービー(GII、ダ1900m)には、全日本2歳優駿(川崎、JpnI、ダ1600m)でアタマ差2着だったデルマルーヴル(牡3、美浦・戸田)が日本から出走する。またアルクオーツスプリント(GI、芝1200m)には日本馬の出走はない。
※JRAを通じての馬券発売はドバイワールドC、ドバイシーマクラシック、ドバイターフ、ドバイゴールデンシャヒーンの4レースで行われる。
(Text:Nishimura)
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