【重賞出走馬追い切り】[天皇賞・春]フィエールマン、エタリオウ[青葉賞]ランフォザローゼス[新潟大賞典]メートルダールなど

■4月28日、京都競馬場で開催される天皇賞・春（GI、芝3200m）に出走予定の各馬最終追い切りが行われた。

フィエールマンは、C.ルメール騎手を背に美浦ウッドで最終調整。1秒先に行かせた3歳500万を見ながら序盤は折り合いに専念すると、促されたラストでは内から楽に体を並べて併入に持ち込んだ。輸送を考え負荷は軽めながら、3F37秒5と上々の数字が出るあたり気配絶好と言える。中間に一頓挫あった前走時と比べると、段違いにいい状態。

エタリオウは、先週M.デムーロ騎手が騎乗し目一杯追われておりほぼ仕上がり完了。今週は栗東坂路単走で終いに気合いを入れる念の入れようで、4F55秒4-1F12秒7（一杯）をマークした。時計が出にくい馬場コンディションだったことを考えればいい数字だ。着実に良化。

ユーキャンスマイルは、先週岩田康騎手が騎乗したハードな併せ馬が実質の最終追い。今週は荻野琢騎手が跨り、栗東坂路で確認程度の内容を消化した。3歳500万下を貫禄の違いで圧倒し追走先着、時計は4F54秒7-1F12秒6（馬なり）。中9週とひと息入っているが、それを思わせない仕上がりだ。

メイショウテッコンは、福永騎手が騎乗し栗東坂路で単走。終いに追われ、4F53秒0-1F12秒3（強め）をマークした。ゴール前は数字以上の切れを感じさせており、先週のコース追いでグンと気合いが乗ったか。前走時も好仕上がりだったが、そこから更に上の状態にありそう。

グローリーヴェイズは、美浦ウッドで戸崎騎手を背に3頭併せ。長めスタートから直線では2頭の間に割って入り、1頭と併入、もう1頭には先着となった。輸送を控えており、負荷は軽めながら鞍上とのコンタクトは上々で初コンビに不安は感じられない。動きは豪快で、久々を考えれば悪くない仕上がりだ。

クリンチャーは、高倉騎手（レースは三浦騎手）を背に栗東坂路で単走。終いに仕掛けられ4F52秒5-1F12秒6（強め）をマークした。余力を残して自己ベストを更新。中間の稽古も充実しており、仕上がりいまひとつだった前走からガラッと変わってきた。

■4月27日、東京競馬場で開催される青葉賞（GII、芝2400m）に出走予定の各馬最終追い切りが行われた。

ランフォザローゼスは、C.ルメール騎手を背に美浦ウッドで3歳500万下を追走。3馬身あった差を楽に詰め、相手に合わせる格好で併入した。京成杯以来だが、ここを目標に据え入念過ぎるほどに追われておりほぼ万全のデキ。

ウーリリは、福永騎手を背にした先週の併せ馬が実質の最終追い。今週は栗東坂路単走で流す程度の内容をこなし、4F57秒1-1F13秒1（馬なり）をマークした。ここまで派手な時計は出していないが、稽古で動かないタイプ。この中間順調にメニューを消化している点は評価でき、一定の上積みは見込める。

サトノラディウスは、三浦騎手が騎乗し美浦ウッドで3頭併せ。古馬2頭を前後に置く形で進行し、真ん中に進路を取った直線では馬なりのままそれぞれと併入を果たしている。中間は在厩し、8本のコース追いでしっかり鍛錬。肉体、反応ともに抜群の域にある。

リオンリオンは、栗東CWで単走。ラストは手応え鈍りやや切れを欠いたが、序盤からいいペースで進んだことを考えれば及第点か。使い詰めで上積みは強調できないが、なんとか平行線といったところ。

■4月29日、新潟競馬場で開催される新潟大賞典（GIII、芝2000m）に出走予定の各馬最終追い切りが行われた。

メートルダールは、美浦ウッドで併せ馬。1000万条件馬をアオり、楽に追走先着を果たした。先週の稽古でもいい気合いを披露しており、前走時から大きく気配上昇。

ロシュフォールは、美浦ウッドで併せ馬。4Fからの時計で、直線ではスッとギアを上げ追走先着となった。2カ月半ぶりだが、牧場での調整は順調だったようで帰厩後の動きは絶好。さっそく力をフルに出してきそう。

ミッキースワローは、菊沢師が騎乗して美浦ウッドで単走。ラストは自ら気合いを表に出し鋭く伸びた。ここまで馬なりオンリーだが、自分で体を作るタイプらしく4カ月ぶりでも太め感はない。自分の競馬はできそうな雰囲気。
（Text：Nishimura）

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