【今週の3歳戦注目レース・青竜S】好素材デアフルーグ　無傷4連勝狙う

5月12日、東京競馬場で青竜S（OP、ダ1600m）が行われる。過去ノンコノユメ、グレンツェント、サンライズソア、グリムらが制したこのレース。今年もここからダート重賞戦線の中心的存在に成長する馬が出てくるのだろうか。

デアフルーグ（牡3、美浦・鈴木伸）は、新馬戦、500万特別・黒竹賞、そして伏竜Sとここまで無傷の3連勝で来ている。あえて後方に控える競馬を試した黒竹賞が他馬にまったく抵抗させずの5馬身差V、そしてこれも意識的に後ろで折り合いに専念した前走は直線だけの競馬で快勝。その前走で楽に下した2着馬がケンタッキーダービーで大健闘6着に入るマスターフェンサーだった。デアフルーグはいずれGI級獲りを意識できる好素材と言ってよく、ここは通過点としたいところだろう。中間はコース追いで鋭い伸びを連発。前走から着実に良化している。

カフェクラウン（牡3、美浦・堀）は、新馬戦がほとんど追わずに10馬身差の圧巻V。前走・500万下は2馬身差とそこまで派手ではないものの、こちらもノーステッキで走り切っており初戦と異なる控える競馬で勝てたのも大きい。底知れぬ器の持ち主で、引き続き東京マイル戦ならばこの相手関係でもあっさりという可能性は十分ある。今週はD.レーン騎手を背に古馬準オープンをアオる絶好の動きを披露。3カ月ぶりの前走を使われ、気配面も申し分ない。

デュープロセス（牡3、栗東・安田隆）は未勝利、500万下、前走の昇竜Sとここまで3連勝。その前走は追い込む競馬で結果を出し、脚質に幅が出た収穫の大きいレースだった。左回りでの信頼感抜群で、争覇圏内入りは必至と言える。今週は先輩オメガパフューム相手に食い下がる動きを見せ、仕上がりも十分だ。

ケイアイターコイズ（牡3、栗東・山内）は、1番人気で臨んだオープン初戦・昇竜Sで大敗を喫したが激しい主導権争いに巻き込まれ、オーバーペースとなったのが痛かった。前走の端午Sでは2番手追走からクビ差2着と即反撃。能力は高く、落ち着いて運べれば初のマイルでも上位争い可能だろう。東京での勝利経験があるのは強み。
（Text：Nishimura）

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