【重賞出走馬追い切り】[エプソムC]ミッキースワロー、ソーグリッタリング[マーメイドS]フローレスマジックなど

■6月9日、東京競馬場で開催されるエプソムC（GIII、芝1800m）に出走予定の各馬最終追い切りが行われた。

ミッキースワローは、美浦ウッドで菊沢師を背に併せ馬を行った。折り合いを重視し、終いだけを伸ばす内容。直線では6馬身ほど先に行かせた目標めがけ鋭伸し、内から併入に持ち込んだ。前走時も悪くない仕上がりだったが、さらにいい状態と言える。

ソーグリッタリングは、先週しっかり追われたのが実質の最終追い。今週は調整程度となり、栗東CWで終いの伸びだけ確認された。後方からの追撃にもテンションが上がり過ぎるような場面はなく、精神的にかなりいい状況のよう。一連の好調維持で臨めそうだ。

プロディガルサンは、D.レーン騎手を背に美浦ウッドで併せ馬。道中やや折り合いに苦労する面もあったが、鞍上がしっかり宥めると、直線では先行させた3勝クラスを外から豪快に抜き去っている。先週は坂路で猛時計を出せているし、叩き3戦目を前に絶好の仕上がり。

レイエンダは、杉原騎手（レースはC.ルメール騎手）を背に美浦ウッドで併せ馬。時計となったのは4Fからで、終いに手綱を緩め馬任せに伸ばして併入させる“藤沢和流”の内容を順調に消化した。時計に派手さはないが機敏な反応を見せており、前走から一定の上積みは見込めそう。

ソウルスターリングは、美浦ウッドで単走。終始楽な手応えで時計も平凡だが、出掛けに積極的な雰囲気を見せていたあたりは好感が持てる。上積み顕著。

ブレスジャーニーは、栗東坂路で終い重点に追われ4F53秒9-1F12秒4（一杯）。負荷の割には伸び切れていない印象で、半年ぶりの前走で好走した反動があるのかも。

ダノンキングダムは、栗東坂路で単走。4F54秒8-1F12秒5（馬なり）と軽快に脚を伸ばした。放牧を挟んでやや急仕上げな感もあるが、まずまずの態勢だろう。

■6月9日、阪神競馬場で開催されるマーメイドS（GIII、芝2000m）に出走予定の各馬最終追い切りが行われた。

フローレスマジックは、石橋騎手を背に美浦ウッドで併せ馬。仕掛けへ鋭く反応し、目標にした3歳未勝利馬と併入している。高いレベルでの好調維持。

センテリュオは、栗東坂路を単走。終いだけ手綱を緩められ4F54秒0-1F12秒3（馬なり）と、素軽く伸びた。3カ月ぶりの前走で快勝した反動は感じられず、引き続きいい状態だ。

ランドネは、栗東坂路で単走。終始楽な雰囲気だったが、軽快な行きっぷりを見せると終いまでしっかり伸び4F50秒5-1F12秒3（馬なり）という猛時計をマークした。先週目一杯追われたのが奏功したか、気配急上昇。

スカーレットカラーは、先週騎手騎乗で速い時計を出したのが実質の最終追い。今週は流す程度となり、切れのある動きを見せた。3カ月ぶりの前走を勝ち、さらに上昇といった雰囲気。

モーヴサファイアは、しっかり追われた先週に好時計を出しており仕上がり万全。今週は終いの反応だけ確認する内容となり、ラストではいい気迫を見せた。3カ月ぶりと考えれば上々の状態。
（Text：Nishimura）

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