UMAJIN.net

おしらせ

【今週の重賞】[秋華賞]ダノンファンタジー 春の悔しさ晴らす走りを[府中牝馬S]プリモシーン 前走は負けて強し

阪神JFを快勝するなど脚力は間違いなく世代トップクラスのダノンファンタジー。なんとしても最後の1冠は手にしたいところだろう。

■10月13日、京都競馬場で秋華賞(GI、芝2000m)が行われる。

ダノンファンタジー(牝3、栗東・中内田)は、昨年の阪神JをF快勝。今年3月のチューリップ賞も制し、堂々の主役として春のクラシックに臨んだが桜花賞が4着、オークスが5着に終わってしまった。精神面に脆さがあっての敗戦続きだったが、前走のローズSでは馬込みのなかじっと我慢の利いた走りを見せると、最後にしっかり脚を爆発させ勝利をモノにしている。辛勝ではあったが、課題克服に光明の見えた内容で、収穫は大。春の悔しさを晴らす走りに期待したい。先週は中内田師が騎乗し芝コース単走。前走時以上に落ち着き払って進み、ラストまで軽快に駆け抜けた。文句なしの状態。

クロノジェネシス(牝3、栗東・斉藤崇)は、阪神JFでダノンファンタジーに半馬身差の2着。今春のクラシックは桜花賞が序盤に接触がありながら3着、オークスは距離が厳しいながら3着と崩れなかったあたり地力は世代最上位級と言っていいだろう。立ち回りに長けたタイプで京都芝2000mもなんなくこなすはず。ラスト1冠を戴く資格十分だ。ここへの直行は当初からの予定通りで、調整は順調。2週前、先週と2歳馬に動きでは見劣ったがそこでしっかり負荷を掛けることができたのは好感が持てる。馬体は引き締まっているし、あとひと追いあれば大丈夫だろう。

カレンブーケドール(牝3、美浦・国枝)は、スイートピーSを制してオークスに進出。12番人気という評価だったが好位からいったん先頭に躍り出る見せ場十分の内容で、ラヴズオンリーユーにクビ差の2着へ入った。秋初戦の前走・紫苑Sは3着に終わったが、発馬で後手を踏みそこから挽回する際に力んだ分、終いの伸びを欠いたもの。それで大崩れしなかったことは評価できるし、使われた効果を見込めば首位争いに加わってきて不思議はない。前走である程度仕上がっていたようで中間は馬なりオンリーだが、反応のシャープさは確実に前走以上。上積みは大だ。

ほか、紫苑Sを快勝したパッシングスルー(牝3、美浦・黒岩)、ローズSで2着だったビーチサンバ(牝3、栗東・友道)、フラワーCの勝ち馬コントラチェック(牝3、美浦・藤沢和)らもラスト1冠を狙う。

■10月14日、東京競馬場で府中牝馬S(GII、芝1800m)が行われる。

プリモシーン(牝4、美浦・木村)は、今春初戦のダービー卿CTでクビ差の2着。続くヴィクトリアマイルでは後方からメンバー最速の末脚で伸び、レコード勝ちしたノームコアにクビ差の2着に食い込んだ。前走の中京記念では3着に敗れたが、斤量は実質トップハンデの55.5キロ。1、2着がそれぞれ52キロの3歳牡馬だったことを考えれば負けて強しの内容だろう。牝馬同士のGIIなら大威張りできる実力馬。マイルより長い距離を走るのは3歳秋の秋華賞(7着)以来となるが、目下の充実度ならあっさり克服しそうだ。ここまでの調整は坂路とコースを併用し、順調。6日の日曜坂路追いでは終いにいい負荷を掛けられ、これでほぼ態勢整った。

ラッキーライラック(牝4、栗東・松永幹)は、一昨年の阪神JF覇者。昨年春の牝馬クラシックではアーモンドアイ相手に差のない競馬を続け、今年の春は中山記念でウインブライトにクビ差の2着、超高速決着だった前走・ヴィクトリアマイルでは後続の目標にされる不利がありながら0秒1差の4着とポテンシャルの高さは折り紙付きと言っていい。9着に沈んだ昨年の秋華賞と同様、約5カ月ぶりの秋初戦だが、昨年は立ち上げが遅れて明らかな急仕上げ。今回はコースで入念に負荷を掛けており、調整過程は段違いにいい。力をしっかり出してきそうだ。

ほか、一昨年このレースの覇者で今年のヴィクトリアマイルでは3着だったクロコスミア(牝6、栗東・西浦)、マーガレットSで3着、クイーンSで2着と近2走重賞で好走を続けているスカーレットカラー(牝4、栗東・高橋亮)、ここで巻き返したい昨年のローズS勝ち馬カンタービレ(牝4、栗東・角居)らにもチャンスがありそう
(Text:Nishimura)

▽【関連リンク】
■【Weekly POG2019⇒2020】先週の結果を公開中!

■[お友だち6万3000人突破!]UMAJIN.net LINE@公式アカウント【限定無料配信】
■【重要】登録ができない、メールが届かない会員様へ

おしらせ一覧

PAGE TOP