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【今週の重賞】[天皇賞・秋]アーモンドアイ 復権V狙う[スワンS]地力高いモズアスコット[アルテミスS]リアアメリア 器は世代最上位級

自身初海外遠征だったドバイターフ(写真)をなんなく制したアーモンドアイだが、帰国初戦の安田記念はよもやの敗北。“東京の借りは東京で返す”ことができるか。

■10月27日、東京競馬場で天皇賞・秋(GI、芝2000m)が行われる。

アーモンドアイ(牝4、美浦・国枝)は、昨年牝馬3冠をなんなく達成すると、ジャパンCではキセキ、スワーヴリチャードらを封じ、レコードタイム更新のオマケ付きで快勝した。今年3月には自身初の海外遠征戦だったドバイターフも制し、これでGIは5勝目。疑いようのない現役最強馬だ。前走の安田記念でよもやの敗北を喫したが、スタート直後の不利プラス前有利の流れのなかクビ+ハナ差の3着に盛り返したのはやはり力あってこそ。一戦ごとの消耗が大きいタイプで、ここへのぶっつけは当初の予定通り。先週の3頭併せでは抜群の反応を示し、ほぼ仕上がっている。復権Vは目前。

サートゥルナーリア(牡3、栗東・角居)は、デビューから無傷3連勝でホープフルSを制覇。年明け初戦で挑んだ皐月賞も制した、文句なしの世代NO.1実力馬だ。日本ダービーは急遽の乗り替わり、スタート後手が響いて4着に終わったが、今秋初戦の神戸新聞杯では1頭だけ別次元の走りから完勝し、あらためて世代最強を高らかに宣言してみせた。今回が初の対古馬戦で、相手関係はこれ以上ない手強さだが、2000mはベストの距離なだけに勝ち負けに期待していいだろう。先週コースで追われ、素軽い切れを披露。休み明けの前走を勝った反動はほとんどなさそうだ。なお、鞍上は主戦C.ルメール騎手がアーモンドアイに騎乗するため、C.スミヨン騎手が務める予定だ。

スワーヴリチャード(牡5、栗東・庄野)は、3歳時に共同通信杯勝ち、ダービー2着、アルゼンチン共和国杯を勝利。そして昨年4月に大阪杯を制し、初のGIタイトルを掴んでみせた。以降勝ち鞍こそないものの昨秋のジャパンCで3着、今春のドバイシーマクラシックで3着、宝塚記念で3着と国内外の強豪と常に互角の走りを続けた。大阪杯を勝ったとは言え、やはり左回りのほうがいいパフォーマンスを出せる馬。ここは力が入る一戦となる。昨年秋の天皇賞は10着に終わったが仕上がり途上だったのに加え、本番では再三の接触があったもの。今年は昨年同時期より攻めで見せる鋭さに迫力があり、仕上がりは段違いに良さそうだ。今回新コンビを組む横山典騎手の手綱捌きにも注目。

ダノンプレミアム(牡4、栗東・中内田)は、2017年の2歳王者。皐月賞回避、ぶっつけのダービーが6着と2018年は悔しい思いをしたが、今春9カ月半ぶりに復帰してから金鯱賞、マイラーズCとハイレベルなGIIを連勝してみせ、現役屈指のポテンシャルをアピールした。期待された安田記念は16着とまさかの大敗に終わったものの、スタート後に挟まれた不利がすべて。まったく競馬になっておらず、度外視していい内容だった。その後7月半ばまで厩舎に置き、丹念にケア。それから放牧に出して秋に備えるという、慎重な調整過程には好感が持てる。帰厩後は順調に気配を上げており、先週の3頭併せでは好タイムを出せた。あとひと追いあれば仕上がってきそうだ。

ほか、近2走が安田記念2着、毎日王冠2着のアエロリット(牝5、美浦・菊沢)、帰国初戦のオールカマー大敗から巻き返したい香港GI勝ち馬ウインブライト(牡5、美浦・畠山)、今年の大阪杯など芝2000mのGIを2勝しているアルアイン(牡5、栗東・池江)、昨年の日本ダービーを制したワグネリアン(牡4、栗東・友道)、新潟記念を快勝しこの距離でやれるところを見せたユーキャンスマイル(牡4、栗東・友道)ら、史上空前レベルの豪華メンバーが激突する。

■10月26日、京都競馬場でスワンS(GII、芝1400m)が行われる。

モズアスコット(牡5、栗東・矢作)は、前走の毎日王冠で0秒6差6着。プラス10キロと仕上がりはいまひとつで、距離も長く最後はモタれ気味だったことを考えれば地力の高さを示せた内容と言っていい。スワンSは昨年ハナ差2着。1回使われた上積みを考えれば、昨年同様の好走は十分可能だろう。先週金曜の坂路追いでは楽にラスト1F12秒2をマーク。順調そのものだ。

ほか、昨年のスワンS3着、前走安田記念で0秒2差4着のグァンチャーレ(牡7、美浦・北出)、函館記念を制するなど底力上位でマイル重賞でも対応できているマイスタイル(牡5、栗東・昆)、近走不振だが昨年このレースを制した実績は侮れないロードクエスト(牡6、美浦・小島)らにもチャンスがありそう

■10月26日、東京競馬場でアルテミスS(GIII、芝1600m)が行われる。

リアアメリア(牝2、栗東・中内田)は、父がディープインパクト、母リアアントニアはBCジュベナイルフィリーズ勝ち馬という折り紙付きの良血馬。6月1日、阪神芝マイルのデビュー戦では最後方で抑えられつつ追走し、持ったまま位置を上げると鞍上が特に追うでもなく突き抜け8馬身差のVを果たした。そこまで攻め切っておらず、実際体にも余裕を感じさせながらこのパフォーマンスを繰り出せるあたり、器は世代最上位級と考えていい。5カ月弱ぶり、初の関東遠征がどうかだが、単なる通過点としそうな雰囲気が漂う。攻めは今回も馬なりオンリーではあるが、先週のコース追いで抜群の折り合いと終いの弾けっぷりを披露。万全だ。

ほか、新潟2歳Sで3着があるビッククインバイオ(牝2、美浦・牧)、新馬戦→クローバー賞と無傷2連勝のオータムレッド(牝2、美浦・手塚)、米でGI2勝ヨシダの半妹で新潟芝マイルの新馬戦を快勝したサンクテュエール(牝2、美浦・藤沢和)らにもチャンスがありそう。
(Text:Nishimura)

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