おしらせ
【今週の重賞】[菊花賞]ヴェロックス 主役は譲れない[富士S]マイルGI2勝アドマイヤマーズが始動
■10月20日、京都競馬場で3冠最終戦菊花賞(GI、芝3000m)が行われる。
ヴェロックス(牡3、栗東・中内田)は、皐月賞でアタマ差2着、ダービーでは0秒4差3着。いずれも不利をこうむりながら結果をしっかり残せており、高い脚力はもちろんだが強靭な精神力とそつなく流れに乗れるセンスは世代随一のものがある。前走の神戸新聞杯を2着と順調に滑り出しており、春2冠の勝ち馬不在なら主役は譲れないところだ。なお、川田騎手・中内田師のコンビは先週・秋華賞に1番人気ダノンファンタジーで臨んだが8着。その悔しさを晴らしたいレースにもなる。前走時にある程度仕上がっており、中間は微調整程度。先週は1秒先に行かせた相手を見ながら、道中じっくり我慢ができていた。高いレベルで安定。
ワールドプレミア(牡3、栗東・友道)は、気性面でまだ大人になり切れていない印象があるがそれでもここまで強敵と互角の走り。前走の神戸新聞杯は直線を向いたタイミングで張られる不利があったが、直線では勝ち馬とタイの上がり3F32秒3の脚を繰り出し3着を確保した。ポテンシャルは世代でも指折りのものがありそうだ。1回使われ精神面、体調面の上積みは大きく見込めるし、過去2勝している京都外回りコースでレースができるのも好材料。Vチャンスは十分だ。先週は武豊騎手を背にウッドコースで終いにいい負荷を掛けられた。体調は変わりなく上々のよう。
ヒシゲッコウ(牡3、美浦・堀)は、ここまで4戦3勝。唯一の敗北はプリンシパルSだが、4カ月の休み明けながらメンバー最速の脚で3着に食い込んだもの。デビュー2戦目だったことも考えれば価値ある一戦だったと言っていいだろう。その後函館2000m戦、札幌2600m戦と危なげなく連勝。特に前走はサンシロウ、トロピカルストームと長丁場で崩れない骨っぽい相手にあっさり勝ち切ったもので、距離はあればあっただけ良さそうなイメージだ。その後はここ一本に絞り調整は入念。サトノティターン、キャンベルジュニアら古馬オープンとレベルの高い併せ馬を消化しており、仕上がりは申し分ない。実績は見劣るが春の2冠と秋の前哨重賞勝ち馬が不在の相手関係なら、一気の戴冠も可能だろう。鞍上はこの週から短期免許で騎乗する名手C.スミヨン騎手。
ほか、京都新聞杯を勝ち神戸新聞杯では4着だったレッドジェニアル(牡3、栗東・高橋忠)、セントライト記念で2着だったサトノルークス(牡3、栗東・池江)、前走の2着クラスを5馬身差で勝ったホウオウサーベル(牡3、美浦・奥村武)、ルメール騎手を確保した重賞2勝馬ニシノデイジー(牡3、美浦・高木)らもラスト1冠を狙う。
■10月19日、東京競馬場で富士S(GIII、芝1600m)が行われる。
アドマイヤマーズ(牡3、栗東・友道)は、無傷の4連勝で昨年の朝日杯FSを制覇。共同通信杯2着、皐月賞4着と距離を延ばしたレースでは惜敗続いたが、前走のNHKマイルCで快勝を収めマイルでは5戦してGI2つを含む5勝。今回初の古馬相手となるが、崩れていない東京戦でもあり、単なる通過点として不思議はない。ここからの始動を念頭に、調整は順調。2週前に長めからいい負荷を掛けられており、これで大方仕上がったようだ。ほぼ万全の態勢で臨めそう。
ノームコア(牝4、美浦・萩原)は、前走のヴィクトリアマイルがおよそ1年半ぶりのマイル戦。出負けはしたものの二の脚で中団に取り付くと、直線では長くいい脚を使って勝利してみせた。走破時計はレコード更新の1分30秒5。距離があってもそつなく走れるが、前走を見る限り持ち味を最大限に出せるのはマイルだろう。1週間前に行われたアドマイヤマーズのNHKマイルCが1分32秒4。好コンディションでの時計勝負となれば、分があるのはこちらだ。骨折があったがしっかり癒えており、帰厩後はコース追いをバリバリ。先週は目一杯負荷を掛けられているし、脚元の不安はほとんどないと見ていいだろう。
ほか、朝日杯FSで2着があるクリノガウディー(牡3、栗東・藤沢則)、今年6月のエプソムCを勝ったレイエンダ(牡4、美浦・藤沢和)、NHKマイルCで3着だったカテドラル(牡3、栗東・池添学)らにもチャンスがありそう
(Text:Nishimura)
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