おしらせ
【今週の重賞】[エリザベス女王杯]クロノジェネシス 心身の進境著しい[福島記念]ミッキースワロー 58.5キロ克服なるか[武蔵野S]連覇狙うサンライズノヴァ[デイリー杯2歳S]ペールエール 能力&センス上位
■11月10日、京都競馬場でエリザベス女王杯(GI、芝2200m)が行われる。
クロノジェネシス(牝3、栗東・斉藤崇)は、阪神JFで2着、桜花賞3着、オークスで3着と大一番で悔しい走りが続いたが、秋華賞で2馬身差Vを収めやっと大輪の花を咲かせた。プラス20キロでも太く見せない体の成長と、牡馬のごとく落ち着き払って臨めた精神面の成長。心身両面の進境著しく、オークスで後塵を拝した相手ラヴズオンリーユーとの再戦となるが、互角以上の走りに期待していいだろう。秋初戦を使えている順調さも強み。先週のウッドコース追いでは6Fの自己ベストを馬なりで更新しており実際、上積みは相当見込めそうな状況だ。
ラヴズオンリーユー(牝3、栗東・矢作)は、リアルスティールやラングレーの全妹という良血馬だ。2歳時に新馬、500万特別と危なげなく2連勝し素質の高さをアピールしたが、フレグモーネの影響で桜花賞は断念。オークスへ目標を切り替え、復帰した忘れな草賞では久々、接触の不利を感じさせず3馬身差の快勝を収めた。そして迎えたオークスでは後方から最速の末脚を繰り出し、2着カレンブーケドールをねじ伏せて世代の頂点へ上り詰めている。順調さを欠きながら、ここまで無敗の4連勝というパフォーマンス。アーモンドアイ、リスグラシューにつぐ牝馬最強クラスの実力馬だと言っていい。この秋も秋華賞を見送るなど決して順調ではなく半年ぶりになるのがどうかだが、先々週、先週とコースでいい負荷。現状脚元の不安は払拭されていそうで、あっさりという可能性まで。
ほか、充実ぶり著しく前走の府中牝馬Sで重賞初制覇を果たしたスカーレットカラー(牝4、栗東・高橋亮)、2年連続このレースで2着に入っているクロコスミア(牝6、栗東・西浦)、目下4連勝中の良血上がり馬ポンデザール(牝4、美浦・堀)、2017年の2歳女王ラッキーライラック(牝4、栗東・松永幹)、鞍上にL.デットーリ騎手を確保したゴージャスランチ(牝4、美浦・鹿戸)らもビッグタイトルを狙う。
■11月10日、福島競馬場で福島記念(GIII、芝2000m)が行われる。
ミッキースワロー(牡5、美浦・菊沢)は、3歳時にセントライト記念を制し、今年の七夕賞で重賞2勝目。動いていける機動力と一瞬の切れ味が持ち味で中山、福島コースを得意としている。秋初戦のオールカマーが負けて強しの上がり最速2着。中間は好気配を見せていることもあり、今回もまず上位争いに加わってきそうだ。ただしハンデは七夕賞時からプラス1キロとなる58.5キロ。もちろん初体験で、相手関係というよりこの斤量を克服できるかだろう。
ほか、3歳時に京都新聞杯を勝ち、今年も中山金杯2着、京都記念2着と重賞で好走続けるステイフーリッシュ(牡4、栗東・矢作)、菊花賞を見送りここに臨んでくるアドマイヤジャスタ(牡3、栗東・須貝)、今年の七夕賞2着など福島巧者のクレッシェンドラヴ(牡5、美浦・林徹)、福島牝馬Sで2着だったフローレスマジック(牝5、美浦・木村)らにも上位食い込みの可能性十分。
■11月9日、東京競馬場で武蔵野S(GIII、ダ1600m)が行われる。
サンライズノヴァ(牡5、栗東・音無)は 前走の交流GI・南部杯を制覇。休み明けを感じさせず、早めに動く積極的な競馬から抜け出した強い勝ち内容だった。昨年の武蔵野Sを制しているように左回りマイルはもともと得意だが、さらに一段階競走馬としてレベルアップを果たした感。前走時で534キロと馬格はあるし、休み明けを使われた上積みを思えば今回の斤量59キロを克服しての連覇は十分にありそう。盛岡遠征後となるものの、先週の坂路追いではオープン馬をアオっており順調そのものだ。
ほか、ダート重賞初挑戦だが目下3連勝中の勢いは魅力のエアアルマス(牡4、栗東・池添学)、前走のリステッド・グリーンチャンネルCを制すなど左回りは得意のアディラート(牡5、栗東・須貝)、青竜S勝ち、ユニコーンS2着と東京マイルで底を見せていない3歳馬デュープロセス(牡3、栗東・安田隆)も争覇圏内。
■11月9日、京都競馬場でデイリー杯2歳S(GII、芝1600m)が行われる。
ペールエール(牡2、栗東・安田隆)は、そつなく流れに乗り終いをしっかり伸ばす好内容から新馬戦を勝利。続く前走・新潟2歳Sは2着だったが、好位から抜け出し勝ちパターンに持ち込んだところを猛襲されたものだった。自身も3F33秒1の末脚を使えており能力、センスともに高いレベルにある。先週の動きがいまひとつだったが、もとから稽古ではそこまで動かない馬。今週しっかり追われれば走れる態勢は整ってきそうだ。
ほか新馬戦、アスター賞とここまで無傷2連勝のサクセッション(牡2、美浦・国枝)、後方から鋭く追い込み小倉2歳Sで2着に入ったトリプルエース(牡2、栗東・斉藤崇)、阪神マイルの新馬戦で強い勝ち方を見せた良血馬ライティア(牝2、栗東・石坂正)らも初重賞タイトルを狙う。
(Text:Nishimura)
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