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【今週の重賞】[ジャパンC]レイデオロ 立ち直り気配顕著[京阪杯]スピード抜群 モズスーパーフレア[京都2歳S]マイラプソディ 重賞初V目前

日本ダービー、天皇賞・秋、ジャパンCをすべて制したのは過去スペシャルウィークとウオッカの2頭だけ。レイデオロは3頭目として歴史に名を残すことができるか。

■11月24日、東京競馬場でジャパンC(GI、芝2400m)が行われる。

レイデオロ(牡5、美浦・藤沢和)は、2017年のダービー馬で昨年は天皇賞・秋を制した。ジャパンCは3歳時に挑戦しシュヴァルグランに1馬身1/4差の2着だったが、すべてが完璧に運べたシュヴァルに対し、レイデオロは1角で窮屈になり位置取りを悪くする不利。スムーズなら逆転の可能性まであっただろう。実績、コース相性は文句なし。“忘れ物”と言えるこのタイトル奪取の機は熟した。オールカマーから中8週と間隔を取り、じっくりと調整されている。速い時計を出さない藤沢和流の稽古で数字は平凡ながら、心身ともに高いレベルに仕上がってきた。立ち直り気配顕著。鞍上は先週から短期免許での騎乗を開始しているW.ビュイック騎手だ。

ムイトオブリガード(牡5、栗東・角田)は、前走・アルゼンチン共和国杯で待望の重賞初勝利。GI後で疲れがあったようだし、直線で窮屈になった目黒記念こそ5着に終わったが、それを除けば東京2400~2500mでまったく崩れていない。初GI挑戦になるが、久々だった前走で心身の成長ぶりは窺えたし、上積みも大きく見込める。鞍上にはC.ルメール騎手を確保しており、争覇圏入りを意識していい。中間は流す程度の併せ馬を1本。時計に派手さはないが、動きは軽快で順調そのものだろう。

スワーヴリチャード(牡5、栗東・庄野)は、勝ち鞍こそ遠ざかっているがドバイシーマクラシックで3着、帰国初戦の宝塚記念も3着と今年に入っても依然高いレベルの走りを続けている。昨年秋は天皇賞10着を経てジャパンCで3着。今年も同様の上積みが見込め、昨年比で相手関係が多少は楽になることを考えれば勝ち負けがあっていい。中間は坂路で負荷を掛ける、これまでとは違うパターンの調整。この刺激策があとひと押しとなる可能性も十分だ。鞍上は先週のマイルCSで6番人気ペルシアンナイトを3着に導いたO.マーフィー騎手が務める。

ほか、昨年の日本ダービー馬ワグネリアン(牡4、栗東・友道)、5月の目黒記念でレコード勝ちを収め鞍上にデットーリ騎手を確保したルックトゥワイス(牡6、栗東・藤原英)、前走の天皇賞・秋でメンバー最速の脚を使い4着に入ったユーキャンスマイル(牡4、栗東・友道)、過去3年このレースで3着、1着、4着のシュヴァルグラン(牡7、栗東・友道)、オークスと秋華賞で2着に入り斤量53キロが魅力のカレンブーケドール(牝3、美浦・国枝)も上位進出を狙う。

■11月24日、京都競馬場で京阪杯(GIII、芝1200m)が開催。なお、このレースは日曜京都最終の第12Rとして行われる。

モズスーパーフレア(牝4、栗東・音無)は、抜群のスピードにモノを言わせるケレン味のない逃げが持ち味。今年3月のオーシャンSで逃げ切り勝ちを収め、前走・スプリンターズSでも自分の型を貫き半馬身差の2着に入った。中山でこそのイメージもあるが、スピードで太刀打ちできる存在がいないだけにあっさり、という可能性十分だ。短期放牧を挟み、先々週栗東坂路4F51秒8、先週51秒4。常に稽古駆けする馬で、驚くような時計でこそないが順調に来ていることは疑いようがなく、自分の力を出せる態勢に仕上がりつつある。

ほか、鋭い脚を使って馬群を捌きオパールSを制したアウィルアウェイ(牝3、栗東・高野)、オパールSでは4角最後方という絶望的な位置から豪脚を繰り出しアウィルアウェイにクビ差の2着まで迫ったエイシンデネブ(牝4、栗東・坂口)、芝に戻っての反撃を期す重賞2勝馬ファンタジスト(牡3、栗東・梅田)、目下3連勝中の上がり馬アイラブテーラー(牝3、栗東・河内)らにも上位食い込みの可能性十分。

■11月23日、京都競馬場で京都2歳S(GIII、芝2000m)が行われる。

マイラプソディ(牡2、栗東・友道)は、中山の新馬戦、野路菊Sとここまで無傷の2連勝で来ている。いずれも全体の走破時計は平凡だったが、緩い流れのなか折り合えるセンスと非凡な瞬発力で勝ち切っており器は相当なレベル。今回も頭数的に時計勝負にならなさそうで、3連勝での重賞初制覇は目前だ。中間は意欲的に乗り込まれており先々週、先週とオープン馬トリコロールブルーに見劣らない動きを披露。2カ月ぶりでも万全の状態にありそう。

ほか、札幌二千の未勝利戦を5馬身差で圧勝したミヤマザクラ(牝2、栗東・藤原英)、京都二千の1勝クラス特別・紫菊賞を逃げ切って勝利したロールオブサンダー(牡2、栗東・橋口)、東京二千の百日草特別で3着だったヒシタイザン(牡2、栗東・角田)らも馬券圏内入りの可能性あり。
(Text:Nishimura)

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