おしらせ
【今週の重賞】[朝日杯FS]前走はレコードV サリオスが2歳王者狙う[ターコイズS]シゲルピンクダイヤ 初の古馬相手でも
■12月15日、阪神競馬場で朝日杯FS(GI、芝1600m)が行われる。
サリオス(牡2、美浦・堀)は、東京マイルのデビュー戦がノーステッキでの完勝だった。そこから4カ月ぶりのサウジアラビアRCでは、ゴール手前で抜け出しを図ったところクラヴァシュドール(後に阪神JFで3着)に並び掛けられたが、これを退け結局1馬身1/4差の快勝。走破時計は自身新馬勝ちから4秒4縮め、コースレコードは0秒3更新する1分32秒7だった。流れに乗れるセンスと確実な終いの脚を兼備。初の関西遠征、初の右回りがどうかという点はあるにせよ素材は間違いなく世代ナンバーワンなだけに、3連勝での2歳王座獲得は濃厚と言える。世界的名手R.ムーア騎手の手綱捌きにも注目。2カ月半ぶりになるが、稽古で見せる反応面は確実に前走時を凌駕している。R.ムーア騎手が跨った先週の3頭併せでは後方から楽に併入を果たし、万全をアピール。ほぼ仕上がっており、輸送を控えた今週は調整程度で大丈夫だろう。
レッドベルジュール(牡2、栗東・藤原英)は3キロ軽い減量起用かつマイペースの逃げから勝ちパターンに持ち込んだ2着馬をねじ伏せ、デビューウインを果たした。そこから4カ月半ぶりの前走・デイリー杯2歳Sは、成長分があるにせよプラス28キロでの出走。出はいまひとつで後方からとデビュー戦とは違う形になったが、直線に入るとインからスパッと抜け出し完勝を収めている。2連勝の内容はいずれも濃く、それぞれ異なるパターンだったのも器の大きさを強調。阪神経験があるのは強みで、鞍上C.スミヨン騎手も魅力だ。こちらも2歳王者の資格十分。先週はウッドコースで古馬1勝クラス相手にグイグイ追われて、力強い伸びを示した。ゴール板を過ぎても追われたあたり、体調面にはかなり自信がありそうだ。上積み大。
ほか、京王杯2歳Sをレコードで制したタイセイビジョン(牡2、栗東・西村)、函館2歳Sを勝ち京王杯2歳Sでは2着だったビアンフェ(牡2、栗東・中竹)、もみじSを快勝したラウダシオン(牡2、栗東・斉藤崇)も上位進出を狙う。
■12月14日、中山競馬場でターコイズS(GIII、芝1600m)が行われる。
シゲルピンクダイヤ(牝3、栗東・渡辺)は、チューリップ賞2着、桜花賞2着、ローズS4着、秋華賞3着。距離が長すぎたオークスこそ大敗に終わったが、同世代相手にハイレベルな走りを続けてきた。チューリップ賞、桜花賞の走りから現状右回りマイルがベスト条件だろう。古馬を相手にするのはこれが初めてだが、恵まれた感あるハンデ54キロなら主役は譲れない。中間は渡辺師が付きっ切りで稽古を付け、先週はウッドコースで好タイムをマークした。GIを使われた反動は感じられず順調そのものだ。
トロワゼトワル(牝4、栗東・安田隆)は、前走・京成杯AHで鮮やかに逃げ切って勝利。開幕2日目の好コンディション、斤量52キロの恩恵があったにせよJRAレコードを更新し、後続に3馬身以上の差をつけての圧勝は能力あってこそ。今回はハンデ54キロとなるが同じ中山マイルで牝馬同士なら、当然勝ち負けを意識する一戦となる。
ほか、今春のフラワーCを制したコントラチェック(牝3、美浦・藤沢和)、実績最上位ながらその分56キロを課せられるフロンテアクイーン(牝4、美浦・国枝)、京成杯AHで2着だったディメンシオン(牝5、栗東・藤原英)にも上位食い込みの可能性十分。
(Text:Nishimura)
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