おしらせ
【今週の重賞】[シンザン記念]好素質馬サンクテュエール 初タイトルなるか[フェアリーS]マイル連勝シャインガーネット 鞍上はマーフィー騎手
■1月12日、京都競馬場でシンザン記念(GIII、芝1600m)が行われる。
サンクテュエール(牝3、美浦・藤沢和)は、母が米GI馬ヒルダズパッション。全兄が屈腱炎で無念のリタイアとなった未完の大器ジークカイザー、半兄が米で芝ダート両方のGIを制したヨシダという超良血馬だ。昨年8月の新馬戦は好位から楽に抜け出し快勝。続く前走アルテミスSは圧巻の切れ味を見せたリアアメリアにこそ屈したが、サンクテュエール自身抜群の折り合いからいい脚を使えていた。血統背景からの期待を裏切らない好素質馬で、走りやすい京都マイルなら初タイトル獲得濃厚だ。2カ月半ぶりだが、当初からこのレースを目標として順調に乗り込まれており昨年暮れからは古馬オープンに胸を借りるいい稽古を消化できている。コース追いで右回りを問題なくこなしているのは好材料だ。
タガノビューティー(牡3、栗東・西園)は新馬戦、1勝クラス特別と砂で2連勝。前走のGI・朝日杯FSが初の芝挑戦で、道中は速いペースに戸惑いおっつけ通しだったが、いざスパートを掛けられるとグイグイと反応して1、2着馬以上の上がり3F35秒2の末脚で4着に食い込んでみせた。この走りっぷりもそうだし、半兄はNHKマイルCで2着に入るなどオープンクラスの芝マイル戦で渋太く活躍したタガノブルグ。芝でやれる素養は十分で、慣れが見込める今回は勝ち負けに期待できる。GIから中3週なので、中間はそこまで派手に動いていないが本数は順調にこなしている。好調維持。
ほか、新馬戦で5馬身差圧勝を収めたフィエールマンの半妹ルーツドール(牝3、栗東・藤岡)、レコード決着だった京王杯2歳Sで3着のヴァルナ(牡3、栗東・寺島)、函館2歳S3着、ききょうS勝ち、朝日杯FS5着と豊富な戦歴が魅力のプリンスリターン(牡3、栗東・加用)らも上位進出を狙う。
■1月13日、中山競馬場でフェアリーS(GIII、芝1600m)が行われる。
シャインガーネット(牝3、美浦・栗田徹)は中山の新馬戦、東京の赤松賞と芝マイル戦で目下無傷の2連勝。いずれも際どい勝負を制したものだが、余裕のある作りだったことを考えれば好素材なのは間違いない。高いレースセンスと勝負根性は中山マイル戦でこそ活きる長所で、鞍上が先週“旋風”級の活躍を見せたマーフィー騎手というのも心強い。そこまでの傑出馬がいない混戦模様から抜け出し、タイトルを掴むか。マーフィー騎手が感触を確かめた先週3日の稽古では機敏な反応から楽に追走併入。一連の好調をしっかりキープできている。
アヌラーダプラ(牝3、美浦・萩原)も新馬戦、1勝クラスと無傷の2連勝。前走で後方に控え脚を溜める競馬をこなしたのは好材料で、新馬戦で中山マイルを経験済みなのもいい。好勝負に期待できる。なお2連勝の手綱を取っていた三浦騎手が負傷のため、現在鞍上は未定だ。短期放牧を挟み2週続けて前向きな姿を披露。今週のひと追いでしっかり力を出せる態勢に整ってくるだろう。
ほか、女傑ダイワスカーレットの仔で新馬戦を快勝したダイワクンナナ(牝3、美浦・国枝)、強豪牡馬揃っていた東スポ杯で4着だったオーロラフラッシュ(牝3、美浦・藤沢和)、中山マイルの特別戦・ひいらぎ賞を押し切って勝利したスマイルカナ(牝3、美浦・高橋祥)らにも注目だ。
(Text:Nishimura)
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