おしらせ
【今週の重賞】[フェブラリーS]連覇狙うインティ 単騎逃げ濃厚[ダイヤモンドS]タイセイトレイル ハンデ据え置きなら[小倉大賞典]力断然ヴェロックス[京都牝馬S]サウンドキアラ 得意京都で重賞連勝だ
■2月23日、京都競馬場で今年初のJRAのGI競走・フェブラリーS(GI、ダ1600m)が行われる。
インティ(牡6、栗東・野中)は、破竹の7連勝で昨年のフェブラリーSを制覇。その後、自分の形に持ち込めない際の脆さもあり勝ち鞍からは遠ざかっているが、超ハイレベル戦と言えた2走前のチャンピオンズCが0秒2差3着なら力に衰えはない。前走・東海Sは1番人気を裏切る3着に終わったものの、ハナにこだわらず中団に控えてから差し込む新味を見せ、一定の収穫はあったと言えよう。今回メンバー構成を見渡せば単騎逃げは濃厚だし、仮に逃げ不発でも控えて脚を使うというカードを持てているのは大きい。チャンピオンズCで先着を許した2頭が不在なら、主役は譲れないところだ。前走時にほぼ仕上がっていたので中間の時計は軽めの調整でOK。いい状態で臨めそう。
サンライズノヴァ(牡6、栗東・音無)はユニコーンSに武蔵野Sと、東京ダ1600mの重賞2勝。それを含めて東京ダートでは都合6勝を挙げているコース巧者だ。フェブラリーSは過去2年挑戦し4着、7着に終わっているが、昨年10月に南部杯を制してGI級タイトルを上積み。“箔がついた”いまなら手が届いて不思議はない。帰厩後はサウジアラビア遠征を控えるクリソベリルと熱のこもった追い比べを再三こなし、先着を連発。攻め気配絶好と言える。
2018年の安田記念覇者モズアスコット(牡6、栗東・矢作)は、前走の根岸Sが初のダート挑戦だった。2カ月半ぶりで仕上がりはいまひとつに思えたし、ゲートで出遅れ。しかしすぐに流れに乗ると、ラストは勝ちパターンに持ち込んでいたコパノキッキングをあっさり差し切っての勝利を収めた。しばらく勝ち切れていなかったのが嘘のような快勝ぶりで、砂適性は計り知れない。使われての上積みとダートへの慣れも加味して考えればGIでも好勝負は可能だろう。中間の速い時計は14日金曜日の坂路追い1本のみだが、楽にラスト2Fを12秒3-12秒6で駆け抜けており、上昇気配著しい。
ほか東京ダ1600mでここまで4戦4勝、前走の交流GI・南部杯では2着に入ったアルクトス(牡5、美浦・栗田)、昨年のユニコーンSを制したワイドファラオ(牡4、栗東・角居)、昨年は9着に終わったが武蔵野Sを制すなどこの1年東京コースで再三好走してきたワンダーリーデル (牡7、栗東・安田翔)らも上位進出を狙う。
■2月22日、東京競馬場でダイヤモンドS(GIII、芝3400m)が行われる。
タイセイトレイル(牡5、栗東・矢作)は、昨秋のアルゼンチン共和国杯で2着、前走・日経新春杯で4着。スパッとは切れないが、長く渋太く脚を使えるので初の3000m超のレースでも問題なくこなせそう。ハンデは過去2回GIIで背負った55キロから据え置きで、GIIIのここなら上位進出必至だろう。中間しっかり追われたのは先週のコース追いのみだが、ここで負荷を掛けられたことによってグンと良くなってきそうな雰囲気はある。
ほか、斤量増と東京コース替わりがどうかだが前走・万葉S勝ちが鮮やかだったタガノディアマンテ(牡4、栗東・鮫島)、万葉Sで3着だったレノヴァール(牡5、栗東・高野)、前走の準オープン・迎春Sで快勝収めたオセアグレイト(牡4、美浦・菊川)、昨年の目黒記念で4着、アルゼンチン共和国杯は6着だったポポカテペトル(牡6、栗東・友道)らにも注目だ。
■2月23日、小倉競馬場で小倉大賞典(GIII、芝1800m)が行われる。
ヴェロックス(牡4、栗東・中内田)は、皐月賞2着、日本ダービー3着、菊花賞3着と昨年のクラシックで大健闘の走りを続けた。今回の相手関係なら力断然。小倉千八は新馬戦で8馬身差圧勝を収めているし、若駒S勝ち、若葉S勝ちも小回り適性の高さを物語る。舞台設定は申し分なし。ハンデはクラシックで背負った57キロに収まっており、負けられない一戦になる。常に稽古では走るタイプだが、それを差し引いても先々週、先週の動きは特筆レベル。絶好の仕上がりだ。
ほか、前走・中山金杯で3着だったテリトーリアル(牡6、栗東・西浦)、昨夏の新潟記念でユーキャンスマイルにクビ差の2着だったジナンボー(牡5、美浦・堀)、近走冴えないが昨年このレースが2着、夏の小倉記念で4着とコース適性高いタニノフランケル(牡5、栗東・角居)らにも注目だ。
■2月22日、京都競馬場で京都牝馬S(GIII、芝1400m)が行われる。
サウンドキアラ(牝5、栗東・安達)は、前走の京都金杯で重賞初制覇。そつのない立ち回りで安定感あるタイプだが、直線平坦で鋭い脚が活きる京都はさらに走れる。久しぶりの1400m戦、かつ別定戦で斤量は前走からプラス2キロだが得意の京都なら重賞連勝の可能性十分だ。先週は坂路馬なり単走で好タイムをマーク。まとまった休みなく走っているが、依然好調域にある。
ほか、桜花賞2着の実績があるシゲルピンクダイヤ(牝4、栗東・渡辺)、目下3連勝中の良血上がり馬ドナウデルタ(牝4、栗東・石坂正)、昨年このレースで0秒3差4着に入るなど1400m戦得意なアルーシャ(牝5、美浦・藤沢和)らにも注目だ。
(Text:Nishimura)
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