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【今週の重賞】[小倉大賞典]4歳馬レッドランメルトなどディープ産駒集結の難解ハンデ重賞

■2月19日、小倉競馬場で第57回・小倉大賞典(GIII、芝1800m)が行われる。

レッドランメルト(牡4、美浦・国枝)は昨年後半に3連勝を飾りオープン入りした4歳馬。前走の中山金杯では好位から進めたが前に馬を置けずやや力み加減で終始外を回る競馬を強いられたため、脚を溜めきれなかったものの勝ち馬とは0秒3差6着。初重賞でも見せ場を作り、力を示した内容だ。初の小倉となるが、場所問わず好走できる柔軟性を持ち合わせており、機動力を活かした先行する競馬に安定感がある。また1800m戦で4着以下に敗れたことがなく好材料。大得意の距離で重賞初タイトルを手にすることができるか。

ヒンドゥタイムズ(セ7、栗東・斉藤崇)は昨年去勢し夏の小倉記念で復帰。中団後ろで脚を溜め、直線で爆発させるC.ホー騎手の好騎乗も光り2着に好走した。勝ち馬マリアエレーナには5馬身差をつけられたが、後のエリザベス女王杯に勝利したジェラルディーナには先着と、斤量面で恵まれていた牝馬2頭に割って入る恰好となった。その後の秋2戦は大きく崩れてはいないがワンパンチ欠く走り。今回は実績のある小倉に戻り、B.ムルザバエフ騎手を確保した。再度外国人騎手できっかけを作りたい一戦だ。

ウイングレイテスト(牡6、美浦・畠山)は約2年もの間、3勝クラスで足踏みしていたが、5歳秋に勝ち上がり待望のオープン入りを果たした。その後のリステッドレースで3着→1着と順調に成長。2走前のディセンバーSでは1000m通過が59秒0とタイトな流れのなかで好位から3着を確保しており、小回り小倉、重賞の相手関係でペースが速まっても対応できそうだ。晩成開花の今、勢いのままに結果を残せるか注目したい。

例年ディープインパクト産駒の好走が目立つ重賞なだけにレッドランメルト以外にも、勝ち星から長らく遠のいているものの前走白富士Sで0秒5差の5着に健闘したサトノエルドール(牡7、美浦・国枝)や、ハナに立ちレースの主導権を握りそうなレッドベルオーブ(牡5、栗東・藤原)もエントリー。拮抗気味のメンバー構成でいずれかが穴をあける可能性も高そうだ。

他にも、エリザベス女王杯7着のホウオウエミーズ(牝6、美浦・池上)、小倉巧者のカテドラル(牡7、栗東・池添学)なども出走を予定している。一筋縄ではいかないハンデ重賞としてお馴染みで、過去10年では3連単6ケタ配当決着が5回発生。例年以上と言える混戦模様の今回も、夢のある高配当を期待できるかもしれない。

(Text:Funaki)

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