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コラム

2022/05/10  UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」

【京王杯SC(GII)攻略データコラム】当日の「単勝オッズ」と「枠順」に注目

京王杯SC(GII) 4歳上 別定 東京芝1400m
※2012年以降、過去10年分のレースデータを基に分析する。

■人気
・1番人気/【3.0.0.7】
 勝率30.0% 複勝率30.0%
・2番人気/【2.2.3.3】
 勝率20.0% 複勝率70.0%
・3番人気/【1.0.1.8】
 勝率10.0% 複勝率20.0%
・4番人気/【2.1.1.6】
 勝率20.0% 複勝率40.0%
・5番人気/【1.1.0.8】
 勝率10.0% 複勝率20.0%
・6番人気/【0.1.1.8】
 勝率0.0% 複勝率20.0%
・7-9番人気/【0.2.3.25】
 勝率0.0% 複勝率16.7%
・10番人気以下/【1.3.1.63】
 勝率1.5% 複勝率7.4%

1番人気は過去10年で3勝するも2、3着はゼロ。また3番人気は1勝3着1回のみで、複勝率は20.0%と冴えない成績。一方、2番人気は複勝率70.0%と上々で、複勝回収率も134%とプラス収支を計上している。

10年前の2012年には3連単179万馬券が飛び出したように荒れやすいレースであり、基本的に上位人気はアテにならない。ただし単勝オッズでのデータをチェックすると、「4.0-4.9倍」のゾーンは【4.2.3.3】勝率33.3%、複勝率75.0%という素晴らしい成績。1-3番人気の好走馬の多くがこのオッズ帯に含まれており、ここがスイートスポットになっているようだ。

以下、4番人気と7番人気の好走率がいくらかいいものの、ほかに目立った特徴や傾向は見当たらない。フタ桁人気での激走もあり、昨年も10番人気のトゥラヴェスーラが2着に突っ込んできた。なので人気にとらわれず、買いたい馬や面白そうな馬を狙っていっていいだろう。

■性別
・牡・セン/【10.9.10.112】
 勝率7.1% 複勝率20.6%
・牝/【0.1.0.16】
 勝率0.0% 複勝率5.9%

出走数が少ないとはいえ、牝馬の好走は2019年のリナーテ2着の1回のみ。この結果だけを見ると、牝馬には手が出ないように映る。

だが、内実を精査すると、出走馬17頭の中で3番人気以内に支持された馬はゼロ。最高でも2014年アミカブルナンバーの4番人気で、結果も5着とほぼ人気通りの結果だった。

また人気以上に走ってくるケースが多く、唯一の2着馬リナーテも6番人気。昨年はビオグラフィーが13番人気で5着と掲示板に載ったのを筆頭に、牝馬5頭中4頭が人気以上の着順を得ていた。これらの結果を踏まえると、牝馬の字面の不振は、単に能力のある牝馬が参加していなかっただけであることがうかがえる。

今年は重賞4勝のメイケイエールをはじめ、スカイグルーヴやシャインガーネットなど人気になりそうな牝馬が複数出走する。見た目のデータを鵜呑みにし、牝馬だから…と軽視すると、痛い目に遭うかもしれない。

■馬体重
・439キロ以下/【1.0.0.4】
 勝率20.0% 複勝率20.0%
・440-459キロ/【0.0.1.12】
 勝率0.0% 複勝率7.7%
・460-479キロ/【2.3.2.30】
 勝率5.4% 複勝率18.9%
・480-499キロ/【1.5.1.41】
 勝率2.1% 複勝率14.6%
・500-519キロ/【4.1.5.28】
 勝率10.5% 複勝率26.3%
・520キロ以上/【2.1.1.13】
 勝率11.8% 複勝率23.5%

大型馬の成績がよく、500キロ以上の馬から勝ち馬6頭が出ている。その勝ち馬の人気を見ても、「1人気2頭、3人気1頭、4人気2頭、10人気1頭」と中穴から人気薄の馬も含まれていた。

東京芝1400mは短距離カテゴリーの中では広く直線も長いコースなので、馬力がありながらも器用さに欠ける巨漢馬が全力を発揮しやすいのだろう。

なお年齢別成績や斤量別成績には顕著な傾向は見られなかった。人気同様に、年齢や斤量にはとらわれる必要はなさそうだ。

☆前走500キロ以上の馬⇒ラウダシオン(※前2走が体重発表のない海外戦のため3走前の阪神Cを参照)、リフレイム、リレーションシップ

■枠順
・1枠/【0.0.2.14】
 勝率0.0% 複勝率12.5%
・2枠/【0.1.2.14】
 勝率0.0% 複勝率17.6%
・3枠/【1.1.3.13】
 勝率5.6% 複勝率27.8%
・4枠/【0.1.1.18】
 勝率0.0% 複勝率10.0%
・5枠/【4.0.0.16】
 勝率20.0% 複勝率20.0%
・6枠/【1.2.1.16】
 勝率5.0% 複勝率20.0%
・7枠/【3.2.1.17】
 勝率13.0% 複勝率26.1%
・8枠/【1.3.0.20】
 勝率4.2% 複勝率16.7%

・1-4枠/【1.3.8.59】
 勝率1.4% 複勝率16.9%
・5-8枠/【9.7.2.69】
 勝率10.3% 複勝率20.7%

枠順には見逃せない傾向がある。短距離戦にもかかわらず、内寄りの1-4枠の成績が芳しくなく、特に1枠は一頭も連対馬を出せていない。一方、外めの枠が優秀で、5-8枠からは勝ち馬が9頭、2着馬も7頭輩出している。昨年も1着は5枠、2着は6枠で決着。連対ベースでは明らかに「内枠劣勢、外枠優勢」になっているのだ。

特にこの傾向は人気サイドに顕著。1-3番人気30頭の枠別成績を調べると、1-4枠は【0.0.4.8】と、なんと連対馬を一頭も出せていないのに対し、5-8枠は【6.2.0.10】と好走馬は外枠に集中していたのだ。

前項で成績がいいと述べた大型馬は、窮屈な内枠よりも外めの枠のほうが伸び伸びと走れるので、こういった傾向が出るのかもしれない。実際、当日500キロ以上で連対した馬の大半は5-8枠に入っていた。

東京芝1400mのレース自体は枠の有利不利はあまり認められないので、この傾向は本レース特有のものなのだろう。4枠以内に入った馬、特に人気馬については割り引いて考えたほうがよさそうだ。

■斤量増減
・斤量減/【6.4.5.42】
 勝率10.5% 複勝率26.3%
・増減なし/【3.5.4.62】
 勝率4.1% 複勝率16.2%
・斤量増/【1.1.1.24】
 勝率3.7% 複勝率11.1%

斤量の増減について調べると、前走から斤量が減る馬の成績がよく、【6.4.5.42】と3着内馬の半数を占めており、回収率も単勝は118%、複勝率は129%と、儲かる数字を記録していた。これは前走GIレースやハンデ戦などで重い斤量を課せられて苦戦した馬が、斤量が軽くなって好走するケースが多々あるからだ。

一方、前走と斤量が変わらないと、好走率は平均値を下回り、さらに前走から斤量が増えてしまうと、【1.1.1.24】と馬券がらみが急減する。こちらはGI勝ちのある馬が58キロを背負わされて凡走するパターンと、前走ハンデ戦で軽斤量だった馬が斤量増で苦しむパターンにわかれている様子。

これらの傾向は前走GIII組に顕著に表れ、前走GIII戦から斤量減で出走した馬は【3.2.2.7】勝率21.4%、複勝率50.0と、2頭に1頭は馬券になる計算となり、回収率も単複ともに100%オーバーを記録している。これは前走準OP組にも同様の傾向が見られる一方、GI・GII組は斤量の増減でそこまで大きな差は生じない。斤量の増減については、GIII以下の格下組に注意を払おう。

☆前走から斤量減⇒シャインガーネット、メイケイエール

■前走レース
・高松宮記念/【5.2.2.23】
 勝率15.6% 複勝率28.1%
・東京新聞杯/【2.3.1.0】
 勝率33.3% 複勝率100.0%
・ダービー卿CT/【2.2.2.20】
 勝率7.7% 複勝率23.1%
・京都牝馬S/【0.1.0.1】
 勝率0.0% 複勝率50.0%
・阪神牝馬S/【0.0.0.5】
 勝率0.0% 複勝率0.0%
・上記以外のGIII/【0.0.0.20】
 勝率0.0% 複勝率0.0%
・海外レース/【0.0.0.2】
 勝率0.0% 複勝率0.0%

出走頭数とともに3着内数がもっとも多いのが高松宮記念組。馬券の中心はここになるだろう。そこでの着順は不問で、フタ桁着順からの巻き返し勝利が2年連続で続いているほどだ。

高松宮記念組で面白いのは「前走の馬場状態」。良馬場だったときは【0.0.1.14】と3着馬1頭しか送り出せていないのに、稍重以上だったときは【5.2.1.9】と同組の好走馬のほぼすべてをカバーしているのだ。高松宮記念からの臨戦は1F距離が延びるため、スタミナの要るタフな馬場を走ってきたほうが距離延長に耐えられるからだと思われる。

高松宮記念組以上に注目なのが東京新聞杯組で、サンプル数が多くないとはいえ【2.3.1.0】と好走率100%を誇っている。間隔のあるローテーション、同じ東京コースでの距離短縮という臨戦構図が本レースにピタリとハマるのだろう。

もっとも、出走馬6頭はすべて当日5番人気以内に推されており、また2012年のサダムパテック以外は東京新聞杯で5着以内に走っていた。例外のサダムパテックにしても、それまでに重賞2勝、皐月賞では2着に好走するほどの実績の持ち主だった。今年唯一の東京新聞杯組であるワールドバローズは前走7着で、実績も2走前に3勝クラスを勝ってOP入りを果たしたばかり。唯一の重賞出走・アーリントンCも5着に敗れている。この実績で果たして“先輩”たちのような結果を残せるだろうか。

ダービー卿CT組も馬券になっており、好走率もわずかとはいえ平均値を上回っている、同組の取捨は「前走の着順」。前走で5着以内だと【2.1.2.10】と好走馬6頭のうち5頭を輩出するのに、前走6着以下だと【0.1.0.10】と2着馬1頭しか出せていないのだ。

京都牝馬Sはサンプルが2頭のみで参考記録とはいえ、2019年に6番人気で2着に走ったリナーテは前走でも2着に好走していた。今年同様の戦歴で臨むスカイグルーヴにとっては嬉しいデータだろう。

阪神牝馬S組と前出以外のGIII組からは好走馬はゼロ。またサンプル不足ながら海外組も馬券になっていない。

☆前走高松宮記念⇒シャインガーネット、メイケイエール
☆前走東京新聞杯⇒ワールドバローズ
☆前走ダービー卿CTで5着以内⇒ギルデッドミラー、タイムトゥヘヴン

(Text:sakura kyosuke)

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