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海外競馬

ピックアップレース情報提供 World RaceNews.com【WRN】

2018年11月06日(火)

メルボルンC(GI)芝3200m

  • 【レース格】★★★★
  • 【総賞金】705万豪ドル
  • 【開催競馬場】フレミントン
  • 【勝馬】クロスカウンター
  • 【騎手】K.マカヴォイ
  • 【トレーナー】C.アップルビー
見解

【結果詳報】
現地時間6日、オーストラリアのフレミントン競馬場で行われた芝3200mのGI・メルボルンCは、道中後方に控えていたK.マカヴォイ騎手騎乗のクロスカウンター(Cross Counter)が、直線で大外から各馬を交わして優勝。単勝7番人気の伏兵が混戦を制し、初のGIタイトルを獲得した。

日本から挑んだチェスナットコートを含む、フルゲート24頭によって争われた今年のメルボルンC。日本国内でも馬券発売が実施され、前哨戦のコーフィールドCなどGIを3連勝中のベストソリューション(Best Solution)が単勝5.1倍の1番人気に推された。2番人気は3頭出しとなったA.オブライエン厩舎の1頭ユカタン(Yucatan)。僚馬ザクリフスオブモハー(The Cliffsofmoher)が3番人気で続き、以下、マルメロ(Marmelo)、マジックサークル(Magic Circle)、アヴィリオス(Avilius)という人気順に。チェスナットコートは、単勝42.6倍の13番人気だった。

レースは、人気のベストソリューションがゲートで出遅れたものの、そのほかの各馬はまずまずのスタート。すぐに長い直線コースを使ってのポジション争いが繰り広げられ、ランナウェイ(Runaway)が先頭に。ほとんど差がなくヴァンジュールマスク(Vengeur Masque)、フィンシュ(Finche)、エースハイ(Ace High)といった馬たちが続く。一方、人気の各馬は中団よりも後方に位置しており、出遅れたベストソリューションは後ろから4、5頭目の内ラチ沿いを追走。その外にはアヴィリオス、マルメロがつけ、1馬身後方にクロスカウンターが控えた。また、オブライエン厩舎の3頭はロストロポーヴィチ(Rostropovich)が比較的前のポジションをとったものの、ユカタンとザクリフスオブモハーは中団よりもやや後方からの競馬になる。

1周目のゴール板に差しかかろうとする頃にはおおよその隊列が決まり、ランナウェイを先頭に各馬が2周目に入ろうとするが、ここでアクシデント。後方にいたザクリフスオブモハーが故障を発生して急減速し、そのあおりを受けたアヴィリオスが大きく後退してしまう。対照的にこれをギリギリのところでかわしたのがクロスカウンターで、同馬は集団に遅れることなく2周目に入っていった。

その後もランナウェイを先頭にレースは進み、残すところは800mに。この辺りから後方にいた馬たちの鞍上の手が動き出し、一斉にスパート態勢に入る。チェスナットコートも各馬に合わせるように動き出し、4コーナーでは内を突くような仕草を見せたが、外から迫ってきたマルメロと内のベストソリューションに挟まれる格好となり、川田騎手が手綱を引くロス。この時点で苦しくなってしまった。

そして最後の直線、逃げたランナウェイをかわしてフィンシュが先頭に立ち、ゴールを目指すが、アプリンスオブアラン(A Prince Of Arran)が外からこれに並びかける。さらに、離れた内からはマルメロが勢いよく伸びてきており、一旦は2頭をかわして前に出るが、直後に各馬をまとめて捉えたのがクロスカウンターだった。直線入口で大外に持ち出された同馬は、溜めていた末脚を爆発させるかのように伸びると、ゴールまで残り50mのところでマルメロを捉えて先頭へ。そのままリードを1馬身まで広げてゴールした。

2着のマルメロは、H.ボウマン騎手がポッカリ開いた内のスペースを巧みに突いたものの、僅かに及ばず。そこから2馬身差の3着には、GIIIホッサムHで出走権を獲得し、中2日で挑んだアプリンスオブアランが入った。

なお、そのほかではチェスナットコートが14着に敗れたほか、ベストソリューションが8着、ユカタンが11着に終わっている。また、レース序盤に競走を中止したザクリフスオブモハーは右肩を骨折しており、予後不良となった。

勝ったクロスカウンターは、父Teofilo、母Waitress(母の父Kingmambo)という血統の3歳セン馬。昨年デビュー2連勝を飾ったものの、その後に去勢手術が行われたため、今シーズンの初出走は6月に入ってから。復帰後の2戦は2、4着に終わったが、3戦目のハンデ戦で3勝目を挙げると、2走前のGIII・ゴードンSでは英ダービー2着のディーエックスビーに4馬身半差をつけて初重賞制覇を果たしている。前走のGII・グレートヴォルティジュールSはアタマ差及ばず2着だったが、GI・パリ大賞の勝ち馬で後にGI・英セントレジャーも勝利するキューガーデンズには先着していた。通算成績は8戦5勝。

【展望】
1年を通じて競馬が開催されているオーストラリア。その点は日本と同じだが大きく異なるのはシーズンが日本のように1月1日からスタートではなく、8月1日からとなり、翌年の7月31日までとなる点である。

つまり、現在のオーストラリアは2018/2019年シーズンにおいて上半期となるが、既にその目玉とも言える芝のレースにおいて世界最高賞金の「ジ・エベレスト」や、中距離路線、最強馬決定戦の位置付けにある「コックスプレート」等は終了しており、年内においてのBIGレースはメルボルンCを残すのみ。そのメルボルンCだが、オーストラリアでは単に競馬のレースとしてだけではなく、国をあげてのBIGイベントとして行われ、レース当日は“メルボルンCデー”としてメルボルン近郊大都市圏は祝日となるそうだ。

そんなメルボルンCの施行条件は芝の3200m。その距離からお分かりのとおり、ステイヤーによるGI戦であり、日本で言えば天皇賞・春がこれにあたるが、決定的な違いはメルボルンCが“ハンデ戦”であること。それで言えば、スプリント最強馬決定戦の「ジ・エベレスト」や中距離最強馬決定戦の「コックスプレート」とは異なり、ステイヤー最強馬決定戦とまで言うのはどうか?と思うが、160年近い歴史を持つ、このメルボルンCを勝つことがオーストラリアのホースマンにとっては最大の名誉とされている。

またこのメルボルンCは他国の馬の参戦もこれまで多く見られ、2000年以降、アイルランド調教馬が3頭、フランス調教馬が2頭、ドイツ調教馬が1頭、そして日本調教馬も、2006年に出走したデルタブルースが勝利しているは皆様もご存じのことだろう。

日本調教馬はそのデルタブルースの他にも、アイポッパー、ポップロック、トウカイトリック、アドマイヤラクティ、フェイムゲーム、ホッコーブレーヴ、カレンミロティックといった馬が挑戦しているが、デルタブルースが勝ったその際、アイポッパーが2着となった以外はいずれもフタ桁着順に敗れている。

今年はメルボルンCの前哨戦に位置付けられるコーフィールドCにて13着だったチェスナットコートが出走を予定しており、巻き返しを期待したいとろだ。

それではここからはその日本調教馬のライバルとなる馬達をお伝えしていく。まずはチェスナットコートが前走に出走したコーフィールドC組だが、その優勝馬であるベストソリューション(Best Solution)が、ここでも人気を集める事になるだろう。コーフィールドCはホームズマンと僅差の勝負であったが斤量差が4.5キロ合った事を思えば素直にその勝利を評価すべき。問題は57.5キロのハンデ。メルボルンCにおいては2005年に日本にも来日経験のあるマカイビーディーヴァが3連覇をした際に58.0キロを背負っていたが、過去40年間で57キロ以上を背負って優勝したのは同馬のみである。ドイツのGI戦、ベルリン大賞(ホッペガルテン、芝2400m)、バーデン大賞(バーデンバーデン、芝2400m)、そして前走のコーフィールドC(コーフィールド、芝2400m)と、GI戦3連勝の勢いはあるが、軽ハンデ馬に足をすくわれる可能性も考えておきたい。

コーフィールドCで3着だったのはザクリスオブモハー(The Cliffsofmoher)。昨年の英ダービー2着馬だが、まだGI勝ちがなく、善戦どまりが目立つ。コーフィールドCでもベストソリューション、ホームズマンには2馬身程の差をつけられた完敗の形だったが、見方によっては道悪の中、前にいた2頭を捕まえきれなかった……とも言えるので、ベストソリューションとは勝負付けが済んでいると考えるのは早計だろう。ハンデは変わらずの56.5キロだが、その鞍上はライアン・ムーア騎手。過去、同馬にムーア騎手が騎乗した際は英ダービー2着を含み、1着、2着、4着、1着、2着、4着。4年前にはプロテクショニストでこのメルボルンCを勝っているムーア騎手だけに、ベストソリューションを逆転しても不思議ではない。

同レースで7着だったのがヤングスター(Youngstar)。今年の6月にはクイーンズランドオークス(イーグルファーム、GI、芝2400m)を制し、また牡馬相手にクイーンズランドダービーにも挑戦して3着。さらには2走前のターンブルSではあの怪物ウィンクスから1馬身差の2着の実績がある馬。コーフィールドCでは、勝ち馬から4馬身半の7着だけに巻き返しは難しく思えるものの、スローペースで前にいる馬が有利となる中、直線では大外を回っており、かなりロスのある競馬であったのは確か。メルボルンCの牝馬の優勝馬は先ほどベストソリューションのところでお伝えした2005年のマカイビーディーヴァ以降途絶えているが、軽量だけにロスなく乗れば上位に顔を出しても驚けない。鞍上はクレイグ・ウィリアムズ騎手。

その他、チェスナットコートを除くと、コーフィールドCにて9着のヴァンジュールマスク(Vengeur Masque)、12着のサウンドチェック(Sound Check)、15着のエースハイ(Ace High)らが出走を予定するがレース内容を思えばここでの巻き返しは厳しいだろう。

続いては先日、ウィンクスが空前絶後の4連覇を達成したコックスプレート組。出走するのは同レースで4着だったアヴィリオス(Avilius)と5着のロストロポーヴィチ(Rostropovich)の2頭。アヴィリオスは元々、フランスのアンドレ・ファーブル調教師の管理馬としてデビューしたが、4回挑戦したGIIを3、3、2、6着と勝ち切れず、その後、今年に入りオーストラリアに移籍。いきなり移籍初戦の条件戦を勝つと、その後はGIIIを3連勝。その勢いのまま前走コックスプレートに参戦したが、さすがにウィンクスの牙城は高く、約8馬身差の4着に敗れている。ただし、このレースの2着はドバイターフの勝馬であったベンバトルで、3着はオーストラリアでGI戦3勝を挙げるなど、GIで何度も好勝負をしているヒューミドールでウィンクスを含めて相手が強かったのは確か。GIとはいえ、ハンデ戦のここなら通用の余地はあると言える。

そのアヴィリオスから約1馬身遅れの5着だったロストロポーヴィッチはコックスプレートでは59キロのアヴィリオスより3キロ軽い56キロで完敗。今回は51キロの軽ハンデとなるが、ムーア騎手がザクリスオブモハーに騎乗することから、ウェイン・ローダン騎手に乗り替わり。ここでローダン騎手についてあれこれと申し上げる事はしないが、テン乗りとなる以上、ムーア騎手からの乗り替わりにおいて斤量減以外、プラス材料があるとは思えない。

ただし、これらコーフィールドC、コックスプレート組以上に注目しなければならない馬がいる。いずれも欧州調教馬となるが、まず1頭目がアイルランドのユカタン(Yucatan)。この馬、2歳時にはレーシングポストTで2着しているが、その後、欧州ではGIIIを1勝したのみの実績だが、前走、オーストラリアでGIIのハーバートパワーS(コーフィールド、芝2400m)を快勝。その際に5馬身差をつけたガリックチーフテンがコーフィールドCでベストソリューションから約5馬身差の8着だったことを思うと、ガリックチーフテンを物差しにすれば、コーフィールドCの上位馬とは差がないと言えるだろう。オーストラリアでの2戦目の上積みや、54.5キロの斤量を思えば勝ち負けも十分。

続いてはイギリスのマジックサークル(Magic Circle)。この馬、昨年までは重賞に一度も出走経験がなかった馬だが、今年初戦のハンデキャップ競走を6馬身差で圧勝すると、前走初の重賞戦挑戦となったGIII・ヘンリー2世S(サンダウン、芝16F)も同じく6馬身差の圧勝と本格化の気配を伺わせている。特筆すべきはその今年の2戦の勝利を含めて、過去の8勝のうち5勝が3000mを超えるレースである点。2015年のメルボルンCで2着、昨年も3着と好走したマックスダイナマイトも欧州ではこれと言った目立った実績はなかったものの、メルボルンC直前のレースにおいて3000mを超えるレースで勝っていることから、マジックサークルも侮れない馬と言えるだろう。

こちらもイギリスから参戦のクロスカウンター(Cross Counter)だが、マジックサークル同様に、重賞実績はGIIIの1勝のみではあるが、まだキャリアが7戦の馬で、これまで5着以下となったことがないように底を見せていない。同馬はオーストラリアに移動してきた後に検疫施設において自分で自分の脚を蹴ってしまい数針縫うアクシデントに見舞われたが、順調に回復をしているようで出走に向かう。

ムンタハー(Muntahaa)は先日、BCターフを勝ち史上初となる凱旋門賞からの連勝を果たしたエネイブルと同じ、ジョン・ゴスデン調教師の管理馬。実績的には昨年の4月にGIII・ジョンポーターS(ニューベリー、芝12F)を勝っている程度で、その後に去勢さて今シーズンを迎えている。その去勢効果が徐々に出ているのか、今シーズンは4、3、4着と崩れることなく走り、重賞ではないが前走のイボアヘリテージHでは3馬身半ほどの差をつけて快勝。去勢効果に加えてゴスデン調教師が送り込んできた馬だけに不気味に思える。

後、日本の競馬ファンなら、日本でお馴染みの騎手が騎乗する馬に目がいくだろうが、まず地元オーストラリアのヒュー・ボウマン騎手が騎乗するのは、イギリスのマルメロ(Marmelo)。今シーズンはここまで4戦して2勝、2着2回と好調だが、昨年もこのメルボルンCに出走して10馬身差の9着だったこと思うと善戦止まりだろう。

一方、香港のザカリー・パートン騎手が騎乗するのはフィンシュ(Finche)。この馬はもともと、フランスの名門ファーブル厩舎に所属しており、GIIのユジェーヌアダム賞(メゾンラフィット、芝2000m)、GIIIのルー賞(ドーヴィル、芝2500m)を勝っており、その後にオーストラリアのC.ウォーラー厩舎に移籍。前走のGIII・ジロングC(ジロング、芝12F)はその移籍初戦で、今回も出走するランナウェイ(Runaway)の3着に敗れた。当時はランナウェイが54キロに対して、こちらは59キロの斤量を背負っていたことを思えば、悲観すべき内容ではないものの、当時騎乗していたボウマン騎手が、この馬ではなく前述したマルメロに騎乗することを思うと、勝ち負けを期待するのは酷か。

最後に日本のチェスナットコートについて。ご存じのように前走コーフィールドCでは13着に敗退。もちろん、遠征初戦であったことを思えば上積みを期待できそうだが、過去にメルボルンCでワンツーを決めたデルタブルース、ポップロックがコーフィールドCでも3、7着とそれなりに結果を残していたことを思うと、13着からの巻き返しは簡単ではなさそう。幸い4番ゲートという内目の枠を引くことができただけに、1つでも上の着順を目指してもらいたいところである。

※記載している出走予定馬については11月5日、午前11時にJRAが出馬表した時点でのものであり、今後、出走取消等により出走しない場合もありますので予めご了承ください。

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